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「屋根工事」について

2026.05.18

【2026年最新】中東情勢は屋根・外壁工事費用にどう影響する?ナフサショックの実態と今後の見通し

建材問屋の倉庫に積まれたコーキング材や建築資材の箱。ナフサショックによる価格改定・出荷制限の影響を受けている建材が並ぶ。

「工事を頼もうと思っていたけど、値上がりしていると聞いて踏み出せない」
「今依頼すべきか、待った方がいいのか判断できない」

そう感じている方も多いのではないでしょうか。その背景にあるのが「ナフサショック」と呼ばれる建材価格の高騰です。屋根・外壁工事店や建材メーカーと取引のある問屋のグループ会社であるいえいろはには、複数のメーカーから相次いで価格改定や供給制限の通知が届いています。

 この記事では、なぜ今工事費用が上がっているのか、そしてこれから工事を検討している方がどう動くべきかを、メーカーから工事店まで、流通の現場を直接把握できる立場からお伝えします。

ナフサショックとは何か

まず「ナフサとは何か」「なぜ中東情勢が工事費用に影響するのか」という疑問に答えるところから始めます。

そもそもナフサって何?

ナフサとは、原油を精製する過程で生まれる石油製品のひとつです。ガソリンや軽油と同じように原油から作られますが、ナフサの用途は燃料ではありません。800度以上の高温で熱分解することで、エチレンやプロピレンといった「基礎化学品」に変わります。そしてそこから、プラスチック、合成ゴム、塗料、接着剤など、私たちの生活を支える無数の化学製品が生まれます。

白神商事の倉庫に保管されているナフサ由来のシーリング材(2026年撮影)

いえいろはのグループ会社 白神商事の倉庫に保管されている、ナフサ由来のシーリング材(2026年撮影)

なぜ今、ナフサが問題になっているのか

20262月末、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃をきっかけに中東情勢が緊迫化し、20263月にはホルムズ海峡が事実上封鎖状態となりました。ホルムズ海峡は、中東の石油をアジアへ運ぶ最重要ルートです。日本はナフサの約4割を中東から輸入しており、国内で精製するナフサの原料となる原油も中東依存が大きいため、供給不安が一気に高まりました。

参考:経済産業省「中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保のための対応方針」

この供給危機によってナフサ価格は急騰し、2月末から数週間で大幅に上昇しました。これが「ナフサショック」と呼ばれる事態です。

コロナ禍に木材が不足した「ウッドショック」を覚えている方も多いかと思いますが、今回はその影響範囲がさらに広く、建材にとどまらず日用品や食品包装、医療用品まで波及しています。

建材への波及経路

ナフサの供給不足は、どのような経路で屋根・外壁工事の建材に影響するのでしょうか。その仕組みを整理します。

塗料・防水材・シーリング材はなぜ値上がりするのか

 「中東で紛争が起きて、なぜ外壁塗装の値段が上がるの?」と思われる方もいるかもしれません。その答えは、屋根・外壁工事で使う建材のほとんどが、ナフサを原料とする石油化学製品だからです。

 現代の住宅で使われる建材は石油製品の塊といえます。屋根・外壁工事に関係する素材だけでも、内外装の塗料やシンナー、防水材、シーリング材、断熱材(ウレタン・ポリスチレンフォーム)などが、すべてナフサショックの直接的な影響を受けています。

参考:石油連盟「ナフサとは」

 以下の図でその流れを整理しました。

ナフサから屋根・外壁工事の建材への価格波及経路を示した図

経済産業省・時事通信・各種業界情報をもとに作成

特に塗料用シンナーについては、政府が関係閣僚会議で供給不安への対応を指示するほどの事態となっており、一部メーカーでは出荷制限の動きも出ています。 

参考:時事通信「続くナフサ混乱、値上げや目詰まり 食品包装や塗料、ごみ袋など裾野広く」

 

いえいろはに届いている価格改定の実態

 屋根・外壁工事店と建材問屋をつなぐ立場にあるいえいろはには、3月下旬以降、取引のある複数の建材メーカーから順次、価格改定・値上げ、また出荷制限の通知が届いています。

対象となっているのは、石油・ナフサに由来する塩化ビニル・ポリエチレン原料を使用する雨樋関連商品や波板などの屋根材、アスファルトルーフィング(屋根の下地材)などのアスファルト製品、各種部品のほか接着剤やシーリング材など、屋根・外壁工事に直結するものが中心です。その多くが10~40%程度の値上げ、あるいは出荷停止となっています。 

影響が出ているのはナフサ由来の材料を扱う板金・資材メーカーだけではなく、物流費やエネルギー価格の高騰により、瓦メーカーなどからも相次いで値上げ・価格改定の連絡を受けています。メーカー側も先行きを見通しにくい状況にあることが窺えます。

白神商事の倉庫に保管されている屋根材などの各種資材(2026年撮影)

白神商事の倉庫には、屋根材をはじめ様々な資材が保管されています(2026年撮影)

 

