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「屋根工事」について

2026.03.31 更新日:2026.04.07 全国建築板金競技大会

日本一の板金職人を決める大会『第48回全国建築板金競技大会』に行ってきました!観戦レポート(後半)

1.日本一の板金職人を決める大会『第48回全国建築板金競技大会』に行ってきました!観戦レポート:競技中の様子 (建築技術の部(NYAC))

朝7時半。緊張感が張り詰めた空気の中、技能競技の部(ZIC)、建築技術の部(NYAC)両会場で開始の合図が鳴りました。競技開始です!

 

本来、競技時間は朝8時から4時間なのですが、今年は技能競技の部(ZIC)が30分延長されたため、両競技とも7時半からのスタートになりました。

 

それではまず、建築技術の部(NYAC)の会場から見ていきましょう。
NYACの今年の課題は、「学生寮新築工事」です。工務店が板金工事を施工するにあたり、各要所の納まりを知りたいとの依頼に対して、どのような提案をするかをA2サイズのセクションペーパー2枚に書き込みます。

 

選手たちを見ていると、1枚の半分ほどのスペースを6等分などに区切って、それぞれの納まりを書いている人が多くいました。去年は、全体図を描いた中に小窓のような吹き出しを作って拡大図を書いているのをよく見ましたが、今年は書き方が少し違うようです。課題には「特に施工の提案をしてほしい箇所」として、煙突や天窓周りなど4か所ほどのポイントが示されているので、それが分かりやすいように書いているのかもしれませんね。

 

また、今回は学生寮新築工事の提案です。応援に来ていた職人さんに話を聞いたところ、ポイントは単に「建物を建てる」のではなく、この学生寮に入る学生たちのことを考えて、どういうコンセプトで全体を設計するか、だと聞きました。それを伝えられてこそ、お客さんに選んでもらえる提案になるのだと、教えていただきました。

 

話を聞いていて私が驚いたのは、提案するときの視野の広さです。課題は「工務店が板金工事を施工するにあたり、各要所の納まりを知りたい」という内容ですが、工務店の担当者の方だけに伝われば良いかというと、そうではありません。まず、工務店はこの工事を発注するお客さんに施工の提案をするので、お客さんが「この工務店にお願いしたい」と思う内容であること。さらに、自社のスタッフや協力業者にコンセプトや内容が共有できることも大事です。スタッフへ指示をする際、単に「雨どいに集水器を付けてきて」と依頼するのと、「今回の学生寮は、〇〇をコンセプトに△△という工夫をしているから、雨どいの集水器はこの向きで施工して」というのでは、依頼された職人の意識も全く変わるでしょうね。

2.日本一の板金職人を決める大会『第48回全国建築板金競技大会』に行ってきました!観戦レポート:競技中の様子 (技能競技の部(ZIC))

開始から1時間が経過すると、ZICの会場ではカンカンという板金を叩く音が聞こえてくるようになりました。 

 

技能競技の部(ZIC)では、銅板1枚から立体物を制作しますが、一番最初は展開図を書くところから始まります。紙に展開図を書いて、それを銅板に転記していき、その銅板をハサミでパーツごとに切ってから、加工するのです。

 

今回の課題は手桶(ておけ)と柄杓(ひしゃく)。例年、課題は1作品なのですが、今回は2つ制作しなければなりません。これを加味して、今年は競技時間が30分長くなりましたが、それでも選手たちからは「時間が足りない」という声を多く聞きました。また、特に柄杓は柄(え)が細いため、「小さい作品の方が、かえって難しい」という話も聞かれました。

 

今年も、観戦に来ていた粒来さんに話を聞くことができました。(有限会社粒来板金工業さんの紹介ページ
「今回の課題は手桶も柄杓も丸い円の課題ですよね。円が得意な選手と、カクカクした作品が得意な選手で分かれるんです。特に、今回の手桶は縁の部分を折り込むんですが、それをどのタイミングでやるかも選手によって分かれますね。一枚の銅板の端と端を繋いで桶の形を作ってから縁を折り込むのか、先に折り込んでから桶の形にするのか、どちらが正しいというのはなく、自分にとってどのやり方ならズレが出ないかを考えています。もしかしたら、自分が知らないだけで上手く行く方法があるのかもしれませんし。案外、小さな工夫をするだけで上手く行くことも多いんです」とのこと。モノづくりの探求心が垣間見えて、面白いですね。

