外壁や屋根の色あせや汚れが気になってきて、そろそろ塗り替えを考えるとき。
それはおそらく建物の下地にも劣化の症状が出てきている頃です。
今回はそういった塗り替えを検討するときに出てくる工程
「高圧洗浄」について紹介します。
2.塗装前の大事な工程「高圧洗浄」:高圧洗浄について
塗り替えについて業者に相談する時には、まずは塗装をどうするか
ということを考えるかと思います。
この時、どんな色でどんな機能の塗料で塗装してもらうかを考えるのと同時に、
下地の汚れをきちんと洗浄してもらえるか、ということも
重要なポイントとなります。
建物の外装は雨風、紫外線、排気ガスに常にさらされ、
年数が経つと劣化していきます。
古くなった塗膜の粉が浮いてくるほか、カビ、コケ、黒ずみや錆が発生し、
それにより外装の表面やつなぎ目のシーリングの劣化を早めます。
特に日当たりの悪いところでは汚れはひどくなりやすいです。
この症状をきちんと処理しないままに塗装をすると、どんな良い塗料であっても
せっかく施された塗装の効果を発揮することができません。
そこで、汚れを取るための大事な作業、「高圧洗浄」が登場します。
昔はブラシなどで水洗いすることが一般的でしたが、
現在は電動の高圧洗浄機が普及し、塗装業者は塗装作業の前に
専用の洗浄機で外壁や屋根の汚れを落とします。
高圧洗浄機は、強い水圧で外壁についた汚れやコケなどを剥がすことができます。
表面の汚れ、古い塗膜をしっかりと落とすことで、塗料の密着性が上がり、
塗料の性能をしっかり活かすことができ、塗装がより長持ちするのです。
このように塗装前に大事な工程である高圧洗浄処理ですが、
残念ながら劣化が進行しすぎてしまった外装には作業ができない場合もあります。
高圧洗浄は水圧で汚れを落とす方法です。
窓やサッシ、下地のつなぎ目など細かい部分は水圧を調節しながら
作業が行われますが、ヒビ(クラック)や割れなどの破損がひどい場合は、
高い水圧を加える洗浄作業が難しくなります。
破損に対してコーキングなどの補修を施せば塗装を行うことができるか、
またはそもそもの下地の張り替え・葺き替えが必要かどうか、
職人に丁寧に見てもらうことが重要です。
建物の大きさにもよりますが、一般的に洗浄作業は半日~1日ほど掛かります。
良質な工事店であるほど、この作業に手間を掛けると言われます。
今回は高圧洗浄について簡単に説明しました。
外壁洗浄の中でも現在主流の高圧洗浄について理解して頂けたのなら嬉しいです。
塗装工程のなかでもまず最初の大事な作業になるので、工事の際には
見積りに入っているか、きちんと作業が行われているか、チェックしてみてくださいね。
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