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「屋根工事」について

2018.01.31 屋根の歴史

知ってた?屋根瓦の歴史(飛鳥時代から江戸中期まで)




1.瓦の歴史:はじめに



2018年も大河ドラマが始まりました。
舞台は幕末の薩摩(鹿児島県)で、主人公は西郷隆盛です。
家の屋根に注目してみると、大きく2つの種類に分けられそうです。
一つは藁(わら)、もう一つは瓦(かわら)です。
身分の低い侍や農民などは藁で、身分の高い侍やお金を持っている商人などは瓦のように見えます。
瓦は「昔ながらの日本家屋につきもの」と思われがちですが、つい150年ほど前までは、瓦屋根の家は少数派でした。
時代によって変わっていきます。
そんな「瓦の歴史」を調べてみました。
6つの時期に分けることができるようですが、今回は前半(第1〜3期)をご紹介します。

2.瓦の歴史:瓦の歴史の概要



瓦の起源ははっきりとしていなく、諸説あるようです。
ただ、中国の周(紀元前900年〜800年頃)の時代には、屋根瓦として使われていたことがわかっているようです。
日本には588年頃に朝鮮半島から、4名の瓦作りの技術者(麻奈文奴、陽貴文、陵貴文、昔麻帝弥)によって伝えられたとされています。
そして仏教の普及とともにお寺が増えていき、その屋根としての瓦の利用が増えていったようです。

3.瓦の歴史:第1期(飛鳥時代から白鳳・奈良時代中期まで)


「日本書紀」によると、前述の瓦作りの技術者たちは、僧や寺大工らとともに渡来しました。
目的は蘇我馬子の「法興寺」を建てることでした(法興寺とは「仏法が興隆する寺」の意味のようです)。
蘇我馬子は権力を二分するライバルの物部守屋を丁未の乱で破り、宗教的・政治的な権力を手中に収めました。
法興寺は、その「力」を誇示する目的で建てられたようです。
なお、本格的な伽藍(寺院としての建造物)をもった我が国最初の仏教寺院とのことです。
この法興寺の屋根瓦は、平城遷都に伴い今の「元興寺」(奈良)の屋根として現存しています。
これが「日本最古」の瓦と言われています。

4.瓦の歴史:第2期(奈良時代中期から平安・鎌倉・室町時代まで)



戦乱の平安時代に、瓦の使用は減少しました。
しかし鎌倉時代には宗教活動が再燃し、寺の建立や修造も増えていきました。
この時代の瓦は強固で大ぶりなものが多くなります。
「東大寺」復興のために作られた瓦は、軒丸瓦(屋根の下端にある丸い瓦)の直径が20センチ、軒平瓦(軒丸瓦と軒丸瓦の間にある平らな瓦)の幅は33センチでした。

5.瓦の歴史:第3期(桃山時代から江戸時代中期まで)



これまで見てきたように、瓦屋根の建造物といえば寺院かお城であって、庶民の家に瓦が用いられることはほとんどありませんでした。
この時期に画期的な発明がされました。
桟瓦(さんがわら)です。
近江国大津(現在の滋賀県大津市)の瓦工で、三井寺の御用達を務めていた西村半兵衛が考案しました。
それまでの屋根瓦は、別々に作られた丸瓦と平瓦を交互に配置していました。
よって非常に重くなり、建物自体の構造がしっかりしていないと支えられません。
一方、桟瓦は薄型(軽量)で、断面から見てゆるやかなS字に成形されたものでした。
隣の瓦とかみ合わせていくため、丸瓦を必要としません。
よって重量だけでなく製造や施工のコストも抑えることができるため、価格が低くなり一般家屋への瓦屋根の普及を一気に進めることになったようです。

6.瓦の歴史:まとめ


いかがでしたか?
皆さんが学生時代に勉強された歴史に屋根瓦も関わっていることを感じていただけたと思います。
次は江戸後期(第4期)以降について屋根瓦の歴史を説明していきますので、もし良ければまた読んでみて下さいね。


参考:『瓦屋根工事技士 研修用テキスト第七版』 一般社団法人全日本瓦工事事業連盟、瓦の歴史と産地 P129-130

参考:https://www.ishino.jp/museum/ 石野瓦工業株式会社、歴史資料館(検索日:2018/1/29)

参考:http://www.kawara.gr.jp/01_rekishi/rekishi06.shtml 愛知県陶器瓦工業組合、桟瓦の登場で民家にも瓦が使われるようになった(検索日:2018/1/29)

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