自分の家同様に渾身の作業で。お客さまの満足を引き出す屋根と雨樋修理に
有限会社日浦金属
徳島県徳島市方上町の有限会社日浦金属は、神社仏閣や住宅等の金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事を中心に行う板金工事店です。住宅の屋根修理から公共工事まで様々な現場に対応する高い技術を備えています。一級建築板金の技術を最大限に活かし、誠意を持って施工します。
工事店の想い
PERSON
社寺仏閣の屋根もできる歴史ある板金工事店。会社存続と発展を目指し、家業へ入った
有限会社日浦金属(以下、日浦金属)は徳島県徳島市方上町に拠点を構える板金工事店です。神社仏閣の工事を中心に最新の金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)・外壁・樋工事に及ぶ一般建築板金工事を誠意を持って“安(あんぜんに) 楽(たのしく) 正(ただしく) 速(はやく) 美(うつくしく) ”の精神で施工を承ります。
「板金業は建物を作るので明らかに地図に載る仕事です。僕は外にでて会社員も経験して仕事をしていましたが、自分の仕事が社会にどう影響しているのかわかりにくい面もありました。目に見えて役に立っていると感じられるのが、板金業の良いところですね」
代表取締役の日浦崇さん(以下、日浦さん)は、日浦金属の2代目経営者(先代が知人から事業を引き継いだため、法人としては4代目)です。日浦さん自身、以前徳島県板金工業組合青年部の部長も務める等、信用のおける会社です。板金業に就いて良かったことは?と尋ねると、上記のように答えてくださいました。
日浦さんは、板金業を営むお父さんの姿を見て育ちました。しかし、家業継承をご家族から強いられたことはなく、高校卒業後は専門学校へ進みスポーツ新聞社へ就職したそう。新聞社での仕事はとても面白かったものの、当時の編集部門は日々のニュースを深夜2時までに入稿する昼夜逆転の生活。日浦さんはそんな生活に体力の限界を感じ、6年ほどで退職しました。
その後は大阪の電線会社へ転職し8年ほど勤務します。当時、日浦さんは30代半ば。自分と同様、当然お父さんも年齢を重ねているわけです。それに気が付いた時、お父さんがここまで続けてきた歴史ある板金工事店を存続させたいという気持ちが、日浦さんの中に芽生えてきたといいます。
「戻るかどうか2年ほど悩み、2013年に決心しました。会社って職人の技術だけでは継続するのが難しいので、これから先も続けていくには営業やマネジメントができる人間が必要なんじゃないかと考えたんです。父は徳島県板金工業組合の理事をしていて顔が広かったので、父の時の繋がりを僕の代になってからも存分に活かせたので本当に助かりました。それがなかったら、今の日浦金属はなかったと思います。会社としての付き合いというか人の流れかな、それが父の頃より良くなっている気がします。協力工事店さんが昔と比べものにならないくらい増えているんですよ」
今後は、板金業の魅力を積極的に世の中へ伝えていきたいと意欲的です。異業種交流会に参加したり、自作の会社パンフレットを企業や学生に見てもらったりして、外との繋がりを広げていくよう努力しています。
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WORK
日々の工事と同じくらい、人材育成にも尽力。新人職人は焦らず慌てず成長を見守りたい
徳島県徳島市方上町の日浦金属は、各種板金工事、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁のリフォームや修理、雨樋修理などを行う板金工事店です。
日浦さんの経営手腕もあり、ここ数年日浦金属は毎年売り上げを更新しています。今後はスタッフを増員し、会社としての新たな体制を整えていく予定です。板金業に興味を持って入社してくれた人には、手厚く指導して建設業の面白さを伝えていきたいと門戸を広げています。
「新人さんへの指導は決して『上から』言わず、まずその人のできることを増やしていく感じです。ひと昔前の職人の世界は『できないところを責める』傾向があったんですが、せっかく興味あって入ってくれたから辛抱強くできる作業を増やしていってほしいですね。そうすれば、1~2年後に爆発的に伸びる時が来ます。僕が怒る時は、ミスをした時ではなくそのミスを隠した時です。隠してうまいことやろうとするのは、それは技術ではありませんから」
日浦金属では住宅や非住宅等、幅広く案件を手掛けています。中でも公共施設は実績が多数あり、美馬市の農村環境改善センターの屋根リフォームを担当した事がありました。築30年のアスファルトシングル(※1)の屋根が著しい劣化を起こしていたため、カバー工法を提案したそうです。
「長年の風雨や日当たりで、かなり屋根材が暴れている状態(劣化が進んだ状態)でした。洗浄しないと新しい屋根材が綺麗に張れないくらい表面がぼこぼこだったんです。費用がかさむんですが、洗浄で表面をフラットにしないと仕上がりが汚くなってしまうので、洗浄も提案して工事を進めました。ルーフィング(※2)と断熱材を敷いたあとに金属垂木を張ってガルバリウム鋼板(※3)がまっすぐに張れるように処理しました。この屋根はコンクリートだったので、ビスを打ち込むためにドリルで穴を5000個あけたんです。それがものすごくしんどい作業だったんですが、綺麗になって良かったです」
また、雨漏り修理も得意としており、屋根の状態を見極めて的確な施工を行います。コロニアル屋根(※4)は経年劣化でもろくなる屋根材です。日浦さんがリフォームしたコロニアル屋根も、屋根の上を歩くだけで割れてしまう状態になっていました。
