富山県南砺市から金沢へ。豪雪に強い雨漏り・雨樋修理を担う瓦屋根の専門家
株式会社柴田瓦工事
富山県南砺市院林の株式会社柴田瓦工事は、瓦屋根工事をメインに雨樋修理も手掛ける工事店です。金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)も協力会社と連携して対応可能。社員想いの温かな社風で、豪雪や強風から家を守る高品質な瓦屋根施工を提供しています。
工事店の想い
PERSON
天職との出会いから独立へ。情熱を胸に、社員と目指す「地域ナンバーワン」の瓦工事店
富山県南砺市院林に拠点を構える株式会社柴田瓦工事(以下、柴田瓦工事)は、伝統的な瓦屋根の施工を主軸に、各種屋根修理や雨漏り修理を行う工事店です。代表取締役の柴田昌尚さん(以下、柴田さん)は、本業の傍ら全日本瓦工事業連盟など15もの団体に所属し、地域に根ざした活動を精力的に行なっています。
柴田さんがこの業界に足を踏み入れたのは18歳の時でした。きっかけは、瓦販売店の社長から「人手が足りないから手伝ってほしい」と、お父さんを通じて声をかけられたことだったそうです。前職を経て初めて屋根に上がった瞬間、天職だと直感したといいます。
「初めて仕事をしたのは6月頃でした。屋根の上は空気が良いし、景色も最高。エネルギーが有り余っとる頃やったんで、体力仕事も辛くない。やっているうちに『本当に天職だ』っていう感じがしましたね。特に、自分が手掛けた作品が残るのがすごく嬉しかったんですよ。前職はクロス職人だったから、室内に入らないと見えなくて。ところが瓦屋根の場合は、通るたびに外から見えるんです。誇らしく思いましたね」
修業時代は、昔ながらの厳しい職人の世界だったと柴田さんは振り返ります。7~8人のベテラン職人に囲まれた環境は大変な一方で、多くの教えを吸収できる日々だったそうです。
「職人さんたちはみんな20歳ぐらい年上だったんですが、『見てわからんか!』っていう人もおれば、丁寧に教えてくれる人もおるし。十人十色というか。もっと話を聞きたいと思ったときは、次の日に車の中で質問していました。今でも作業中に『あの人こう言うとったな』って思い出したりするんですよ。そういう言葉を胸に、仕事をしているところはあります」
その後、柴田さんは28歳頃に独立を決意。信頼していた後輩2人と共に、柴田瓦工事としての歩みが始まりました。独立当初は仕事の確保に苦労し、神頼みをするほど追い詰められた時期もあったのだとか。良き理解者であるお父さんに相談しながら自社の強みを模索する、試行錯誤の日々が続きました。
「父からはセールスしてくるように言われても、営業自体がわからなくて。『仕事をください』って言うだけの営業は、営業じゃないですもんね。だから強みを持とうと、色々と考えるんだけど、それが難しい。今だったら『速さと綺麗さ』とか『安心感を持っていただく』とか思い浮かぶんですが、まだ若かったし言葉にできなかったんですね」
そうした苦悩の時期に柴田さんの心の支えになったのが、社員を守りたい気持ちでした。自社の売り上げは、自分の頑張りではなく、社員が頑張ってくれているからこそ。そうした感謝の姿勢と誠実な仕事ぶりが評判を呼び、次第に多くの信頼を寄せられるようになりました。
今後の展望は、お客さまに寄り添い、地域ナンバーワンの瓦工事店になること。さらに、車で30分ほどの距離にある金沢市への進出も本格化させています。
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WORK
富山の豪雪に耐える施工へのこだわり。神社の瓦屋根修理も手掛ける確かな技術力
富山県南砺市院林エリアで屋根修理や雨樋修理を担う柴田瓦工事では、お客さまに納得してもらえる仕事を大切にしています。それを象徴するのが、2024年の能登半島地震で被災した地元・南砺市院林神社の全面葺き替え工事です。当初は一部の崩れに見えましたが、屋根に上がると壊滅的な被害が判明したといいます。
「神社みたいな公共性の高い建物は、地域の方みんなの同意が必要なんです。『直さないとダメです』だけやなくて、今の状態がどうなっとるのか、なぜ直す必要があるのかを、順番に説明するようにしました」
施工には、場所特有の対応も伴いました。神社まで続く一本道の石畳を守るため、約70メートルにわたって養生マットを敷き詰めながら、工事に必要な資材を慎重に搬入したといいます。そうした段取りを経た後、鬼瓦は再利用できそうだったので、少し修繕を加えたりきれいに焼き直そうと思い下ろしたところ、思わぬ事態が発覚しました。
「外からはわからなかったんですが、鬼瓦の内側が割れていたんです。ただ、下地は大丈夫そうだったので、雨が入りそうなところは最初の養生の段階で防水シートを貼って対応しました。鬼瓦はすぐに特注で注文しましたが、時間がかかってしまって。結果的に5ヶ月ほどお待たせすることになりました。この工事では瓦を載せ替えるだけやなく、既存の瓦をすべて下ろし、防水シートや瓦桟(※1)からやり直しました」
一般住宅の雨漏り修理でも、地震や雪の影響で蛇のようにうねってしまった棟瓦の修理など、難度の高い相談が寄せられるそうです。
「どんどん水が中に入ってくるような状態でも、現地を見れば原因の見当はすぐにつきます。
築50年ほどのお宅では、棟瓦が地震の影響でずれたうえに雪で引っ張られ、谷状になった部分から雨水が入り込んでいました。このケースは、棟瓦だけを積み直す施工で対応しましたね。最近は地震への不安から積み直しではなく、棟部分の役割を果たす軽くて丈夫な丸冠を使った施工を希望される方も増えています。予算や要望に合わせて複数の選択肢を提案しながら、20年先、30年先、その先まで安心して住めるかどうかを大事にしています」
