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株式会社セイケンテック
東京都清瀬市の株式会社セイケンテックは、創業1951年の屋根・外装専門の工事店です。瓦屋根、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の屋根リフォーム・屋根修理全般の他、雨漏り修理、雨樋修理、外壁サイディングにも対応し、住宅工事全般に対応が可能。近年は太陽光・蓄電池システムにも注力しており、太陽光や蓄電池システムの知識とサービスには自信があります。
工事店の想い
PERSON
親の病気をきっかけに腹を決めて継いだ家業。これからは屋根職人を育てて未来へ繋げたい
株式会社セイケンテック(以下、セイケンテック)は、東京都清瀬市に本社を構える、瓦屋根、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の屋根と外装工事を専門に扱う屋根リフォーム・屋根修理店です。専門は屋根と外装ですが、お客さまのご要望があれば、新築住宅を基礎工事から施工できる技術を持つ頼もしい会社です。セイケンテックの始まりは、現在の代表取締役である清水仁さん(以下、清水さん)の祖父が1951年に創業した清水建材株式会社。そこではセメント瓦の製造・販売を行っていました。2代目である清水さんの父の代に瓦屋根修理を始め、2006年に瓦製造業を休業。以来、施工一本の会社に形態を変え、2013年に社名を変更し現在に至ります。
この会社の3代目経営者である清水さんに、幼少期からこれまでのお話を伺いました。
「小学校の時は活発な子どもでした。ドッジボールのチーム分けで仕切るリーダー的な子というか……。これ、自分で話すの恥ずかしいですね」と、幼少期を思い返しながら照れくさそうに話す清水さん。中学時代はクラス委員を任されることもあり、ドッジボールのエピソードからもわかるとおり、人望の厚い少年だったようです。
「中学では野球をやっていました。選択肢の中から消去法で選んだ野球ですが楽しかったです。野球は今もチームを作ってやっています。年を重ねてからもできるスポーツっていいですよね。勝ちにこだわる熱いチームではないので、和気あいあいとプレイを楽しんでいます。チームの仲間とは、野球の後に飲みながらくだらない話をするのも楽しみです。そこは、私の息抜きの場になっています」
そして、高校時代はなんとアイスホッケーに挑戦しました。そうなったいきさつは、クラスにアイスホッケーで推薦入学をした友人がいたからだそうです。
「野球部が甲子園を目指す強豪チームでした。野球経験はあるけど、そこまでの実力がないことは自分でわかっていました。部活はやりたかったので悩んでいたところに、その友人から『一緒にアイスホッケーやろう』と誘われたんです。やり始めたら面白くて。レギュラーではなかったですがインターハイの試合にも出られたし、社会人になってからも30代に入る頃まで続けました」
そして、高校卒業後。浪人中だった清水さんは、親の勧めで2年間ニュージーランドへ留学をしました。「お恥ずかしながら高校卒業した頃の私は、どうしようもない子どもでした。何の目標もなく、浪人の原因も成績が思わしくなくて高校付属の大学へ上がれなかったからです。留学は、親から勧められるままに『おもしろそう。じゃあ行ってみようかな』という気持ちで話に乗っかっただけ。苦痛から逃げることばかり考えていました。甘えていましたね」
当時の将来の夢は?という問いに清水さんはこう答えます。
「将来の夢とは違うのですが、親の会社と自宅が一緒だったので、子どもの頃から『いつか自分もここで働くんだろうな』という思いが漠然と頭の中にあった気がします。取引先の人たちからも、お前のことを赤ん坊の頃から知ってるんだぞなんて、そう言われながら育ちました。そのためか、屋根工事業や建設業以外の仕事に就くイメージは持っていませんでした」
そして2年間のニュージーランド留学を経て、家業継承を見据えて神戸にある屋根・外装の工事会社に入社。1年半勤めた後、1996年にセイケンテックの前身である清水建材工業株式会社へ入社します。
「神戸の会社を辞めて実家へ戻ったのは、父が病に倒れたのがきっかけです。それまでも会社勤めをしている時に、実家から『そろそろ戻らないか』という打診があったのですが、決心がつかないまま過ごしていました。そうした矢先に父の病気が発覚して、腹を決めて戻ってきたのです」