今年の課題について職人さんたちに話を聞いていると、①「時間配分」と②「ハンダ付け」が難関のようです。

 

①    時間配分
「手桶だけなら余裕だけど、柄杓があると厳しい」と話を色々なところで聞きました。また、採点基準には作品だけでなく展開図も含まれるのですが、「作品制作の時間を確保するために展開図を省略する」という選手の声も聞きました。作品が完成しなかった場合は失格となり採点対象にならないため、まずは作品制作のための時間を確保して、完成してから省略したところを書き込むのだそう。限られた時間で得点を最大化するために皆さん戦略を練って臨んでいました。

 

②    はんだ付け
去年の課題は板金と板金を「組み立てる」ことが必要でしたが、今回は組み立てずに、はんだ付けでパーツを接続していきます。細かい作業で付ける箇所も多いため、皆さん時間を気にしながら集中して取り組んでいました。

 

 

そして残り1時間を切るころには各会場たくさんの観客が集まってきました。会場内は一層の緊張感が張り詰めます。

 

NYAC部門の会場では、最初は真っ白だった紙が真っ黒になっています。特に今回は、図ではなく文字をびっしりと書き込んでいるような選手もいて、どうすれば自分の提案が伝わるか選手一人ひとりが工夫を凝らしているのが伝わってきました。

 

競技時間の終了が間近となったZIC 部門の会場では、銅製の桶と柄杓が出来上がっていきました。今回の作品は、本来水を入れて使うものなので審査の中に「水漏れ検査」があります。2作品のうち1つでも水が漏れた場合は、失格になるという非常に厳しい採点です。作品が完成した選手は、実際に水を入れてみて漏れないか確認している姿も見られました。

 

そして終了時間の12時半。会場で終了の合図が鳴りました。4時間半の長丁場を終えた選手からは緊張感が一気に抜け、選手たちの頑張りを称え労う拍手で会場が満たされました。
やり切ったという満足感が見て取れる選手もいれば、時間内に終わらず悔しそうに歯を噛みしめる選手もいました。

3.日本一の板金職人を決める大会『第48回全国建築板金競技大会』に行ってきました!観戦レポート:競技後の選手インタビュー

4時間の長丁場を戦い抜いた選手に、インタビューすることができました。


まずは、建築技術の部(NYAC)に出場した永徳さん。(株式会社永徳さんの紹介ページ
「いかに分かりやすく伝えるかを考えましたね。施工図面を貼り付けただけにならないように、独自性と『自分だったらこういう施工をする』というのを伝えることに意識を向けました。」とのこと。

 

通常、A2のセクションペーパーは横向きで使うのですが、今回永徳さんは自分のアイディアをどうすれば分かりやすく伝えられるか考え抜いた結果、縦向きで使うことにしたそうで、この発想には周りの選手や観戦者からも驚きの声が聞かれました。

 

第33回の建築技術の部(NYAC)で優勝した羽賀さん(株式会社hagabanさんの紹介ページ)も「良かった、コンセプトが伝わる良い出来だった」と永徳さんにねぎらいの言葉をかけていました。

 

続いて、技能競技の部(ZIC)を終えた田村さん。(田村板金有限会社さんの紹介ページ
「水入れまではできなかったけど、作品は完成させることができました。」とのこと。会場には同じ県の先輩が応援に来て、ずっと見守っていました。前日に知った田村さんは「(先輩が)来ると思ってなくて、びっくりしましたね。緊張もしますけど、頑張ります」と言われていたので、自身の力が発揮できたようで良かったです。

 

1年に一度の板金職人の熱き戦い、全国建築板金競技大会。
板金施工の技巧を近くで見ることができるチャンスです!
来年も是非観戦してみたいと思ったイベントでした!

 

(ブログ本文冒頭から3253文字)


引用・参考:
第48回全国建築板金競技大会【実施要項】
https://www.zenban.jp/wp/wp-content/uploads/2025/03/8a7dedd84d353c71dfae89a3a0c98201.pdf
第48回全国建築板金競技大会【課題及び審査基準(抜粋)〈技能競技の部〉】
https://www.zenban.jp/wp/wp-content/uploads/2025/04/204ede533d8442b4dc804eeefefcd5e0.pdf
第48回全国建築板金競技大会【課題及び審査基準(抜粋)〈建築競技の部〉】
https://www.zenban.jp/wp/wp-content/uploads/2025/03/fac70c9fefbdc082433d4229166b235c-1.pdf

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著者:やねいろは編集部
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