コーキング材の現状:メーカー担当者への直接取材より

「シリコン、今どんな状況ですか?」
先日、コーキングメーカーの担当者と電話で会話する機会があり、現在のコーキング剤の出荷状況について、かなりリアルなお話を聞くことができました。

今回話題になったのは、コーキング。シリコン系材料ですが、先月末ごろにメーカー側が受注停止の対応を取ったとのことでした。
担当者のお話では、「メーカーに発注残がかなり溜まっている状態」とのこと。ただ、その一方で、先週くらいから、倉庫にポツポツ物が入ってき始めているんですよ」と、少し安心できる話もありました。
実際、止まっていた分の出荷は順次再開されており、「メーカー在庫も徐々に積み上がってきている」とのこと。担当者さま自身も、長期欠品にはならないと思います」と話されていました。

ただ、まだ完全復旧ではありません。
「今までみたいに、当日注文して翌日出荷、という体制に戻るにはもう少しかかりそうです」とのことで、現状は入ってきたものから順番に回しているような状況。
さらに、現場にとって気になるのが価格です。
「受注再開後は新価格になると思います」との話もありましたが、現時点ではメーカーから正式な価格表はまだ届いていないそうで、「どれくらい上がるかは、まだ返事できない状態です」と率直に話されていました。


電話の中でも、「物は少しずつ入ってきていますよ、ということだけでも伝えてもらえれば」といった言葉があり、現場や販売店の間でも情報共有しながら様子を見ている空気感が伝わってきました。
資材不足や価格変動が続く中、こうした“リアルな現場の声”は非常に参考になります。

 

屋根・外壁工事の費用への具体的な影響

材料費は工事費全体の34割を占める

 屋根・外壁工事の費用は大きく「材料費」「施工費(人件費)」「諸経費」に分かれます。一般的に材料費は工事費全体の34割程度を占めており、この部分が上がれば工事費用の総額に直結します。

30坪の住宅でどのくらい影響が出るか

 目安として、延床面積30坪程度の一般的な住宅で外壁塗装を行う場合を考えてみます。通常、足場代を含めた工事費は80120万円程度が相場ですが、材料費(塗料・シーリング材等)が仮に1020%上昇した場合、510万円規模の影響が出る計算になります。屋根塗装や防水工事を同時に行う場合はさらに加算されます。(実際の変動額は、使用する材料の種類や工法によって異なります)

 ただし、影響の出方は工事店ごとに異なります。在庫を持っているか、メーカーとの取引条件はどうか、などによって「今の見積りに反映されているかどうか」が変わってきます。まずは見積りを取り、なぜその金額なのかを説明してもらえる工事店を選ぶことが、今まで以上に重要です。

今後の見通し

政府は米国やアルジェリア、ペルーなど中東以外からの代替調達を急ピッチで進めており、5月には中東以外からのナフサ輸入が緊迫化前の水準と比べて3倍規模に拡大する見通しです。

ただし、これが実際の建材価格の落ち着きに反映されるまでにはさらに時間がかかるとみられており、現時点で終息の見通しは示されていません。

 いえいろはとしても引き続きメーカー各社からの情報を注視し、新たな動きがあれば随時更新していきます。

参考:経済産業省「中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保及び重要物資の安定的な供給確保の対応状況」

これから工事を検討している方へ

「待てば下がる?」に正直に答えます

 工事を検討中の方が最も気になるのは「今依頼すべきか、待つべきか」という点だと思います。

 現時点での見解をお伝えすると、「値下がりを待つ戦略」はリスクが高いと考えています。理由は二つ。一つは、ナフサ問題が短期で収束する見通しが立っていないこと。もう一つは、建材の値上がり以外にも、職人不足や円安など工事費を押し上げる要因が複合的に重なっているためです。

 一方で「今すぐ急いで契約すべき」とも言い切れません。まずは工事店から見積りを取り、価格の根拠を説明してもらえる会社を選ぶことが、今の状況では最も賢明な行動です。

見積りを取る際に確認したいポイント

  • 材料費の変動リスクについて説明があるか
  • 見積りの有効期限はいつまでか(価格変動が激しい今は短めに設定されていることもある)
  • 使用する材料のメーカーと品番が明示されているか

 いえいろはでは、屋根・外壁工事のプロに直接インタビューした記事を通じて工事店を紹介しています。価格だけでなく、仕事への姿勢や人柄まで確認したうえで依頼先を選べるのが特徴です。気になる工事店を見つけたら、まずは問い合わせてみてください。

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まとめ

  • 20262月末の中東情勢の緊迫化によるホルムズ海峡の封鎖が、ナフサの供給不足・価格高騰を引き起こし、塗料・防水材・シーリング材など屋根・外壁工事に使う建材の値上がりへと波及している
  • いえいろはには複数のメーカーから段階的に価格改定の通知が届いており、現場レベルでの影響はすでに始まっている
  • 値下がりを待つより、まずは工事店から見積りを取り、価格の根拠を説明できる信頼できる業者を選ぶことが現時点での最善策

※本記事は公開時点の情報をもとに作成しています。状況は変化しているため、最新情報に合わせて随時更新します。(最終更新:20265月)

 

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