清水さんが実家の清水建材工業株式会社に入社した頃、セメント瓦の需要は落ち込み、売上は下降していました。決心して実家に戻ったものの、自社製品が売れない、使ってもらえないという現実に直面します。そして当時2代目であった清水さんの父は、セメント瓦製造にこだわっていてはいけないと、外壁サイディング工事、屋根リフォーム・屋根修理業へ事業形態を拡大したのです。
「私が入社する少し前に外壁サイディング工事を受注するようになっていました。その直後に金属屋根部門を構えて、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)・瓦屋根、雨樋修理、外壁など外装工事をトータルで受けられるように体制を整えたのです」
さらに、2001年。その頃はまだ先駆けだった太陽光発電システムの販売や施工を開始。清水さんは、メーカーへの勉強会へも積極的に参加したそうです。
「工事の幅を広げていかないと、屋根業界で生き残れないと肌で感じました。その当時は、太陽光発電についての勉強会や説明会の話を聞いたら、とりあえず何にでも顔を出していましたね。案内のチラシを見ただけでは、私たちに関係ある話なのかどうか判断がつかなかったからです。太陽光発電というのは、それくらい画期的で未知の世界だったのです」
そして2011年、清水さんはセイケンテックの代表取締役に就任。
セイケンテックは、時代の流れと共に柔軟に業務形態を変化させ、会社を発展させてきました。これからの会社の展望を清水さんに伺うと、「人材を確保したいですね」と即答。
「業界全体の流れなので、私たちだけが特別ではありませんが慢性的な人手不足です。真面目で嘘をつかない若者が社員として働いてくれないかなと思っています。屋根仕事未経験でも技術はイチから教えるので、誠実な人なら数年で身に付きます。即戦力なら、それはそれで言うことないのですが、最近は長期的に計画して、屋根職人を育てていきたいと考えるようになりました。瓦屋根工事の技術の継承という点も気になります。屋根工事業界の将来を考えると、それはとても大切なことだと痛感しています」
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WORK
マニュアル通りではなく、住む人の立場で提案を。未来を見据えた屋根リフォームを目指す
東京を拠点とするセイケンテックは、瓦屋根、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の屋根リフォーム・屋根修理全般の他、雨樋修理、外壁サイディングにも対応し、住宅工事全般に対応することが可能。近年は太陽光・蓄電池システムにも注力しており、太陽光や蓄電池システムの知識とサービスには自信があります。また、お客さまのニーズにお応えするために、幼稚園プールの防水加工や水洗トイレの取り付けを引き受けるなど、工事の幅が広がっています。
セイケンテックの強みは、屋根瓦・金属屋根材はもちろん、屋根以外の住宅全般の工事ができることだと清水さんは自信を持って答えます。
「取り扱い商品も多いので、色々な技術と建材を組み合わせてお客さまの住まいのお悩みを解決します。屋根修理や屋根リフォームに関しても何通りかのパターンで提案できるので、それが私たちの強みですね。太陽光発電についての知識と施工実績もあるので、お客さまが興味をお持ちであればいつでも説明できます。また、外注業者とのパイプも太いので工期を短くすることも可能です。分業して一気に終わらせるので、お客さまの不便な暮らしの期間も短くなります」
実際に屋根修理や屋根リフォームをする上で清水さんが大切にしていることは、「やるべきことを誠実に実行する」ということだそうです。
「お客さまの気持ちに立って誠実に対応するよう、そして仕事を進めるよう心がけています。例えば、屋根リフォーム工事。指示書やマニュアル通りの施工では、後々お客さまに不便が生じるかもと気がついた場合ですね。見て見ぬふりをせず適切な対処をしていきます。当然、お客さまにも予算や日数の都合がありますので、ここでも選択肢を用意して、少しでも理想の住まいに近付く提案ができるといいですね」
