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「塗装工事」について

2020.05.26 建物の部位と塗料

建物の部位とそこに使われる塗料

1.建物の部位とそこに使われる塗料:はじめに


建物に塗装するとき、塗料をそのまま塗れば良い、、
そう思っている方、いらっしゃいませんか?

実は建物も部位別に材質などが異なるため、その材質に合った
塗料を使うことで長持ちしやすくなるのです。

今回は家の外側の部位、具体的には、屋根、外壁、そして金属部、
木部に分けて、その部位に合った塗り方、塗料を紹介していきます。

なお、今回は一般社団法人日本塗料工業会、
「お住まいの塗替えハンドブック」(2017年発行)を引用元として、
そちらを一部改変して記載しています。


2.建物の部位とそこに使われる塗料:屋根に使用する塗料


まず屋根に使う塗料について説明します。

屋根は大きく分けて金属屋根(トタン屋根、ガルバニウム鋼板屋根)、
陶器系屋根(陶器瓦)、セメント系屋根(化粧スレート)などに分かれます。

まず金属屋根です。

トタン屋根は数十年前によく使われていた屋根であり、
今では劣化していまっていますので、今後も使用しようと思ったら
塗装が必要となる場合が多いです。

具体的には、ふくれたり、割れたりしている塗膜やさびを
サンドペーパーなどで除去した後、上塗り塗料を合わせた
専用のさび止め塗料を塗装します。

さび落としを十分に行うことが塗膜の耐久性や仕上がりで大事です。
上塗りには油性塗料が使われる場合が多いです。

ガルバニウム鋼板屋根は20年ほど前から本格的に普及してきた屋根で、
現在はまだ塗膜が大きく剥がれているケースは少ないと思われますが、
もしそういった場合には、トタン屋根と同じく、
さびなどを綺麗に除去してさび止め塗料を塗布する形になります。

次に陶器系屋根です。

一般に瓦と呼ばれているものにはセメント系屋根(化粧スレート)と
陶器系屋根の二種類がありますが、セメント系屋根は後で説明します。

陶器系屋根は釉薬と呼ばれるものを粘土に掛けて
1000~1200度で焼いているので、焼き付けられた色は数十年は落ちません。

したがって塗装の必要はない場合が多いです。

最後にセメント系屋根(化粧スレート)です。

無機系と呼ばれるものですので、下地の劣化状態に応じて下地調整を行い、
下塗塗料を塗装します。

上塗りには、耐久性と価格に応じて、アクリル系、ウレタン系、
シリコン系、フッ素系樹脂塗料があります。

最近は、太陽光を反射して、屋根の温度上昇を抑える
遮熱塗料といったものもあります。


3.建物の部位とそこに使われる塗料:外壁に使用する塗料


次に外壁に使用する塗料です。

コンクリート外壁やモルタル外壁には、下地の劣化状況を見て
下地調整、下塗りとしてシーラー(※1)を塗装します。

最近は、シーラーの代わりに、塗膜表面の浅い細かいひびわれ
(ヘヤークラック)を埋めて補修する微弾性フィラー(※2)を
用いた可とう形改修塗材(※3)が主流となっています。

上塗りには、先ほど記載したように、アクリル系からシリコン系、
フッ素系塗料があります。

上塗塗料は水系塗料が主流ですが、弱溶剤系塗料も使用されます。

サイディングでも窯業系サイディング(セメントけい酸カルシウム板)は、
塗膜の劣化、水の浸透によるサイディング自身の劣化など、
劣化状況を確認して塗り替えする必要があります
(劣化が激しい場合は塗装では撥水機能の復元が十分にできないため、
サイディング自体の交換作業が必要になります。)。

※1 シーラー・・・モルタルやコンクリートなどの無機建材用として
          用いられる下塗材。素地に対する付着性をよくする効果、
          また既存塗膜との付着性を高める効果もある。
          材質としては水系と溶剤系塗料が存在

※2 微弾性フィラー・・・シーラーよりも厚膜に塗る塗料として隙間、
             穴や小さなクラックなどを埋める目的で
             用いられる材料(充填材、目止め材)。
             既存塗膜の表面にクラックが見られることが多く、
             このようなクラックを埋めるために
             微弾性フィラーが使われる場合が多い

※3 可とう形改修塗材・・・主材(微弾性フィラー)と上塗材
              (水性つや有り塗料など)から成り立っている塗料。
              JIS A 6909建築用仕上塗材の規格品のひとつ


4.建物の部位とそこに使われる塗料:金属部に使用する塗料


金属部に使用する塗料については、門の扉やフェンスなどの
鉄部ではふくれたり、割れたりしている塗膜やさびを
サンドペーパーなどによって除去した後、
上塗塗料に合わせたさび止め塗料を塗装します。

上塗りには油性塗料や弱溶剤系のウレタン系塗料が使われます。

アルミなどの非鉄金属の塗装では、弱溶剤系のエポキシ樹脂系塗料などの
下塗塗料が使われます。


5.建物の部位とそこに使われる塗料:木部に使用する塗料


木部に使用する塗料です。

木製の外壁(羽目板)や破風の不透明仕上げにおいては、
はがれかかっている塗膜はペーパーなどによって除去して、
木部の下塗塗料を塗装します。

上塗りには油性塗料やウレタン系塗料などが用いられます。

木製玄関ドアなどのクリヤー仕上げについては、
既存の塗膜を除去して、サンドペーパーなどで表面調整し、
透明もしくは着色透明仕上げを行います。


6.建物の部位とそこに使われる塗料:まとめ


今回は屋根や外壁、鉄部や木部について使う塗料を紹介しました。

部位によって使うものが違う一方、既存塗膜を剥がす作業は共通でしたね。

もし屋根塗装や外壁塗装に困ったら「やねいろは」へ!
いろいろな質問にしっかり乗ってくれると思いますよ!

引用:
一般社団法人日本塗料工業会、「お住まいの塗替えハンドブック」、2017年

 



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