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創業100年。社員を褒める社風を基に高品質な大型屋根工事と雨樋修理を

森田板金工業株式会社

東京都

東京都板金工業組合

森田板金工業株式会社

森田板金工業株式会社

東京都西多摩郡瑞穂町の森田板金工業株式会社は、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁を中心とした大型建物外装工事をメインに手掛ける板金工事店です。創業100年を迎え、次の100年へ会社の在り方を見直し、さらなる技術研鑽と組織力向上を目指しています。

工事店の想い工事店の想い

PERSON 異業種から転身して家業へ。共通項はものづくり。自分に宿る職人魂を組織力へ活かしたい

森田板金工業株式会社

森田板金工業株式会社(以下、森田板金工業)は東京都西多摩郡瑞穂町に拠点を構える板金工事店です。主な事業は金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁の工事で、店舗や社屋の工事現場では各職長と連携し調整を行ういわゆる「番頭さん」として現場管理を担当しています。創業は1924年。創業100年を迎えた老舗工事店として、公共事業も請け負う組織力を持っています。現在大型工事がメインのため、個人のお客さまからの一般住宅の工事は受けていない状況です。

森田板金工業は、代表取締役社長の森田倫行さん(以下、森田さん)のひいおじいさんがこの地で住宅のブリキ屋を営んでいたのが歴史の始まりです。森田さんはこの会社の四代目経営者で、社内システム等を管理するエンジニアでもあります。歴史ある企業を背負う経営者に、会社への想いや今後の展望等についてお話を伺いました。

「創業者の曽祖父はブリキ屋だったと聞いています。今のように店舗の外装工事の大規模な仕事をやるようになったのは二代目かな。実は二代目の祖父も早くに亡くなっていて、当時のことを知る人がもういないんですよ」

現在の森田板金工業は東京都西多摩郡瑞穂町にありますが、かつては東京都小平市に事務所や工場を構えていました。当時、自宅は事務所の隣で、森田さんは働く大人を間近で見て育ったそうです。夕方の終礼後に社員さんに遊んでもらう機会も多く、家業がとても身近なものだったといいます。

「子どもの頃出入りしていた職人さんが今も一緒に働いてくれていたり、付き合いの長い人が多いんです。あとから知ったんですが、友達はうちの職人さんを怖いと思っていたらしくて。私としてはそれが普通で『遊んでくれるおじさん』なので、何も怖いことはなかったんですけどね」

お父さんの仕事が板金業だとはっきりわかったのは、小学生の時にお父さんに関する作文を書く機会があったから。後継ぎとしての意識は全くなく、親戚や近所の人から「次の社長はトモ君だね」と声をかけられることがありましたが、森田さんの両親は「好きなことを見つけて、それで食べていけるならいい」と、家業継承を森田さんに決して勧めなかったそうです。

「両親からそう言われていたので、家を継ぐことは全然考えていなかったです。でもものづくりは好きで何かしらのエンジニアになりたいと考えていました。例えば自動車部品、エンジンとかをつくるのも楽しそうだと思っていたんですが、そういう学校へ行っていたわけではないので、難しそうだなってね。そして、作るんだったらこれだわ!となったのが高校1年か2年の時だったかな。友達がパソコンに詳しくて、そこからの流れでコンピューター周りを独学で学んだんです。最終的にパソコン1台あれば通勤せずに仕事ができるし楽だし儲かりそう、そんな動機でシステムエンジニアの道へ進んだんです」

大学卒業後はソフトウェア開発会社へ就職し、約5年間システムエンジニアの仕事に励みました。業界的に多忙で仕事がきついという印象があり実際にそうだったものの、森田板金工業へ入る前の数年間は会社から独立して仕事をするほど、森田さん自身はシステムエンジニアを楽しんでいたそうです。

当時、森田さんはお父さんから「30歳までに森田板金工業を継ぐか継がないかを決めてほしい」と促されていました。好きなことを仕事にして収入も安定している状態だったため、積極的に家業を継ぎたいとは考えていなかったそう。しかしやはり子どもの頃から見てきた森田板金工業の行く末がどうなるか、それはいつも気にかけていたといいます。