また、セイケンテックでは、お客さまの近隣の方々への挨拶も欠かしません。施工期間中の道具や資材の整理整頓、掃除なども徹底しているそうです。職人の安全管理にも力を入れており、屋根リフォーム・屋根修理の際には必ず足場を組んでから作業に入るようにしています。「足場を組むと、それを覆うシートも付けられるので、ご近所へのホコリの飛散防止にもなりますね。あと、足場については、南側の窓を覆う部分を少なくしてほしいというお客さまの要望が多いです。家の中が暗くなりますから、せめて南側だけ空けておきたいですよね。現場にもよりますが、調整できる場合もありますので、気になる方はお声掛けください」
実際の雨漏り修理事例について、清水さんからこんなお話がありました。
「瓦屋根の雨漏りの原因で多いのは、やはり経年劣化ですね。当たり前ですが古い住宅だと昔の職人さんが昔の工法で施工しています。数十年も経つと技術も建材も進化しているので、雨漏り修理後はきっと快適に暮らせると思います。あと、天窓付近からの雨漏りは多いですね。本来無くてもいい場所に、屋根を切り取って窓をはめ込んでいるので、経年劣化の度合いは職人の技術で左右されてしまいます。天窓からの雨漏り連絡を受けて点検すると、防水シートの処理技術などが残念な場合があります」
また、雨漏りは風向きによって左右されることも多いそうです。
「いつも雨漏りするけど今日は漏ってない、そんな状態が続いたら風向きを疑ってください。そしてぜひ雨漏りしている日に私たちを呼んでください。水が流れている状態を確認するのが、雨漏りの根本的修理のための近道です。もう1つ、意外と多いのが棟役物(※1むねやくもの)の修理。台風の後や春の強風で飛ばされたり緩んだりするんです。棟役物については、飛ばされたまま気がついていないお宅もけっこうありますね」
そして、清水さんが屋根リフォームの工事を受けた時に、必ずと言っていいほど提案することがあります。それは雨樋の交換です。
「雨樋は大抵屋根の経年数と同じなので、見た目に問題がなくても劣化が進んでいます。建物にとって重要な役割を果たす部品なのですが、雨の日に外へ出て自分の家を観察するなんてしませんから、不具合に気がつきにくいです。気がつかないうちに何らかの原因で水の流れが滞っていて、その部分から痛み出すという例もあります。雨樋は足場がないと施工できないので、これはお勧めしていますね。別々にやるよりも、屋根と一緒に施工した方が日数もトータルの費用も節約できてお客さまの負担が減るため、そのあたりも説明して交換させてもらうことが多いです」
最後に、ここ東京都清瀬市ならではの屋根修理・リフォーム工事の特性についてお伺いしました。
「東京都清瀬市の辺りでは、気候の条件では際だった特性は感じられません。ただ、東日本大震災の後は、屋根リフォームの際に軽い屋根に変えたいという要望が多いです。他には、この辺りは住宅密集地で敷地が狭い現場が多いので、資材搬入のタイミングに気を使います。2回にわけて運ぶこともあります。足場を組む際も敷地の外に出ることがあるので、近隣の方の許可、場合によっては道路使用許可を事前に取るようにしています」
※1…棟役物 屋根の頂点に設置される部品。よく見かける波打ったような形状の瓦(平瓦、桟瓦)とは異なり、屋根の場所や形状に合った形をしている。
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MESSAGE
お客さまの快適さ、便利さを第一に考える。技術力アップを目指して日々研究を怠らない
セイケンテックのアフターサービスについては、「何かあれば、いつでも連絡をください。すぐに対応いたします」と心強いお答え。
「アフターサービスとは別の話なのですが、屋根リフォーム工事のビフォーアフターの写真を冊子にしてお客さまに渡しています。屋根の上は見えないので、どんな屋根リフォームがされたのかとてもわかりやすいと好評です。お渡しする際にお客さまとお話できるので、この写真冊子は、コミュニケーションを取る手段にもなっていますね」
最後に「やねいろは」をご覧中の、屋根の不具合でお困りのお客さま、そして屋根修理や屋根リフォームを検討されているお客さまへメッセージをお願いしました。