富山県南砺市の瓦屋根工事の特性について尋ねました。南砺市は全国でも有数の豪雪地帯であり、屋根には雪の重みや凍結、強風に耐えうる強固な施工が求められる地域です。柴田さんは「ガイドライン工法」を遵守するだけでなく、雪国ならではのリスクを踏まえた一工夫を加えています。『雪が1メートル以上積もると屋根が重たくなる』と心配される方も多く、冬場には除雪の依頼も寄せられるそうです。
「うちでは状況に応じて強力な瓦ボンドを併用して、瓦同士が動かんようにする場合もあります。ガイドラインでは三点止めが基本なんですが、積雪の多いエリアではそれだけだと少し不安が残る場合もあって。瓦って本来は50年以上もつ材料ですから、その性能をちゃんと活かしてあげるのが、私たちの仕事だと思っています」
※1 瓦桟・・・瓦をひっかけてビスで留めるところ。桟木(さんぎ)ともいう
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MESSAGE
社員とお客さまを大切にする会社づくり。「伝える」より「伝わる」を大事にしたい
柴田さんは、自社の成長を支えているのは「社員の頑張り」だと話します。かつては休憩場所もないような環境で苦労をかけたこともありましたが、現在は倉庫や事務所を整え、社員が落ち着いて働ける環境づくりを進めてきました。
「社員がおらんと、仕事は回りません。今の会社があるのも、みんなが頑張ってくれとるおかげやと思っています。若い社員が多いのも特徴ですね。現場でも一生懸命やってくれているので、本当にありがたいです。感謝しかないですよ」
そんな社員たちと共に、柴田さんが大切にしているのが、お客さまへの向き合い方です。特に意識しているのが、単に情報を「伝える」のではなく、きちんと「伝わる」ようにすることだそう。それは単なる職人とお客さまの間柄に留まらず、人としてのお付き合いにもつながっています。
「屋根の上は、お客さまからは見えません。だから屋根の状態を写真に撮って、図面に矢印をつけながら『ここが原因で、こうなっている』と、分かりやすく説明するようにしています。特に、南砺市の院林エリアはご高齢の方が多いんですよ。葺き替えという言葉一つでも解説が必要です。専門用語はできるだけ使わず、納得してもらえるまでお話ししますね。お客さまと雑談する中で『新聞のコラムを声に出して読むと頭の体操になる』など健康の豆知識を伝えて会話が盛り上がることもありますよ」
最後に「やねいろは」をご覧になっている、雨漏りや屋根の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォーム・屋根修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「当社は、『住まいの傘屋』として、瓦そのものを売っているのではなく、そこで暮らす方の安心をつくっていると考えています。だから責任を持って対応したい。施工後は5年間、定期点検を続けます。不具合が出てからやと、手遅れになることもあるんです。小さな不安でも構いませんので、ぜひ相談してくださいね」
取材を通して、柴田さんが持つ底抜けの明るさと、仕事に対する熱い情熱が強く伝わってきました。人とのつながりを大切にし、地域貢献にも積極的に取り組むその姿勢は、多くの人に信頼と笑顔を広げています。
(2026年1月取材)
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工事店プロフィール(株式会社柴田瓦工事)
| 一番の強み |
豪雪地帯の厳しい環境に耐える高い技術力を持ち、強固な施工や丁寧な説明を通じて、安心して暮らせる屋根を提供し、地域住民の信頼を集めているところ |
| 会社名 |
株式会社柴田瓦工事 |
| 対応工事 |
|
| 従業員数 |
社員:4名 |
| 建設業許可 |
屋根工事業(富山県知事許可(般-7)第15772号) |
| 保有資格者 |
一級かわらぶき技能士:3名
二級かわらぶき技能士:1名
瓦屋根診断技士:2名
瓦屋根工事技士:2名
巻上げ機運転者:3名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:1名
高所作業車運転者:1名
職長安全衛生責任者:2名
石綿取扱作業従事者:1名
足場の組立て等作業主任者:2名
玉掛作業者:3名 |
| 特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
雨樋工事業 |
| 対応エリア |
中部地方
|
| アフターフォロー体制 |
全国建設業労災互助会の第三者賠償補償制度に加入済です。
施工後は5年間、1年ごとの定期点検なども行っています。
何かございましたら迅速に対応致します。 |
| やねいろはケア |
未対応 |
| 代表者 |
柴田 昌尚 |
| 代表者経歴 |
株式会社柴田瓦工事 代表取締役
南砺市商工会 所属
富山県中小企業家同友会 所属
1991年4月:有限会社朝山瓦販売所 入社
2004年3月:有限会社朝山瓦販売所 退社
2004年3月:柴田瓦工事 創業 代表 就任
2015年4月:株式会社柴田瓦工事 設立 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒939-1531
富山県南砺市院林64-1
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| 営業時間 |
毎週月~土曜日 8:00~18:00 |
| 定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |