中学生の職場体験の受け入れも行い、地元で親しまれる雨樋修理・屋根工事店
サカベ屋根工事店
千葉県富津市篠部のサカベ屋根工事店は、瓦屋根や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の新築・リフォーム工事を行っており、雨漏り修理、棟瓦の積み直しや雨樋の修理、太陽光パネルの設置工事などを手がけています。笑顔が絶えない暖かい人柄でお客さまの声に応え続け、現在では窓口となって屋根工事以外の塗装・水道・外構・電気工事等にも対応しています。
工事店の想い
PERSON
テニス部キャプテンとして過ごした学生時代。そこで培った「相手の気持ちを想像する力」
千葉県富津市篠部に拠点をえるサカベ屋根工事店の代表である坂部充洋さん(以下、坂部さん)は、瓦や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事を行っており、新築の屋根工事から、雨漏り修理、棟瓦の積み直しや雨樋の修理、太陽光パネルの設置工事まで手がけています。あたたかい人柄でお客さまの声に応え続けた結果、現在では窓口となって屋根工事以外の塗装・水道・外構・電気工事等にも対応しています。
かつては漁業が盛んだった千葉県。この会社のルーツは、坂部さんの祖父の代に遡り、当時は漁師に海苔づくりに用いる竹を販売していたそう。その後の建設ブームで、坂部さんの父がブロックや砂、じゃり、セメントを左官屋さんに販売しながら、一方で職人さんを集めて自社で屋根工事業も開始。そして3代目となる坂部さんは、屋根工事を専業とする「サカベ屋根工事店」を新たにスタートさせました。
そんな坂部さんに現在に至るまでのお話を伺うと、笑顔でこう話をしてくれました。
「とにかく給食と外遊びが大好きな子どもでしたね。友人と野球をすることも楽しかったです。父も野球好きだったので、野球観戦にも連れて行ってもらいました」。
中学ではテニス部に入部したという坂部さん。「良い仲間に恵まれていた、これに尽きますね。同じ目標に向かって、顧問の先生がいなくても、みんなで自発的に練習をするチームでした。その結果、団体戦で3位になったときには、本当に嬉しかったですね」。
その後、高校でもテニスを続けた坂部さん。3年生になると、キャプテンとして部をまとめる立場になるも、思い通りにいくことばかりではありませんでした。「自分が決めた練習メニューに対して、それは嫌だというメンバーが出てくることがありました。そんなときには、他のメンバーにも声をかけて、なんとかチームを丸く納めて、前に進めることに力を注いでいましたね」と坂部さんは懐かしそうに振り返ります。
こんな風に相手への気遣いを大切にする背景には、坂部さんの幼少期に見た父親像がありました。
「父は野球や遊びに連れて行ってくれる反面、厳しいところもありました。そんな父に怒られることを避けるために、人が今どう思っているのだろう、どんなことを考えているのだろう、ということを自然と考えて行動するようになっていましたね」。
「そういった意味では、昔は『自分』というものを出していなかったのかもしれませんね」と振り返る坂部さんですが、そんな坂部さんを変えたのが、専門学校時代に経験した居酒屋でのアルバイトでした。
当時、東京の専門学校に通っていた坂部さんは、「両親に生活費までは頼れない」と炉端焼き居酒屋でのアルバイトをはじめます。そこで初めて経験することになったのが「見ず知らずのお客さんと話をする」ということ。「居酒屋のホールをしていると、いろんなお客さんと話す機会がありますよね。それが自分にとっては新鮮だったのです。これまでは気の置けない仲間同士が集まっていることがほとんどでしたが、初めて会うお客さんと楽しく話す接客を繰り返すことで、自分の振る舞いに自信がついたのかもしれません」。
そして、専門学校を卒業後は、東京で就職。1年半ほど経ったころに「家業の仕事が忙しくなり、親から帰ってくるよう連絡が来たのです。そこで家業に入ることに決めましたね」と坂部さん。そこから瓦葺きの猛特訓の日々が始まります。
「当時の親方は、10代の頃から屋根工事に携わってきたベテランの職人でした。まずは見て覚えろ、と言葉では言うものの、実際は手取り足取り教えてくれたのがありがたかったですね。親方は私が後継ぎになることも考えて、できるだけ早く色々なことを学ばせようとしてくれたのではないかと思います」。
