雨漏り修理の要望には迅速に対応。お客さまの安心が第一の屋根工事店
有限会社池田瓦店
長野県安曇野市穂高の有限会社池田瓦店は、瓦屋根の新築工事、屋根リフォーム・屋根修理・雨漏り修理を手掛ける瓦屋根工事店です。その他石付金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事、雨樋修理も行います。アルプスに囲まれた地域のため屋根に自然ゴミが飛来しやすいのですが、屋根に積もった落葉や土ぼこりの掃除にも対応可能です。
工事店の想い
PERSON
迷いながら歩いてきた瓦屋根職人への道。紆余曲折したからこそ身に付いたものがあった
有限会社池田瓦店(以下、池田瓦店)は長野県安曇野市穂高にある、瓦屋根を専門に扱う屋根工事店。三代に渡りこの土地で屋根を見守ってきた、地域の信頼が厚い会社です。雨漏り・雨樋修理も行っています。
「実は京都の瓦学校を中退していまして…。当時、まだ十代で、その後のことは深く考えていなかったです。でも戻った次の日から父に現場に連れていかれました」
若い頃を懐かしそうに振り返る池田瓦店の池田浩之さん(以下、池田さん)。池田瓦店は池田さんの祖父から続く1991年創業の瓦屋根工事店。池田さんの曽祖父も個人で瓦屋根工事をしていたとの話で、瓦葺(ふ)き職人としては四代続いている生粋の職人一家です。
池田さんは幼い頃から父と一緒に現場へ行っており、子ども心に「大変な仕事だなあ」と漠然と考えていました。高校生になると長期休暇には助っ人として本格的に手伝うように。しかし特に瓦葺き職人に対する憧れはなかったと言います。
「学生の頃、美容師になりたかった時期がありました。でも、自分で店舗を持つ心意気がないとダメですよね。残念ながらそこまでの気概はなかったんです」
将来について何も定まっていなかった高校3年生。池田さんは、ある事情により学校を1ヶ月ほど謹慎になり、そこがひとつの転機となります。
「本来なら家にいなければいけなかったんですけど、父の仕事を1か月間びっしり手伝いました。それだけ長くやると、できる作業も多くなって、もしかしたら瓦でやっていけるかなと感じ始めました。ただ、高校生はブレブレな時期なんですよね。美容師のことも漠然と頭にあったし、音楽が好きでバンド活動もしたし、瓦職人もいいかな? くらいの軽い気持ちでしたね」
そして高校卒業時。将来についての思いが渦巻く中、池田さんは自ら京都の京都瓦技術専門学校での修業を決めました。しかし、仕事と勉強について行けず1年ほどで実家に戻る事態に。
「1年足らず、まだまだ雑用の段階で辞めてしまったので、技術らしいものは何も身に付いていませんでした。甘い気持ちでやっていける学校ではなかったんです。今思うと、父も内心呆れてたでしょうね。でも、ブラブラされても困るからか、即現場で働かせてくれました」
当時の池田瓦店は職人が5人。若い池田さんは職人たちに快く迎え入れてもらい、少しずつ仕事を覚えていきました。現場の雑用から職人たちの送迎、そして瓦葺きの作業、覚えることは山積み。そして忙しく働いていた21歳の時に二級瓦葺きの資格を取得、その頃から父に現場を任されるようになりキツイだけの仕事に面白みが増してきたと言います。
「雨漏りがすぐに止められないなんてこともたくさんありました。でも、その都度ここが悪かったのか?こうしたら良かったのか?と振り返るようになりました。仕事に対する悔しさが出てきて妥協をしなくなり、二十代半ばを過ぎてやっと『瓦職人として食っていく』と心が決まった気がします」
今後は瓦屋根をもっと普及させたいと意気込む池田さん。昨今の頻繁な地震により、新築、屋根リフォーム共に金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)への需要が高まっています。しかし池田さんは「瓦屋根イコール地震に弱い」のイメージを払拭したいと言います。
「地震が起こると、テレビで瓦屋根が崩れている場面をたくさん映します。僕はそれが苦しくて。瓦が落ちているのは古い家ばかり。今の瓦屋根の耐震性はもっと向上しています。屋根材としても丈夫だし、手入れ次第で金属屋根よりも長持ちします。今の技術で施工した瓦屋根はあんなに簡単に崩れません。その事実を僕の代で世間に伝えていきたいです」