「会社としてどうしても避けられない問題が、後継者がいないということでした。父から『30代で1000万円稼ぐ自信があるなら今の仕事でもいいだろうけど、そうではないならうちに入れ』と言われたんです。先代にも会社を続けていかないとという気持ちがあったんだと思います」

そうして森田さんは2012年に森田板金工業へ入社。1年間は職人と共に現場を回ったり各部署の業務を知る作業に費やし、その後は経営者としての業務へ専念するようになりました。同時に社内のパソコン設備やインフラ整備も手掛けるようになり、サーバーを社内に設置するまでになったそうです。

2019年には前途洋々で先代から代表取締役社長を引き継ぎ、会社として新たな門出となりました。しかし直後、コロナウイルス流行によって森田板金工業は未曾有の危機に陥ります。

「2019年から2021年の間は売上が落ち込み本当に大変でした。材料代の高騰も追い打ちになりましたね。スタッフの協力のおかげで、どうにかひどい状態は抜けられたかなと思います。今でもそのときに協力してくれたスタッフに本当に感謝しています」

社員一丸となって苦しい局面を切り抜け、コロナ禍前の状態に少しずつ戻りつつあるとのこと。ただ、そんな中でも昔からずっと変わらないことがあると森田さんは胸を張ります。

「会社の業績が変化しても変わらないのは、仕事の出来栄えですね。社員を信頼しているというか、彼らに任せれば全て納まると信じています。たまに『こんなことできませんよ』と言われるんですが、結局納めてくれるんですよ。単純に腕がいい、これに尽きますね」

今後は、創業100年の森田板金工業が再び100年の歴史を重ねるための下地を作っていきたいと語ります。森田さんが絶大な信頼を寄せている職人たちの光る技術を、後継に残していくには会社としてどうあるべきかを問い続けているそうです。

「100年続いた会社だったら、200年続けるのも何とかなるんじゃないかという楽観的な想いもあるんです。でも何かをつくる職人には得手不得手があって、得手側の職人はどこにでもいるというわけではありません。森田板金工業には板金を得手とする優秀な人が集まっているんです。それならその仕事ぶりを別の人に伝えていくのも、会社として、また、手に職を持った職業人として考えていかなければならないと思っています」

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WORK スタッフを大事に。大型物件が主として何十年も。自社の存在感、信用を更に高めていきたい

森田板金工業株式会社

東京都西多摩郡瑞穂町の森田板金工業は、店舗や社屋の板金工事をメインに手掛ける板金工事店です。屋根修理に付随する雨樋修理等にも対応可能。近年は現場管理を担った実績も多く、地域の建設会社や工事店との連携にも尽力しています。

森田さんに、「お客さまに対して留意していることは?」と質問をしたところ、「仕事を断らないことですね」という回答でした。これは、大手ゼネコンの仕事を中心に動いてきた数年の間、地域工事店との繋がりをおろそかにしていたことへの自省だといいます。

「コロナ禍に入る前あたりのことなんですが、大規模現場の仕事が立て込んでいて忙しくなったので、地元工事店の仕事を断った時期があったんです。でもそれをしていたら、地元の工務店さんや建設屋さんと仕事が繋がらなくなったというか。何度も断っていたら、それは当たり前ですよね。何十年もかけて築いてきた繋がりが切れてしまうのは惜しいので、今は社内全体で『断らない』体制を強化しています。これも一緒に頑張ってくれているスタッフのおかげですね」

森田板金工業は、工場や倉庫、店舗から公共の建物の工事まで幅広く引き受けています。小学校の耐震に関する改築工事を担当し、仕事のクオリティの高さが評判を呼びそのプロジェクトが建設工業新聞に取り上げられたそうです。

「良い仕事ができると、継続した仕事に繋がりますね。小学校の改築は意匠性の高い設計で話題になった建物だったんです。森田板金工業では屋上ブールのルーバーとよばれる羽板状の部材をブラインドのように斜めに並べた部分の施工を担当しました。小学校の他、珍しいところでいうと東京にある国立駅の改築というものがあります。旧駅舎が住民の方々から取り壊してほしくないと声が出るほどの愛着と歴史ある建物で、復元工事をしたんです。建物自体は大きくなかったんですが、立派な銅板屋根の工事を担当しました。再利用できる部材はそのまま使ったんですが、銅板はやはりそのまま使うわけにはいかなかったですね」