そして、坂部さんの代になると、「サカベ屋根工事店」という名で屋根工事の専門店としてスタート。「自分の代になってからも、長年一緒に工事をしてきた方がいてくれましたので、ありがたかったです」と坂部さん。
この地域で屋根工事店として長年親しまれたサカベ屋根工事店には、屋根工事の確かな技術と、小さなお困り事にも、そっと手を差し伸べてくれるようなあたたかさが詰まっているようでした。
詳しく見る
閉じる
WORK
誠意を尽くし、小さなところも妥協しない。自分の全力を出し切る屋根工事を継続
サカベ屋根工事店では、瓦屋根工事に加え、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事、雨漏り修理、雨樋工事等に対応しています。1級かわらぶき技能士、瓦屋根診断技士など、資格を保つ職人が在籍し、知識と経験ともに豊富な工事店です。
代表の坂部さんに強みを伺うと、「これまでに様々な資格の取得に力を入れてきたことでしょうか。実際に当社がどういった屋根リフォーム工事ができるのかをお客さまに知ってもらえるものでもありますし、先代も資格をとることに対して前向きでしたね。また、お客さまや仕事で関わる方に対しては、話をするうちに仲良くなって、気付けば打ち解けていることもよくあるので、話しやすい、親しみやすいとよく言って頂けます」と照れくさそうに答えてくれました。
また、10年ほど前から中学校の職場体験の受け入れをしているという坂部さん。こんなエピソードを話してくれました。
「中学生から『給料は高いですか?』と聞かれたことがありました。この質問があってふと出てきた答えが、『お金をもらうから仕事をするんじゃないよ。仕事をするからお金がもらえるんだよ』ということでした。給料の前に、自分の能力はどれくらいあるんだろう、自分はどんなことができるだろうと考えてみることも大切だと思いますね。その人の仕事ぶりが評価されて初めてお金がもらえる。こういったことが大切だと思い、生徒たちに伝えました」。
こう話す坂部さんに、仕事をする上で大切にしていることを伺うと「初めてのことであっても、まずはやってみること。できるようになろうと努力すること。例えば、私はパソコンが得意ではないのですが、少しずつ使いながら覚えるようにしています。やっぱり、やってみないことには覚えられないですね。そして、仕事に対しては誠意を尽くし、自分の持っているものを出し切ること。素質や能力は人それぞれですが、お客さまに対して誠意を尽くした仕事を続けていれば、自ずと結果も出てくると思うのです」。日々の仕事の小さなところにも妥協しない、そんな気概を感じました。
実際に屋根工事を行う時にはどんなところに気を付けているのか、坂部さんの専門である瓦屋根工事と金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事、雨樋修理について気を付けている点をお聞きしました。
「屋根リフォーム工事全般に言えることですが、できるだけ雨が降らない時期に屋根リフォームを行うことで、屋根リフォーム中に家の中の木材を濡らしてしまうことを避けるようにしています。また、もし雨が降りそうになった場合であっても、家の屋上にブルーシートを掛けて、木材に直接雨が掛からないようにしています。金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事だと、最近はカラーベストという化粧スレートを撤去せずに金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)を被せるカバー工法の屋根工事が多いですが、金属屋根材を切った後の切り口は直接雨に掛からないように屋根材を収める屋根リフォームをしています。また、雨樋の修理をお願いされたときは、雨樋は壁際に付いているため、壁を傷つけないように注意しながら古い雨樋を外しています。」
次にこれまでに見てきた雨漏り修理事例について伺いました。
「雨漏りの原因として多いのが、銅板に穴が空いてしまい、そこからの雨漏りによるものです。穴が空く原因は、瓦の釉薬との化学反応によるものや、水が集中して一点に落ちてきてしまうものなどがあります。そういった場合は、穴が空いたままだと、水が流れ込んでしまうので、コーキングで穴を塞ぐ応急処置をしてから、お客さまと相談し予算に合わせて工事を行います。雨漏りの原因の他の事例としては、サッシ周りから雨水が侵入してしまうというケースもありますね」。
雨漏り修理を行う場合は、原因を必ず見つけてから工事をするようにしているという坂部さん。「何度も屋根工事をすることになると、お客さまの負担が増えるばかりですので、確実に原因を見つけ出すことを大切にしています」。