「コロニアル屋根も洗浄が大切です。念入りに洗って、水漏れに強い粘着層のついているルーフィングを使って立平(※5)でカバー工法を行いました。新築ではなかったので、部分的な雨漏り修理以上に丈夫になる材料を選定しました。カバー工法のメリットはお客さまが生活を変えずに工事ができることですね」
徳島県徳島市の金属屋根工事の特性を尋ねました。徳島市は台風の通り道になることが多く、屋根には強風対策が欠かせません。特に屋根の端は風の影響をダイレクトに受けるので、ビスの本数を増やしています。通常、ビスの間隔は600mmほどですが、屋根の状況に応じて450mmにするなど、強風で飛ばされないよう工夫しているそうです。
※1 アスファルトシングル・・・グラスファイバーという素材が使われた、アスファルトでコーティングされた屋根材
※2 ルーフィング・・屋根材の下に敷く、防水シート
※3 ガルバリウム鋼板・・・現在板金材料の主流となっているアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板であり、鉄板よりもさびなどに強い
※4 コロニアル・・・セメントを固めて塗装した板状の屋根材。化粧スレート
※5 立平・・・縦に長い板金の屋根材
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MESSAGE
経営者とスタッフが共に成長をしていく社風。風通しの良い環境が会社を発展させる
お客さまへの説明を丁寧に行い、信用を築いてきた日浦金属。日浦さんはお客さまに納得していただくために打ち合わせ時に資料を豊富に用意し、各々の材料のメリットデメリットを詳しくお伝えしています。また、アフターフォローとして、新築工事は保証書も発行。もちろん、完工後にお客さまが不具合を発見した場合は、迅速に対応しています。
最後に「やねいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォーム・屋根修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「僕たちはいつも和気あいあいとしています。でもそんな中でも確実にきっちりとした施工をする会社なので、何でもご相談いただけたらと思います。神社とかお寺の一文字とかの難しい作業も、全般的におまかせください。協力工事店さんも親身になって見てくれる人ばかりなので、お問い合わせお待ちしております」
「人材育成に尽力したい」
人手不足が慢性化している建設業では、日々に忙殺され中々育成にまで手が回らないのが現状です。そんな中、日浦さんは新人さんに丁寧に仕事を教え、会社として資格取得の面倒も見ています。日浦さんが持っていない資格であれば、若い人と連れ立って受験に行くこともあるそう。経営者が若いスタッフに伴走する姿勢は、きっと会社の今後の発展に反映されるだろうと感じた取材でした。
(2023年4月取材)
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工事店プロフィール(有限会社日浦金属)
一番の強み |
安(あんぜんに)楽(たのしく)正(ただしく)速(はやく)美(うつくしく)の精神でしっかりとした施工をしているところ |
会社名 |
有限会社日浦金属 |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:8名 |
建設業許可 |
板金:有限会社津田金物、株式会社おがわ
樋:有限会社津田金物、株式会社おがわ |
保有資格者 |
一級建築板金技能士:5名
二級建築施工管理技士:2名
高所作業車運転者:6名
職長安全衛生責任者:6名
石綿取扱作業従事者:5名
足場の組立て等作業主任者:5名
玉掛作業者:6名
職業訓練指導員:1名
登録基幹技能者(建築板金):5名 |
特徴 |
リフォーム業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業 |
対応エリア |
四国地方
|
アフターフォロー体制 |
AIG損害保険株式会社の第三者賠償責任保険に加入済です。
何がございましたら、すぐに対応させて頂きます。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
日浦 崇 |
代表者経歴 |
有限会社日浦金属 代表取締役
1993年3月:徳島市立南部中学校 卒業
1993年4月:徳島県立城南高等学校 入学
1996年3月:徳島県立城南高等学校 卒業
1996年4月:大阪コミュニケーションアート専門学校 入学
1999年3月:大阪コミュニケーションアート専門学校 卒業
1999年9月:株式会社スポーツニッポン新聞社 大阪本社 入社
2005年3月:株式会社スポーツニッポン新聞社 大阪本社 退社
2005年4月:タツタ電線株式会社 入社
2013年11月:タツタ電線株式会社 退社
2013年12月:有限会社日浦金属 入社
2019年6月:有限会社日浦金属 代表取締役就任 |
所在地 |
〒770-8033
徳島県徳島市方上町1-1
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営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 8:00~17:00 |
定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
外壁工事の依頼も可能です。有限会社日浦金属の「かべいろは」掲載記事はこちら