エイジング等デザインも重視したメンテナンス塗装で屋根を丈夫な仕上がりに
ラビット塗装
滋賀県湖南市石部南のラビット塗装は、屋根塗装や外壁塗装の住宅外装塗装をメインに手掛ける塗装店です。カラーシミュレーションを用いた丁寧な打ち合わせに定評があり、塗装後のイメージが容易で、さらに色の決定がしやすくなるとお客さまから好評を博しています。
工事店の想い
PERSON
子どもの頃は気が進まなかった塗装業。今は高齢化のためにも地域密着店として尽力したい
ラビット塗装は滋賀県湖南市石部南に拠点を構える塗装店です。住宅の屋根塗装や外壁塗装のほか、シャッターなどの金属部分の塗装や室内塗装も可能。また、屋上防水・ベランダ防水等は窓口となって協力工事店へ繋ぎます。創業は1989年、代表の木元順次さん(以下、木元さん)はこの塗装店の二代目経営者です。先代から塗装店を引き継いだ経緯や、仕事への想いについてお話を伺いました。
「この仕事に就いたのは、父が塗装をやっていたからです。小さい頃は絶対に塗装の仕事なんてしないと思って見てました。だって、ペンキって匂いがするでしょう。父は家で仕事の話をしなかったし、私も父の仕事に関しては特に記憶がないかな。昔は職人さんが4、5人いて、学校へ行く時には家の前に来ていたので、現場へ行くんだなあと思っていたぐらいです」
木元さんはここ滋賀県で生まれ育ち、「地元が大好き」と言い切るほど地元愛の強い人です。塗装業の雰囲気は幼い頃から家業で感じていましたが、大人になるまで塗装店を継ぐことは特に意識していなかったといいます。
木元さんがラビット塗装に入社したのは23歳の時。それまでは会社員をしたりアルバイトをしたり、職を転々とした時期もあったそうです。ある時給料未払いの会社に遭遇し、その時期が家業へ入るきっかけになったといいます。
「電気工事やガソリンスタンド、建設業、色々やりました。最後に勤めていた会社では収入の安定性に不安を感じていたんです。ちょうどその頃、父の塗装店が忙しくて手伝ってくれと言われて、最終的にこの仕事に落ち着きました。でも父は教えるとか怒るとかしない人でね。仕事は先輩職人たちから聞いて覚えました。色合わせは独学で必死に勉強しました」
塗装をやるようになった当時を、懐かしそうに振り返る木元さん。塗装業は塗り終えたあとの達成感がやりがいになっていて、お客さまから直接「きれいになったね」と言葉がもらえるのも嬉しく、それが日々の励みになっているそう。
先代が現役の頃から、木元さんは現場作業だけではなく経営に関する業務も担っていました。事務作業は先代が苦手な分野だったため、そういった作業が苦ではなかった木元さんが少しずつ担当するようになり、2017年に代替わりに至ったそう。代表になって大変だったのは、やはり仕事の受注を安定させること。ひと昔前は付き合いで継続的に依頼されていた仕事が、経営者や職人の高齢化で徐々に少なくなってきていたからです。
「父の頃は何もしなくても仕事がもらえていたんですよ。最近は高齢化で閉業する会社が増えていて、黙っていては仕事が来ないのでそれが大変でした。父はすごく人がよくて、まわりから親しまれていた人なんです。それで仕事をいただいていた感じ。僕もそれを見ていたので、父のようにうまくできているかなと思うんだけど、どうでしょう。色んな方から、木元さんは人がよいと言ってもらえる事が多いのは、父の影響かもしれないですね」
今後は、職人を増員し受注をさらに増やしていきたいそう。現在も地元の取引先の高齢化は進んでおり、その大半に後継ぎがいないのが心配だと木元さんは言います。地元を愛する木元さんは、地域に根差した工事店が共倒れにならないよう、仕事ができる仕組みを考えていくと心意気を語ってくださいました。
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WORK
メンテナンスもイメージチェンジも、お客さまの目的にぴったり合った屋根塗装を提案
滋賀県湖南市石部南のラビット塗装は、住宅の屋根リフォームに伴う内外装塗装や雨樋塗装、その他外まわりのシャッターやフェンスなど、様々な塗装に対応している塗装店です。デザイン性の高いエイジング加工や、色を合わせる調色にも対応可能。メンテナンスのための「守りの塗装」だけではなく、既存の外観からのイメージチェンジを図る「攻めの塗装」も得意としています。
