技術と知識は職人の宝。全てを屋根リフォーム・雨漏り・雨樋修理に活かす
中川外装株式会社
富山県富山市下堀の中川外装株式会社は、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の修理・リフォームや、外壁・雨樋修理などの外装工事を手掛けています。窯業系サイディング工事から経験を重ね、現在は金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事に対応可能。ひとつの技術に凝り固まらず毎年バージョンアップを重ねて技術を増やす躍進的な会社です。雨漏り修理も行っています。
工事店の想い
PERSON
奮起して入学した訓練校で更なる技術を身に付けて武器に。30代で更に勉強を重ねる
中川外装株式会社は富山県富山市下堀にある、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)のリフォーム・修理をメインに行う住宅工事店です。新築の窯業系サイディング工事から工事経験を積み、そこから金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)・外壁のリフォーム・修理の仕事を引き受けるようになりました。現在では「まちの板金工事店」として新築・リフォーム問わず相談を受け付けています。雨漏り・雨樋修理も対応します。
「10代から20代前半はあまり考えていませんでしたね。でも30代がチラつきはじめた25歳くらいに、このままじゃいかんなと思い始めて…。自分で会社をやれば自由に物事が進められると考えたのが、中川外装を立ち上げたきっかけです。でもね……、実際はそんな甘いもんじゃなかったですね。30歳を過ぎるまで大変なことしか無かったです」
開業当時を振り返って笑う、中川外装代表取締役の中川拓也さん(以下、中川さん)。中川さんは、住宅工事店で6年の修業期間を経て弱冠25歳で中川外装を開業。当時は外壁の窯業系サイディング工事が主な仕事でした。ところが、自分ならできるという気概で挑んだものの、現在に至るまで様々な苦労があったようです。
「25歳くらいだと、建設業界ではまだまだ子供ですよ。独立しました!仕事ください!って意気込んでも『オマエにできんのか?』って相手にされませんでした。現場で仕事を取るって金額・技術・人柄の3つが大事ですが、若いとそこでまずハネられるというか……いいこともイヤなことも色んな経験ができました」
様々な困難にぶつかった中川さんですが、それでも「仕事が好き」という想いでどうにか5年間働きました。開業時に5年を目安に仕事を振り返ると決めていたため、30歳を迎えた頃に技術の幅を広げる決断をします。それまで経験のなかった板金工事の現場に参加し、金属加工の技術を学びました。
「できる仕事だけにしがみついていてはいかんと思って、お客様の依頼に応える形で板金関係の外壁工事も受けるようになったのが30歳前後ですね。また、窯業系サイディング工事の仕事は、体力的にもきつい仕事なので年を取ってからこの工事一本だと食べていけなくなると考えたんです。また『資格取得』にも着目しました。資格がなくても腕があれば仕事はできますが、資格はお客さまへの信頼のカードにもなるんですよね」
そうして34歳の頃、金属加工の基礎について学ぶために砺波板金高等職業訓練校に入学。技術と共に数々の資格も取得しました。その後も1年にひとつは新たな資格試験に挑戦するために勉強を続けています。
「仕事しながらの勉強って大変です。学生の時に勉強しなかった分、大人になってから取り戻している感じですね」
中川さんが建設工事の職人として生きていこうと思ったのは、地に足が着いた仕事だと感じたから。2020年の今は、コロナ禍で余計にその想いが強くなっているそうです。
「例えばですが、3000人の従業人を抱える大会社がリモート勤務になって、あれ…実は2000人で会社がまわせる。1000人分の労働って一体なんだったんだろう? なんて事態になりつつある。そうなると怖いのは人員削減。でも、僕たち職人はリモートで打ち合わせはできても、実作業ができない。住宅の現場にはやはり職人の手が必要です。そう考えると、手仕事が必要な職人の世界って仕事が減ってもゼロになることはないんじゃないかと……。今後も地道に技術を積み重ねて働く、生き残るには結局それしかないのかなって思います。ただ、やっぱり人気のない職業です。社員に新しい環境を作ってあげたいけどなかなかできないので、外国人の働き手を雇う展望もあります。『自分の下に教えるべき人がいる』状態は人を成長させますから。こうやって、若手を育てていきたいですね」
詳しく見る
閉じる
WORK
完工後に認識相違で泣かぬよう、大切にしているのはお客さまと職人の感覚の擦り合わせ
富山県富山市下堀の中川外装株式会社は、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事に加えて外壁のリフォーム・修理、雨漏り・雨樋修理、窯業系サイディング工事をメインに行う住宅工事店です。
「大抵の板金工事店は、金属屋根や金属外壁の修理工事をメインにやっていますが、僕は逆なんですよ。新築の窯業系サイディングを中心に仕事をして、その流れで金属屋根や外壁のサイディング工事の仕事を引き受けています」
中川外装の会社としての強みは、このように金属サイディングと窯業系サイディングの両方の工事が引き受けられることです。
金属系サイディングは表面が金属で裏に断熱材が貼られたもので、リフォームに適した軽い材料です。一方で窯業系サイディングは表面がセメント系の素材でデザイン性が高く新築時に好まれる材料、しかし重量があり作業に手間がかかるため、両方を一手に引き受ける工事店は少ないのです。
「どちらにも対応できる技術・知識があるので、幅広い商品の提案ができます。職人はつい得意な施工を勧めがちなんですが、僕は窯業系サイディングの施工をずっとやり続けながら金属系の板金工事もしてきたので、どんなご希望にもお応えします。建物の構造に留意した提案も出せますよ」
仕事をする上で大切にしているのは、お客さまの満足を着地点にすること。施工前の打ち合わせを丁寧に行い、外観イメージの聞き取りをしています。
「僕たちとお客さまの『色のイメージ』の擦り合わせは永遠のテーマですね。『白』でもバリエーションがあるので、細かく話し合いを重ねてすれ違いにならないよう努めています」
実際の屋根の雨漏り修理については、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の劣化による錆が原因で水漏れを起こしている事例が挙がりました。その場合は、解体して全部張り替えするか、カバー工法で対処します。
「カバー工法にすれば簡単……と思いたいところなんですが、雨漏りをするのは屋根の複雑な形になっている箇所が多いんです。変わった形であるために埃が溜まりやすくて水の流れを妨げていたり、雨水が溜まりやすくなっていたりします。屋根のリフォームや修理を始めた頃は、水の出入りがどこなのか中々見極められなくて大変でした。雨漏り修理は何より経験がものをいいますね」
雨漏り修理に限らず、屋根リフォーム・屋根修理の際は、お客さまがどうしたいかをきちんと理解してから作業に入ります。高い金額をかけて外も内側も隅々まで直したいのか、それとも応急処置でかまわないのか、修理に対するお客さまの想いは人それぞれだからです。
「お客さまのこだわりに寄り添うようにしています。まれにいるんですが、困るのは『何でもいいよ。色も材料も任せるよ』というお客さま。逆にどうしたらいいんだ…?とかなり悩みますね。その分最適な提案を作るために自分の知識や能力を試されている気がしてわくわくしますが」
ここ富山県富山市の気候の特徴は、降水量が通年で多いこと。雪による雨樋の破損が多く、積雪のあった翌日には問い合わせの電話が殺到するそうです。また海や山がある地域によっても、施工方法は違ってきます。
「山に近いのか海に近いのか、または風がどこから吹くのか。地域によって材料の選定は変わります。潮風の影響がありそうな地域では、少し高価ですが防錆の材料を勧めています。結果としてその方が長持ちするので長い目で見たときのコストは安くなりますので。打ち合わせの段階で細かく説明をして、施工開始した後に大きな金額変更などが起こらないよう努めています」
詳しく見る
閉じる
MESSAGE
時間をかけた打ち合わせはお客さまの不安を取り除くため。そして会社を知ってもらうため
中川外装のアフターサービスは、半年後と1年後の訪問点検です。その後は「何かありましたらいつでもお気軽に連絡を」と柔軟に対応をしています。その他、施工内容によりメーカー発行の保証書があるので、都度問い合わせが必要です。
