多能工職人がお客さまに寄り添い、屋根・雨樋修理・雨漏りを確実に施工
ハウスキーパー
島根県松江市千鳥町のハウスキーパーは板金屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や瓦屋根、住宅設備機器の工事を中心に施工する住宅工事店です。幅広い技術を持った職人が多く、屋根リフォームに付随する雨樋修理、塗装工事、木工事にも対応しています。
工事店の想い
PERSON
多能工集団のリーダーとして、そして経営者としてお客さまのために尽力を
ハウスキーパーは、島根県松江市千鳥町に拠点を構える瓦屋根や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事をメインに手掛ける住宅工事店です。その他雨樋修理、塗装工事にも対応し、幅広い屋根のお悩みに対応しています。創業は2012年。代表の佐藤優一さん(以下、佐藤さん)が住宅リフォーム会社で経験を積んで開業しました。佐藤さんに開業の経緯や仕事への想いについてお話を伺いました。
どんなお子さんでしたか?という質問に、佐藤さんは少しだけ苦笑していました。小学生の頃は真面目なサッカー少年でしたが、高校生になってからは友人とさまざまなことに取り組んだといいます。はじめて住宅工事の仕事に就いたのは、高校卒業後、いくつかの会社を経てから。住宅リフォーム会社の求人を目にして、その好待遇に惹かれたそうです。
「今となっては、お恥ずかしながら、高収入可能・幹部候補募集という住宅リフォーム会社の求人に魅力を感じ、営業マンとして入社しました。そこでは、建築や工事のことではなく、主に営業活動の方法を教えてもらいました。相手とどうやって信頼関係を構築するかという話が主でしたね。それはとても役に立ったのですが、住宅工事の知識については自ら率先して勉強にする必要がありました」
そして、この会社での経験が佐藤さんの人生を大きく変えるきっかけになります。率先して勉強する中で、佐藤さんは他の営業マンとは違う道を進みました。掃除や雑用で現場に入り、そこで活躍する職人さんたちから住宅工事の技術を学んだのです。
佐藤さんは元請け会社の営業マンという立場なので、当然、現場の職人さんからは恐縮されました。しかし重いものを率先して運び、弟子さながらに動き回る佐藤さんの姿勢に、現場の人たちも次第に心を開いてくれるようになったそうです。
この現場経験が今の佐藤さんの基礎を築きました。営業マンでありながら職人としての技術と知識を身につけていったのです。営業と施工管理、そして現場作業まで、すべてを経験する中で、建築工事の流れや段取り、そして何より住宅工事に対する責任の重さを学んでいきました。
2012年、勤めていた会社の撤退に伴い独立へ。しかし経営の難しさに直面し、一度は事業を休止することになりました。スタッフと意思の疎通が全く図れず、「経営者の考え方・気持ちと、従業員側の気持ちは違う」という現実を痛感する厳しい時期でした。そして2017年、佐藤さんは明確なビジョンを持っての第二創業を行いました。
「こういう会社にしたい、先々はこういうこともしたい、目標を定めての再出発でした。大変な部分を経験したからこそ、やめずにずっと続けてみせる、そんな決意を固めることができたんだと思います。今のハウスキーパーは、それぞれが異なる専門分野を持つ多能工集団として機能しています。設備工事が得意な職人、大工工事に長けた職人、外装工事を専門とする職人、そして施工管理を担う職人、すごいでしょう。基本は皆でやるんですけど、得意分野をメインにやるという体制で、幅広い工事に対応できるようになりました」
今後の展望はありますか?という質問に佐藤さんはじっくり考えた上でこう話しました。
「近隣ではなかなか珍しい24時間365日の緊急工事の対応をしているんです。この体制を維持しながら、お客さまにとって頼れる存在であり続けたい、それが社会貢献に繋がればと考えています。あと、共に働くスタッフとも明るい未来がつくっていけたらいいですね。せっかくうちで働いてくれるんだから、良い環境でできるだけ稼がせてあげたいんです。そして『ハウスキーパーで働いています』と誇りを持って言ってもらえる、そんな会社にしていけたらと思っています」
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WORK
快適な住まいのために、お客さまの要望を汲み取り、時にはプラスアルファの提案を
島根県松江市千鳥町のハウスキーパーは、外装・内装工事を中心に住宅工事全般を手掛ける住宅工事店です。多様な技術を持った職人が揃っているため、経年劣化による葺き替えやカバー工法(※1)、屋根塗装、雨漏りの原因特定、住宅や店舗のリノベーションなど、様々なケースの工事に対応しています。「お客さまに寄り添った提案」をモットーに、丁寧な施工を心掛けています。
佐藤さんが大切にしているのは、お客さまへのヒアリングです。「お客さまの要望を的確にヒアリングして、その内容を形にする」この姿勢を大切にしています。単に工事の依頼を受けるのではなく、できればお客さまの暮らしの背景にも耳を傾け、最適な提案をすることを重視しているのです。
ハウスキーパーでは、瓦屋根から金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)まであらゆる屋根材の工事に対応しています。先日は、セメント瓦から立平への葺き替え工事を行いました。6畳の部屋が屋根から崩れてしまい、減築と屋根や外壁の補修で対応したそうです。