また、サカベ屋根工事店のある千葉県の地域の特性について伺うと、「千葉県内の風が強い地域でも、全日本瓦工事業連盟の出しているガイドラインに沿った瓦屋根工事を行い、お客さまに安心して頂ける工事を行っています。また、屋根の上で固まった雪の落下を防ぐ『雪止め』という部材は、山沿いの積雪地域では取り付けをお勧めしています。併せて、住宅密集地でも隣の家に雪が落下することを防ぐことができるため、お客さまにお話をしていますね」
長年の経験をもって小さな部分まで妥協しない屋根リフォーム工事を進め、どんな方ともしっかり向き合い、常に相手の気持ちを想像しながら接する坂部さんだからこそ、お客さまからの依頼が絶えません。
詳しく見る
閉じる
MESSAGE
親しみやすく温和な人柄で、お客さまに安心の屋根リフォームを提供し続ける
屋根工事に携わって30年以上。これまでの工事に対して「自分が手がけた工事に関しては、何かあった場合には迅速にお伺いして対応します」と坂部さん。
先代から受け継いだ「サカベ」という名の屋根工事店。この場所に倉庫と事務所を構えて60年間、まちの屋根屋さんとして親しまれてきました。
最後にひとことお願いをすると、「先代から続く屋根工事の技術はもちろん、半世紀以上この土地で新築、リフォームともに屋根工事をやってきていることが、何よりもお客さまに信頼して頂けた証だと感じています。とてもありがたいことですね」と微笑む坂部さん。しかし、坂部さんの親しみやすく温和な人柄こそが、技術や歴史を超えて、お客さまをほっと安心させ、長年の信頼を生み出した究極の理由だと思わずにはいられませんでした。
(2017年9月取材)
(2022年10月加筆修正)
詳しく見る
閉じる
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
屋根修理・屋根リフォーム事例(サカベ屋根工事店)2件

屋根工事(取替)
F.U様 (千葉県君津市)
更新日 2019.02.08
before
after
- 建物種別
- 一戸建て
- 価格
- 50〜75万円
- 施工期間
- 7〜8日
一覧を見る
屋根工事のクチコミ評価(サカベ屋根工事店)2件
新着クチコミ
ユーザーからのコメント
台風被害で多くの予約があったにもかかわらず、迅速な対応をして頂き感謝しています。お陰で無事に年を越せます(笑)ありがとうございました。
一覧を見る
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
工事店プロフィール(サカベ屋根工事店)
一番の強み |
誰とでもすぐに打ち解けてしまうので、親しみやすいと言われることが多く、相手の気持ちを汲んだ屋根工事の提案ができるところ |
会社名 |
サカベ屋根工事店 |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:2名 |
保有資格者 |
一級かわらぶき技能士:1名
二級かわらぶき技能士:1名
瓦屋根工事技士:1名
瓦屋根診断士:1名 |
特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業
太陽光工事業 |
対応エリア |
関東地方
|
アフターフォロー体制 |
年末はカレンダーを持ってご挨拶に伺います。また、何か屋根に関してお困りごとがあれば対応いたします。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
坂部 充洋 |
代表者経歴 |
サカベ屋根工事店 代表
1980年3月:富津市立大貫中学校 卒業
1980年4月:木更津中央高等学校(現・木更津総合高等学校) 入学
1983年3月:木更津中央高等学校(現・木更津総合高等学校) 卒業
1983年4月:東京デザイン専門学校 入学
1985年3月:東京デザイン専門学校 卒業
1985年4月:株式会社太平エンジニアリング 入社
1986年9月:株式会社太平エンジニアリング 退社
1986年10月:有限会社坂部建材 入社
1995年10月:有限会社坂部建材 常務取締役就任
2010年10月:サカベ屋根工事店 創業 代表就任
|
所在地 |
〒293-0024
千葉県富津市篠部2151
大きな地図で見る
|
営業時間 |
毎週月~金曜日 8:00~17:00 |
定休日 |
土曜日、日曜日、祝日 |