「住まいのリフォームは、お客さまの生活の質を向上させるための手段だと私たちは考えます。単に見た目だけをきれいにするのではなく、快適さや耐久性も考慮して屋根リフォーム・屋根修理の提案をしていきたいです。また、代々工務店とお付き合いがある方は別ですが、そうではないお客さまは、屋根や住宅のトラブルを、どこに相談したら良いのかがわからずお困りになるのではと思います。そんな時に『セイケンテックに電話しよう』とすぐに思い浮かべてもらえるような、親しみやすい屋根と外装の工事会社になりたいです。そんな意識を持って日々仕事・勉強をしていますので、いつでも何でもお気軽に問い合わせください」
「快適に眠るためのリフォーム」
これは、最後に清水さんが話したエピソードの中にあった言葉です。リフォームの目的は時代の流れで変化します。昨今は「家で快適に過ごす」から派生して「家で快適に眠る」に重点が置かれてきているとのこと。清水さんは、様々な勉強会に参加し新しい建材や工法を学ぶのはもちろん、時代の変化による屋根・住宅工事の多様性にも着目しています。
セイケンテックは、時代の先を見据えて熱心に学ぶ経営者が率いる会社です。さらに、お客さまの真のニーズに的確に応えるために、常に現場で汗を流す屋根職人が揃っています。
「屋根リフォーム・屋根修理はもちろん、その後も末永く我が家をお任せできる」
そんな想いが湧いてくるような信頼のおける会社だと、確信せずにはいられない取材でした。
(2018年6月取材)
(2023年12月加筆修正)
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ユーザーからのコメント
丁寧で誠実な対応と工事が早かったこと、感謝しています。今後もよろしくお願いします。
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工事店プロフィール(株式会社セイケンテック)
一番の強み |
工事を依頼してくださったお客さまの生活が少しでも良くなるように成長を続けているところ |
会社名 |
株式会社セイケンテック |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:8名 専属外注:20名 |
建設業許可 |
屋根工事業、電気工事業(東京都知事許可(般-31)第141448号)
大工工事業、左官工事業、石工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業(東京都知事許可(般-3)第141448号)
|
保有資格者 |
瓦屋根工事技士:1名
第二種電気工事士:1名
足場の組立等作業主任者:5名
高所作業車運転技能講習修了者:2名
二級建築施工管理技士:1名
一般建築物石綿含有建材調査者:2名 |
特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業
太陽光工事業 |
対応エリア |
関東地方
|
アフターフォロー体制 |
全瓦連第三者賠償保険に加入しています。
工事後には、不定期でご挨拶させていただいています。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
清水 仁 |
代表者経歴 |
株式会社セイケンテック 代表取締役
RWTA日本屋根外装工事協会 所属
首都圏昭和会 所属
東村山法人会 所属
1987年3月:東久留米市立西中学校 卒業
1990年3月:日本大学鶴ヶ丘高等学校 卒業
1992年9月:IPCインターナショナル・パシフィック大学 入学
1994年5月:日本総業株式会社 入社
1996年1月:清水建材工業株式会社(現・株式会社セイケンテック) 入社
2010年1月:清水建材工業株式会社(現・株式会社セイケンテック) 代表取締役 就任 |
所在地 |
〒204-0012
東京都清瀬市中清戸5-46-1
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|
営業時間 |
9:00~18:00 |
定休日 |
土曜日(第二、第四)、日曜日、祝日、年末年始休業、夏季休業(お盆休み)、大型連休(ゴールデンウィーク) |
備考 |
下記業務も行っております。
外壁工事業
板金工事業
天窓交換工事
サイディング工事
コーキング工事
太陽光・蓄電池システム工事
産業廃棄物収集運搬業許可(埼玉県)第01100177582号
産業廃棄物収集運搬業許可(東京都)第01300177582号 |