「同じセメント瓦で葺き替える手もあったんですが、築年数や躯体にかかる重さを考慮して、瓦で葺き替えるよりも軽量化になる板金屋根材にしましょうということになったんです。お客さまも予算を考えて安く済む方でと、立平を選択されました」
もう1つの印象深い事例は、60代のお客さまの屋根葺き替え工事です。当初はカバー工法を希望されていましたが、調査により深刻な下地の劣化が発見されました。その他、天井裏の木部も傷んでいたため、垂木(※2)からやり直す葺き替え工事を提案したところ、最終的にお子さま夫婦の同居に繋がり、「葺き替えしてよかった!」という結果になったそうです。これは、佐藤さんがお客さまの生活や人生設計に寄り添い、より豊かな提案ができたからこそ実現した施工でした。
「そのお客さまの工事のきっかけは漏電の相談だったんですよ。漏電回路を特定して、電線の結線部分を見るために天井裏へ入ったんです。そうしたら梁(はり)に水滴がついていて、穴から空が見えていてね。その雨漏りが漏電の原因でした。もしその時カバー工法を選んでいたら、数年後にまた余計な費用がかかったかもしれません。息子さん夫婦が別居していた状況でしたが『せっかく綺麗に直すんだったら』と、リノベーション工事で二世帯住宅への改修を提案したんです。そうしたら息子さん夫婦が戻ってこられることになったんですよ」
雨漏り修理では、原因の特定に特に力を入れています。外観からの目視点検と室内の状況を合わせ、総合的に判断して水が漏れている箇所を探します。屋根からの雨漏りで多いのは、天窓やドーマー(屋根から突き出した窓のこと)の屋根との継ぎ目の腐食や、塗り替え後の塗膜の劣化だそうです。また、外壁からの雨漏りとしては、外壁のクラックから、またサッシの取り合いからの水の侵入も多く見受けられます。
佐藤さんは「屋根や外壁の塗装メンテナンスは慎重に」と常々お客さまに伝えています。屋根の劣化状態を見極めずに、単に塗って外観だけをきれいにしても、それは決してメンテナンスにはならないという考えからです。住宅の外装メンテナンスは、どのような施工が最適なのか?を的確にアドバイスしてくれる工事店とじっくり話し合った方が良いと力強く語っていました。
「先日、築35年ほどの家のお客さまと話したんですが、1年前に全面塗装したけど雨漏りが気になるとのことでした。確かに塗った形跡がありました。でも、既存屋根や外壁の下地処理や修理をしっかりしてから塗装したのか疑問が残る状態で。私に相談してくれたら!とちょっと残念でしたね。結局、ドーマーの部分をぐるりと張り替えて天窓は交換して解決しました」
また、先日担当した案件は、室内への水漏れが原因で問い合わせがあり、最終的には板金屋根への葺き替えを提案したそうです。
「部屋に雨染みができているとのご相談でした。その場所を見せてもらってから屋根の点検をしたところ、鬼瓦がぱっくり口を開けていて、さらに取り合い部分(※3)も崩れていました。部屋の雨染みの場所と照合して、おそらくここから雨水が入り込んでいるだろうというのはだいたいわかります。その屋根は野地に雨水が入り込んで下地が悪くなっていたため、瓦から板金屋根への葺き替えを提案したんです。石粒のついたデザインの屋根材で横葺きで仕上げました」
さらに、島根県松江市の屋根工事の地域の特性について尋ねました。松江市から近い島根県大山、この辺りは降雪が多い地域で、施工は積雪対策が基本です。
「屋根は雪に備えた急な勾配や垂木の太さ、軒の大きさが特徴で、そもそもの施工が違うため施工の際には注意が必要ですね。あとは海沿いの施工かな。錆びやすい鉄製のビスではなく、耐候性の高いステンレス製のビスを使用します」
※1 カバー工法・・・金属屋根や外壁の重ね張りをするリフォーム方法
※2 垂木・・・屋根の骨組みの一種
※3 取り合い・・・屋根と壁など、部位同士のつなぎ・境目
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MESSAGE
水と電気のトラブルは待ったなし!24時間365日、お客さまの「困った」にお応えします
ハウスキーパーでは、施工後のアフターフォローを何よりも大切にしています。佐藤さんは「24時間365日対応」という体制を整えており、これは松江市周辺では珍しいサービスです。
「大抵の工事店さんは、18時過ぎたら行かないんじゃないかな。そんな中で、夜中でも休日でも駆けつける姿勢を貫いて緊急事態に対応しています。もちろん、そのような急な事態ではなくても何が相談あればいつでも伺います。お客さまの家の近くで現場がある時や、工事からこれぐらい経つからちょっと行ってみようと、そんな感じで訪ねることもありますね」
「24時間365日対応」には多くの実績があります。夜中の2時に電話が鳴ることもあり、漏電や水漏れなどの緊急事態には「待ったなし」で対応しているそう。「家中の電気がつかない」「トイレがあふれて詰まっている。朝から仕事なので動けない」といった生活に直結する問題には、時間を問わず駆け付けています。飲食店からの「酔っぱらいがガラスを割ってしまった。明日の朝から営業したいので何とかしてもらえませんか」という悲痛な依頼にも、緊急案件として対応してきました。