木元さんは作業内容の説明を詳しく行います。その際、住宅にまつわる難しい専門用語に関してもわかりやすい言葉を使い、お客さまの頭にイメージが湧きやすくなるための配慮を忘れません。「何のための作業」であるかを明確に伝え、納得していただくようにしているそうです。
「例えば下塗りだったら、建材に塗料が過度に染み込むのを防いでツヤを出したり、塗装を密着させたりするためとか、なぜ本塗装の前にその作業が必要なのかをわかりやすくお話します。軒天(※1)とか破風(※2)なんていう用語もお客さまが聞いてもなかなかわからないですよね。なので最近は、住宅の名称が入ったイラストを渡して、それを見ながら説明するようにしています」
ラビット塗装では、カラーベストや折半屋根など、多種多様な屋根材への塗装が可能です。また、屋根だけではなく建物全体も一般住宅からビルや店舗まで、建物に合わせた施工で塗り替えを行います。
「先日行った塗り替えは折半屋根で、ボルト周りに少し錆(さび)があってチョーキング(※3)が出てきていたんです。金属なので下塗りに錆止めを使い、ラジカル塗料(※4)で上塗りを2回して仕上げました。ここ数年はシリコン塗料が主流ですが、最近は丈夫なラジカル塗装の価格がシリコンとそう変わらないので、使い易くなってきてますね。別の現場でも濃い原色の外壁だったので、経年で色褪せがしにくいラジカル塗料を勧めました。ちゃんと液剤を計ってメーカー推奨の割合にしないと施工不良が起こるので、扱いには慎重になりますね」
屋根塗装工事の際、雨漏りを起こしている場合はまず大工や屋根工事店に繋ぎ、塗装前に雨漏り修理を行います。水漏れを止めてからではないと、塗料が屋根材にうまく乗らないためです。
「雨漏りも色々です。水が中に侵入しているのか、外に出てきているのか。いずれにせよ、雨漏りは塗装で直せるものではありません。塗装には撥水効果はありますが、それが生きるのは屋根材に不具合がないことが条件です。水漏れをしっかり直してからではないと塗装効果は期待できないので、専門の職人さんに雨漏り修理をしてもらいます」
滋賀県湖南市の屋根塗装工事の特性について尋ねました。滋賀県湖南市は台風等の災害が少なく、気候も穏やかで1年中、塗装工事がしやすい地域です。屋根塗り替えをする際は、塗料メーカーに耐性等をしっかり確認をしてから施工にあたります。また、塗料の敵は水分なので、霜が降りるような5度以下の気温では塗装作業は基本的には行わないそうです。
「寒い時期の早朝は屋根が霜のせいで濡れているため、陽がさして乾く時間を待って塗装を始めないとダメですね。急ぎではないのなら、暖かい時期を待ってから塗り替えはどうかと提案しています」
※1 軒天・・・建物から伸びている、屋根の裏側部分のこと
※2 破風・・・屋根の見切れ部分の納まりの名称
※3 チョーキング・・・外壁を指で触った時に白い粉がつくこと
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MESSAGE
いい加減な仕事は信用に直結。地元密着工事店の良さをラビット塗装で味わってほしい
塗装工事はどんなに気を付けても塗料のにおいや作業中の騒音があります。ラビット塗装では、施工前に必ず近隣住民の方々に挨拶に回り、工事が始まる旨を伝えているそう。また、アフターフォローは、木元さんが柔軟に対応。完工後の挨拶の際に必ず「何かあれば連絡をください」とお伝えし、お客さまが気軽に連絡をできるよう努めています。
「完工後、あってはならないことですが、万が一僕たちの工事に不具合があれば連絡をしてください。すぐに点検に伺います。何でも遠慮なく言っていただけたら嬉しいです」