板金加工の工場を持つ森田板金工業は、施工と同時に役物(※1)加工も自社で担当できるのが大きな強みです。意匠性の高い建物の建築にはその建物にぴったり合うオリジナルサイズの役物が不可欠で、現場を知る職人と加工専門の職人の連携がクオリティの高い仕事に繋がります。

「板金に関わる役物はほぼすべて平板で仕入れて、自分のところで加工するので作業が早く、加工への融通も利きます。加工から施工まで一貫して担当できるのは板金屋としての大きな強みですね」

また、森田板金工業には雨漏り修理の相談も寄せられます。連絡を受けたらまずは現地調査へ。目視確認後、散水調査を行い原因を探りますが、原因解明に困難を要するのは比較的新しい屋根の時で施工不良等がないか入念に調査をします。

「経年劣化だとわかるくらいの状態なら、カバー工法(※2)をお勧めできるんですが、見た目がきれいで古そうでもないのに雨漏りをしている屋根は、ちょっと厄介なので時間をかけて調べます。雨漏りは水染みが見えているその場所だけを修理しても、天井内側の水の逃げ道をなくしただけであって、他のところからまた水が落ちてくるおそれがあるんです。経年劣化による雨漏りだとわかったら、思い切ってカバー工法や張り替えをした方が安心かもしれません」

東京都の金属屋根工事の特性について尋ねました。多摩地域や東京郊外では玉川上水の緑道など、木々豊かなエリアがあります。そのため落ち葉や土埃が多く、それが雨樋(あまどい)を詰まらせる原因になるそうです。

「年1回雨樋を掃除するついでに、屋根の上の点検ができればいいですよね。ただ、見知らぬ業者を屋根の上にあげるのは抵抗があるかもしれませんので、雨樋清掃ついでの屋根点検はドローンを導入している地域の業者さんにお願いするのがベストだと思います」

※1 役物・・・屋根の役物は防水、端部の固定、外観の印象付けのため先端部や勾配の頂部にとりつける部品
※2 カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法

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MESSAGE 磨かれた技術と確固たるチームワークで、素早く丁寧な仕事をお届けする

森田板金工業株式会社

森田板金工業では、お世話になったお客さまに年末年始の挨拶をしてまわっています。これは先代の頃から続けている習慣で、森田さんがお客さまの会社へ出向くだけではなく、お客さまが尋ねてきてくれたりすることもあるそうです。また、施工後のアフターフォローとしてご要望により保証書の発行をしています。

「私の自宅もそうですが、皆さん建物外装が板金だとメンテナンスはあまりしない印象があります。何か不具合が起きてから初めて連絡をくれるというパターンが多いですね。新築後、初めて屋根に上ったのが10年後だったという話もよく聞くので、そんなに気にしないんだと思います。森田板金工業ではご連絡があれば施工後にも点検にうかがいます。施工内容によって各種保証書の発行もあるので、打ち合わせ時にご確認ください」

最後に「やねいろは」をご覧になっている、金属屋根の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォームや屋根修理、雨漏り修理を検討しているお客さまへメッセージです。

「森田板金工業は職人のチームワークが良く、仕事が早いです。同業者に応援を頼むと、『ついていくのが大変だった』と言われることもあります。私が入社してから施工不良でクレームという話は聞いたことがないので、それがうちの職人たちの高い技術の裏付けですね。100年の歴史で積み上げた経験による間違いのない仕上がり、それが森田板金工業の仕事です」

森田板金工業の職人は、経営者森田さんからの信頼、そして元請け業者さんからの信頼、分厚い信頼をダブルで背負っています。森田さんは取材の間、ずっと職人さんを褒めていました。それは決して広報用の言葉ではなく、森田さんが心底自社スタッフを尊敬しているからこそ出てきた言葉です。長い歴史とそれに負けない厚みのある技術、そしてマンパワー、老舗工事店としての揺るぎない存在感に、さすが100年企業と感服した取材でした。

(2023年11月取材)
(2025年7月加筆修正)

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取材後記

森田板金工業株式会社

経営者としてIT担当として

取材中に何度か「現場がわからない社長なんです」とこぼしていた森田さん。システムエンジニア出身で、板金工事の現場経験は入社時に3か月間まわったのみ。でもそれを正直に取材で言えるのは、きっと社員さんへ全幅の信頼を置いているからなのではないでしょうか。大きな会社にはそれぞれに役割があり、各人が役割を全うすることで業務はまわります。「現場がわからない」という言葉は職人を信頼し、リスペクトしているからこそ出てくるのだと感じました。

社内の福利厚生が充実!