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WORK
体調管理、お客さまへの挨拶と気遣い。現場には技術同様に大切なことがたくさんある
有限会社池田瓦店(以下、池田瓦店)は長野県安曇野市穂高にある、瓦屋根を専門に扱う屋根工事店。施工前後と途中経過の修理箇所を撮影して提示するなど、お客さまの納得と安心を第一に考えている会社です。雨漏り・雨樋修理も行っています。
池田瓦店の強みは?の質問に「迅速な対応です」と池田さんはきっぱり答えました。台風後などは問い合わせが殺到して大変ですが、素早く対応して回ります。
「小さな会社なので、小回りが利くのが売りです。要望があれば土日でも動きます。以前、日曜日に雨漏りで困っていたお客さまを対応しました。『どこに電話しても休みだからって断られて…』と電話口でとても不安そうで、駆け付けたら大変喜ばれました。瓦一枚でも、屋根から落ちてきたら不安じゃないですか。雨漏りならなおのことですよね」
池田さんが仕事をする上で大切にしているのは体調管理。瓦屋根職人は体が資本、しっかり食べてしっかり睡眠をとる、ごくごく基本的な心構えですが何よりも大切しているそうです。
「高所での屋根の解体作業など、体力の消耗が激しい仕事です。お客さまから来てほしいと言われたときにもすぐに動けないといけないですし。屋根の上の夏場の暑さもこたえるし、体調不良が1番やっかいですね。事故やけがを防ぐためにも、動ける体を維持するためにも、健康体が大切です」
お客さまへの対応で配慮しているのは、挨拶とプラスアルファの作業です。現場入りの際、そして毎日の作業開始時の挨拶は欠かさず行い、出入りする職人たちにもそれを徹底しています。また、目についた瓦の小修理や雨樋の枯葉掃除など、小さな仕事をプラスする気遣いも。
「職人からすると『ついで作業』なんですけど、思った以上に喜ばれます。ガソリンスタンドでアルバイトをしていた経験があるので、そこの接客で身に付いたことです。お客さまがどうしたら喜ぶか、何となくわかるんですよね」
実際の雨漏り修理事例で多いのは谷板金の腐食による水漏れ。その場合は古い谷板金を撤去し、ゴムアース系のルーフィング(※2)を敷き込みます。また、外壁の雨漏り修理も屋根と同様に壁まわりの瓦を撤去し、捨て水切り(※3)の下にルーフィングを敷き、ダブルで水漏れを防ぐ堅牢な施工をします。
「最近は台風などで横殴りの雨が多いので、念には念を入れて防水仕様にしています。雨漏りは原因が分かりにくいので、お客さまに許可をもらって放水検査をする場合が多いですね」
先日は屋根棟の葺き土(※4)の劣化による屋根リフォーム工事がありました。古い瓦屋根だったので、全ての瓦を積み直す作業に。現在のガイドライン工法に沿って、鉄筋(※5)を中に通し1.2mmの銅線で全数しばり(※6)を施しました。その他、雨漏りが頻繁に起こるものの瓦屋根から瓦屋根へ葺き直す予算がないお客さまには、雨漏り部分のみの瓦を外し波トタンで修理。予算と事情に合わせて臨機応変に施工します。
ここ長野県安曇野市穂高は比較的気候は穏やか。積雪も多くて30cmくらいなので雪害というほどの被害はありません。山に囲まれているため台風被害もなく、暮らしやすい土地だと池田さんは言います。
「特別な施工は雪のことくらいかな。積もるときは一晩で30cmくらいになるので、秋口は屋根の雪止め金具(※7)の設置工事が多いですね。気候の特徴を強いてあげるなら寒暖差が激しいところでしょうか。夏は35度、冬はマイナス15度になります。瓦屋根は夏の照り返しから室内を守ってくれる素材なので、この地域に合っている屋根だと思いますよ」
※2 ルーフィング…屋根材の下に敷く防水シート
※3 捨て水切り…屋根材に足して使う水はけ用の金属板
※4 葺き土…瓦を固定する材料。モルタル
※5 鉄筋…瓦を固定する金具、耐震のために近年普及
※6 全数しばり…全ての瓦を浅木に固定する耐震性の高い工法
※7 雪止め金具…屋根に積もった雪の落下を防ぐ金具
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MESSAGE
