1.とにかく湿気に注意! 腐朽菌からおうちを守りましょう:はじめに
先日、雑誌で雨漏り事例の記事を読んだ際に「腐朽菌」という言葉が目に飛び込んできました。
腐る、朽ちる… なんだかすごそうな菌ですよね、一体どんな菌なのでしょうか?
今回はこの「腐朽菌」について調べてみました。
2.とにかく湿気に注意! 腐朽菌からおうちを守りましょう:腐朽菌とは
まず腐朽菌について説明します。
正式には「木材腐朽菌」という菌です。
カビ同様高温多湿な環境を好み、木材を分解し、得た成分を栄養として繁殖します。
シイタケやエノキなどの食用きのこも木材腐朽菌です。たしかにキノコは木から養分を取って大きくなりますよね。
建物の被害としてよく見られる種類としては、針葉樹を好み腐った箇所が褐色になる種類と、広葉樹を好み腐った箇所が白っぽくなるものとがあります。
次に建造物への被害について説明します。
腐朽菌が住宅の木材に繁殖すると、木材を腐らせ、強度を劣化させます。
またシロアリは木材を分解したものに寄ってくる性質があり、湿った木材を食料としています。腐朽菌が木材を分解することでシロアリも棲みつきやすくなります。
被害にあいやすい場所としては次の3箇所が挙げられます。
・床下
・キッチン、お風呂・洗面所などの水回り
・雨漏りで直接濡れた木材
上記の箇所に共通するのは、皆さんもおわかりの通り湿気です。
床下は地面と接しているので地面からの湿気が停滞しやすい場所です。水回りは水の停滞や漏れが起こりやすい場所、そしてわずかな隙間から屋根内部にはいりこんだ水が停滞するのが雨漏り箇所ですね。
では腐朽菌が繁殖するすきを与えないためにどんな策が取られているのでしょうか?
3つご紹介します。
・床下換気口の設置
コンクリートの基礎部分に穴を開け、空気の通り道を作ります。
・木材への防腐薬剤の注入
工場で製材する段階であらかじめ木に防腐剤を注入します。
・耐久性が高い種類の木の使用
ヒノキ、ヒバなどがあります。
現在住んでいる家はどんなことに気を付ければいいのでしょうか?
やはり雨漏りなどと同様に、定期的な点検が大事のようです。ずっと湿ったままの木材に腐朽菌は繁殖するので、床下や屋根裏など、かび臭くないか、湿った感じがないか、屋根点検でまだ塗装は効いているか、雨の侵入の形跡などはないか、屋根などは危険ですのでできれば専門家に点検してもらうのが安心ですね。
3.とにかく湿気に注意! 腐朽菌からおうちを守りましょう:まとめ
いかがでしたか?
身近なキノコと同じ仲間の「木材腐朽菌」ですが、雨漏りが原因で、湿気を含んだ木材が腐朽菌の住処となりお家の基盤となる柱の内部がぼろぼろになる……おそろしいですね!
わずかな雨漏りでも放置は禁物。
職人さん捜しに困ったらぜひやねいろはで検索してみてくださいね。
引用:
・https://yuko-navi.com/decay-fungus
住まいの大敵『腐朽菌』とは|繁殖条件とお家を守るための4つの対策(検索年月日:2021/4/27)
・https://ja.wikipedia.org/wiki/木材腐朽菌
木材腐朽菌 - Wikipedia(検索年月日:2021/4/27)
・https://www.sumai-info.com/information/follow_up22.html
住まいの中の腐朽菌 | 一般財団法人 住宅金融普及協会(検索年月日:2021/4/27)
参照:
・https://熊本シロアリ駆除.com/木材を腐らせる「腐朽菌」の繁殖条件と対策/
木材を腐らせる「腐朽菌」の繁殖条件と対策 | 熊本 佐賀のシロアリ駆除・害獣駆除ならプログラントへ(検索年月日:2021/4/27)
・https://www.ysds.co.jp/pest/fukyuukihonn.html
腐朽菌基本情報 | 株式会社吉田製油所(検索年月日:2021/4/27)
・P.72~73、新次元!雨漏り対策 屋根の踏み割れが雨漏り招く、「日経アーキテクチュア」、2021年4月
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