最後に「やねいろは」をご覧になっている、雨漏りや屋根塗装の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォーム・屋根修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「うちはラビット塗装という名の通り、可愛らしく親しみやすくいきたいと思っています。見積りをご依頼いただいて施工が決まったら、カラーシミュレーションで写真を基にイメージ図を作ります。それから色を決めてもらって塗装に入るので安心してくださいね。僕は、塗装工事なんかの住宅工事は地元業者に依頼するのが良いと思います。最近は住宅工事に補助金が出る自治体が多いんですが、申請には『地元業者を使う』という規約が大抵あるんです。そういった場合の対応も地域に根差した会社なら間違いないはずなので、お住まいの地域で色々探してみてください。もちろん、ラビット塗装でもお問い合わせをお待ちしております」
地元大好きな木元さんの話には、まるで近所の人を気に掛けるような温もりがあり、そのせいか話を聞いているこちらにも安心感が湧きます。一度会ってみてと、心から紹介をしたい塗装店だと感じた取材でした。
(2023年1月取材)
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取材後記
ラビット塗装
父にはまだ、敵わないことがある
木元さんは先代のお父さんに対して「経営面では、僕の方がうまくやっています」と言っていました。けど一方で「いまだ敵わないことがある」とも。調色の技術は、お父さんの方が断然うまかったと、悔しそうに、でもちょっと誇らしげだったのが印象的でした。子どもの頃は塗料のにおいが嫌で塗装屋なんかになるかと思っていたという木元さんですが、紆余曲折しながらも家業を継いだのは、お父さんへの尊敬と愛情が根底にあったからなのかもと思いました。
地元が大好き
木元さんは地元愛の強い人です。受注を倍にしたい!という展望への気概も聞きましたが、基本的には湖南市をメインにしてずっと仕事をしていきたいそう。本当に地元が好きなんだなあと感じたのは「石部で育ったので、近所の人から仕事が来ると嬉しいんです」とニコニコと話していたこと。「嬉しい仕事」ってやる気が出ますよね。そうなると結果的に良い仕事になり、ますます地元のファンが増えるはず。地元が好きな職人さんには、良い循環が起こるんだと感じた取材でした!
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工事店プロフィール(ラビット塗装)
一番の強み |
言葉の説明だけでなく、家の名称などの絵やカラーシュミレーションを使い、お客さまに丁寧な説明をしているところ |
会社名 |
ラビット塗装 |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:1名 |
保有資格者 |
一級塗装技能士:1名
有機溶剤作業主任者:1名
高所作業車運転者:1名
危険物乙種第4種類:1名
酸素欠乏危険作業主任者:1名 |
特徴 |
リフォーム業
屋根塗装工事業
外壁塗装工事業 |
対応エリア |
近畿地方
|
アフターフォロー体制 |
東京海上日動の第三者賠償責任保険に加入済です。
何か不具合などございましたら、迅速に対応いたします。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
木元 順次 |
代表者経歴 |
ラビット塗装 代表
湖南市商工会 所属
栗東市商工会 所属
湖南市商工会 青年部所属
栗東市商工会 青年部所属
滋賀県中小企業家同友会 湖南支部 所属
滋賀県建築組合 石部支部 所属
1996年3月:石部町立石部中学校 卒業
1996年4月:京都科学技術専門学校高等課程 入学
1999年3月:京都科学技術専門学校高等課程 卒業
2003年4月:木元塗装 入社
2013年1月:ラビット塗装に社名変更
2017年1月:ラビット塗装 代表就任 |
所在地 |
〒520-3108
滋賀県湖南市石部南6-9-20
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営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 8:00~18:00 |
定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
外壁工事の依頼も可能です。ラビット塗装の「かべいろは」掲載記事はこちら