森田さんは森田板金工業に入社後、事務所のパソコンまわりの設備を見直し、周囲の会社に先駆けて社内DX化に取り組んだそう。そして最近では、社内スタッフだけが使えるクーポンアプリや、同じく社内スタッフがSDGsに即した商品を最大90%OFFで購入できるサイトを用意するなど、スタッフにとって少しでもより良い形で働いてもらえたらと思っているんです、と森田さん。内容はもちろん、森田さんのスタッフを想う気持ちが感じられた瞬間でした。

自社の職人さんを尊敬

森田板金工業へ入社してすぐ、森田さんはサッカー場と見まごう広さのある屋根に上がったことがあったそうです。そこで感じたのは、工事した屋根が何十年も残ることへの尊敬と羨ましさ。以来、経営の仕事に専念するようになっても、完成した現場をこっそり見に行くのだそう。なぜこっそりなんですか?と尋ねてみると、「なんか、恥ずかしいじゃないですか」とやっぱり楽しそうでした。

風通しの良い会社を目指して

森田さんは社員さんに対し、役職者でも平社員でも自分と直談判したいことがあればいつでもそうしてほしいと、そんなスタンスでいます。ただ、やはり長らく続いている会社なので、森田さんが入社する前にできあがっている慣習がたくさんあり、それを軽んじてはいけないとも感じているようです。次の100年に向けた新たな体制づくりに試行錯誤している様子がよくわかりました。伝統と改革の両方を見つめる森田さんに、静かな野望と揺るぎない責任感を感じました。

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工事店プロフィール 工事店プロフィール(森田板金工業株式会社)

一番の強み ゼネコンから指名されるほど腕が認められた老舗板金店の一流のスタッフによる製造・施工が可能なところ
会社名 森田板金工業株式会社
対応工事
屋根
瓦屋根
金属屋根
その他
雨樋
太陽光
塗装
屋根塗装
外壁塗装
屋上防水
雨漏り
従業員数 社員:30名
建設業許可 大工工事業、左官工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが・ブロツク工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業(東京都知事許可(般―2)第14764号)
保有資格者 二級建築施工管理技士:3名
有機溶剤作業主任者:1名
鉛作業主任者:2名
巻上げ機運転者:2名
丸のこ等取扱従事者:5名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:5名
高所作業車運転者:5名
職長安全衛生責任者:6名
石綿取扱作業従事者:4名
足場の組立て等作業主任者:1名
玉掛作業者:5名
ものづくりマイスター(建築板金):1名
職業訓練指導員:2名
建築板金責任施工士:2名
アーク溶接特別教育修了者:6名
ガス溶接技能講習修了者:2名
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育修了者:7名
特徴 リフォーム業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業
対応エリア

関東地方

アフターフォロー体制 損害保険ジャパンの第三者賠償責任保険に加入済です。
ご希望に応じて保証書を発行します。
やねいろはケア 未対応
代表者 森田 倫行
代表者経歴 森田板金工業株式会社 代表取締役
瑞穂町商工会 所属
日本金属屋根協会 所属
2007年3月:中央大学理工学部経営システム工学科 卒業
2007年4月:株式会社アルファシステム 入社
2008年10月:株式会社アルファシステム 退社
2008年11月:三宝ソリューション合同会社 入社
2010年2月:三宝ソリューション合同会社 退社
2010年3月:システム系フリーランス
2012年4月:森田板金工業株式会社 入社
2019年6月:森田板金工業株式会社 代表取締役 就任
所在地 〒190-1212
東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷540-5 大きな地図で見る
営業時間 毎週月~金曜日 8:30~17:00
定休日 日曜日、祝日、年末年始休業、夏季休業(お盆休み)
外壁工事の依頼も可能です。森田板金工業株式会社の「かべいろは」掲載記事はこちら