最後に「やねいろは」をご覧になっている、雨漏り修理や屋根の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォームや屋根修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「板金だけ、瓦だけ、塗装だけ、そういう専門的な工事のみをする工事店さんへの頼もしさは当然なんですが、住宅工事はひとつだけの不具合だけを見ていては解決に繋がらないことがあるんです。ハウスキーパーは家全体を見て幅広い工事の提案ができるので、『この人に言えば何とかなる。すぐ対応してくれる』という感じで、何でも問い合わせていただけたらと思います。雨漏りの進行が酷くて深刻なダメージがある場合も、設計から考えることができます。修理だけではなく、それをきっかけにした全面改修、増改築もおまかせください。施工部隊を自社で抱えているので、施工品質も担保します。私が経営者であり、なおかつ職人として現場に行きますが、見た目は職人職人していないかなと思います。話しやすい、お願いしやすい会社ということで、気軽に相談してくださいね」
瓦や板金、給排水に電気工事、そして木工事。小さなドアノブ修理から大規模な住宅全体のリフォーム工事まで、住宅工事なら何でも相談できるハウスキーパー。このようなオールマイティな会社に成長したのは、佐藤さんの現場での泥臭い努力、そして共に働く職人たちの高い技術のたまものです。「気軽に相談できる住まいのパートナー、佐藤さん!」そんなふうに周囲に教えたくなる、強い存在感を持つ工事店でした。
(2025年6月取材)
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取材後記
ハウスキーパー
「つまらない人間」その真理は?
今回の取材、そして事前のヒアリングで佐藤さんがしきりに言っていたのが「私はつまらない人間なんです」という言葉です。でも話を聞く中で、佐藤さんが言う「つまらない」とはなんだろう?と疑問に思いました。それくらい、仕事に対して芯がある人だと感じたのです。若い頃は、意味のない行動をした時期があったのかもしれません。でも現在の佐藤さんは、仕事を楽しみ、お客さまやスタッフを思いやる立派な経営者でした。
楽な方に流されない強さ
かつて住宅リフォーム会社で営業マンをしていた頃、「同僚と違う行動を取った」佐藤さん。このことからも芯の強さが感じられました。勤めていたリフォーム会社は、営業成績が重視される会社だったといいます。そんな中、ひとりだけ現場へ飛び込み職人さんに仕事を教わるなんて、並大抵の精神力でできることではないですよね。同じ報酬が得られるなら、楽な方に流されるのが人の常だと思います。でも、そうはならなかった佐藤さんに同じ働く者として、尊敬の念を抱きました。
夜中も駆けつけ!寄り添う覚悟
「夜中2時に電話が鳴る」という話には本当に驚かされました。これは単なるサービス精神でできることではありませんよね。会社を他社と差別化させたいという強い意志と、さらに、お客さまの生活を心から大切に思う気持ちの表れなのでしょう。決めたらやり抜くという人間性は前述にもあるように若い頃と変わらないようです。それが事業にも表れていると感じました。こんな工事店が近所にあったら、どんなに心強いでしょうか!
失敗から学んだ真の経営哲学
挫折を経験したからこそ見えてきた経営の本質。スタッフさんを大切にしながら会社を着実に成長させていく佐藤さんの心意気に、経営者としての成熟と責任を感じました。スタッフを大事にする経営者が、お客さまをがっかりさせるわけがありません。困った時には必ず力になってくれる、この会社なら安心して任せられる!話を聞く中で感じたそんな思いが、最後は強い確信となった充実した取材となりました。
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工事店プロフィール(ハウスキーパー)
| 一番の強み |
職人経験と接客経験をもつ代表が年中24時間365日時間を問わずお客さまのご要望に柔軟に合わせて相談に乗り問題解決をするところ |
| 会社名 |
ハウスキーパー |
| 対応工事 |
|
| 従業員数 |
社員:5名 |
| 特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業
屋根塗装工事業
外壁塗装工事業 |
| 対応エリア |
中国地方
|
| アフターフォロー体制 |
株式会社日本住宅保証検査機構のリフォームかし保険と
損害保険ジャパン株式会社のJIO友の会総合保険に加入済です。
また何かあればすぐに訪問いたします。 |
| やねいろはケア |
未対応 |
| 代表者 |
佐藤 優一 |
| 代表者経歴 |
ハウスキーパー 代表
まつえ北商工会 所属
2007年2月:建築会社 入社
2012年10月:ハウスキーパー 創業 代表 就任 |
| 所在地 |
〒690-0852
島根県松江市千鳥町26-2CHIDORIビル1F
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|
| 営業時間 |
9:00~18:00 |
| 定休日 |
不定休 |
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