最後に「やねいろは」をご覧になっている、屋根の不具合でお困りのお客さま、そして屋根リフォームや屋根修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「中川外装は施工プランニングが得意です。お客さまの話をしっかり聞いて、ご要望に沿えるように考えます。住宅工事店の『得意な施工』ってわかりにくいですよね。お客さまからしてみれば、実際に私どもを使ってみないと知る由もないでしょうし、不安が多いと思います。なので、事前にしっかり打ち合わせしましょう。わからないことには全て答えるとお約束します。屋根の劣化など気になりましたら、お気軽にご相談ください」
中川さんは、職人が抱きがちな「古いこだわり」は捨て、常に新風を取り入れていきたいと新情報や新商品へのアンテナを高くしています。窯業系サイディングに加えて板金加工の技術を学んだのもそういった経緯です。できる仕事は多い方がいい、その方がお客さまの役に立てると一途に学び続けるその姿勢に、令和の職人の在り方を見た気がしました。
(2020年4月取材)
詳しく見る
閉じる
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
屋根修理・屋根リフォーム事例(中川外装株式会社)4件

屋根工事(取替)
K.T様 (富山県富山市)
更新日 2023.09.22
before
after
- 建物種別
- 一戸建て
- 価格
- 30〜40万円
- 施工期間
- 1〜2日
一覧を見る
屋根工事のクチコミ評価(中川外装株式会社)2件
新着クチコミ
ユーザーからのコメント
極めて暑い中キチンと作業されていました。感謝致します。
一覧を見る
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
工事店プロフィール(中川外装株式会社)
一番の強み |
建築板金工事と窯業系サイディングの両方の工事に自社で対応し、施工できるところ |
会社名 |
中川外装株式会社 |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:3名 |
建設業許可 |
屋根工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、板金工事業、塗装工事業、防水工事業(富山県知事許可(般―29)第16147号) |
保有資格者 |
二級建築板金技能士:2名
二級建築施工管理技士:1名
丸のこ等取扱従事者:3名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:3名
高所作業者運転者:1名
職長安全衛生責任者:3名
足場の組立て等作業主任者:3名
玉掛作業者:3名
二級建築士:1名
窯業系サイディング施工士:3名 |
特徴 |
リフォーム業
金属屋根工事業
雨樋工事業 |
対応エリア |
中部地方
|
アフターフォロー体制 |
東京海上日動火災保険株式会社の超ビジネス保険に加入済です。
ご希望に応じて保証書を発行します。
点検にも伺いますが、その他連絡があればいつでもご対応いたします。 |
やねいろはケア |
対応可 |
代表者 |
中川 拓也 |
代表者経歴 |
中川外装株式会社 代表取締役
1995年3月:富山市立上滝中学校 卒業
1995年4月:富山県立水産高等学校 入学
1998年3月:富山県立水産高等学校 卒業
1998年4月:建設業者 入社
1999年3月:建設業者 退社
1999年4月:岡本建装 入社
2005年3月:岡本建装 退社
2005年4月:中川外装 創立
2015年4月:砺波板金高等職業訓練校 入学
2017年3月:砺波板金高等職業訓練校 卒業
2017年4月:中川外装株式会社 設立 代表取締役 就任 |
所在地 |
〒939-8055
富山県富山市下堀31-39
大きな地図で見る
|
営業時間 |
毎週月~土曜日 8:00~18:00 |
定休日 |
日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
外壁工事の依頼も可能です。中川外装株式会社の「かべいろは」掲載記事はこちら