明るいメンバーが揃っているのが密かな自慢。またお願いねと言われる高い技術と雰囲気を
池田瓦店のアフターサービスは「何か不具合があったらいつでも連絡を」と柔軟な対応です。
「完工の時に、いつでも電話くださいとひとこと添えています。遠慮してしまうお客さまもいるので、最後の声掛けは大事ですね」
最後に「やねいろは」をご覧になっている、屋根の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォーム・屋根修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「池田瓦店は、フットワークが軽いのが強みです。お客さまの不安を迅速に取り除くよう努めています。災害の後、すぐに駆け付けると『これでやっと安心して眠れる』とお客さまに言われて、早く来て良かったと心から思います。あと、弊社の職人は明るいメンバーが揃っているので、施工中も遠慮なく話しかけてくださいね。どんな小さな不具合でもかまいません。屋根に気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください」
若い頃は瓦職人の道に迷いがあり、気持ちが定まるまで紆余曲折したという池田さん。しかし、「瓦屋根の普及を」と話すその姿は、どこから見ても熱心な瓦屋根職人でした。その上、「会社の雰囲気がいいんですよ。人に恵まれています」と嬉しそう。池田瓦店は、そんな熱い職人たちが在籍する技術確かな屋根工事店です。
(2020年1月取材)
(2025年3月加筆修正)
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屋根修理・屋根リフォーム事例(有限会社池田瓦店)9件

屋根工事(取替)
O.Y様 (長野県安曇野市)
更新日 2025.04.25
before
after
- 建物種別
- その他
- 価格
- 0〜5万円
- 施工期間
- 0〜1日
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屋根工事のクチコミ評価(有限会社池田瓦店)4件
新着クチコミ
ユーザーからのコメント
まるで自分の家のように親身に相談にのってくれました。作業前後もきちんと挨拶をしてくれて礼儀正しい人柄に安心できました。工事中は立ち会えませんでしたが、しっかりと説明をしてくれて信頼できる方だと感じました。また何かありましたらお願いしようと思います。
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工事店プロフィール(有限会社池田瓦店)
一番の強み |
対応はフットワーク軽く、工事では意匠や頑丈さを考慮した丁寧な技術を活かせるところ |
会社名 |
有限会社池田瓦店 |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:3名 専属外注:1名 |
建設業許可 |
屋根工事業(長野県知事許可(般―4)第20149号) |
保有資格者 |
一級かわらぶき技能士:2名
巻上げ機運転者:1名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:1名
職長安全衛生責任者:1名
石綿取扱作業従事者:2名
足場の組立て等作業主任者:1名
玉掛作業者:1名
フォークリフト運転技能講習修了者:1名
ガス溶接作業者:1名
建築物石綿含有建材調査者:1名 |
特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業 |
対応エリア |
中部地方
|
アフターフォロー体制 |
一般社団法人全日本瓦工事業連盟の第三者賠償責任保険に加入済みです。
施工後も何かあればお気軽にお声かけください。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
池田 浩之 |
代表者経歴 |
有限会社池田瓦店 社員
1997年3月:安曇野市立穂高東中学校 卒業
1997年4月:長野県南安曇農業高等学校 入学
2000年3月:長野県南安曇農業高等学校 卒業
2000年4月:京都瓦技術専門学校 入学
2001年3月:京都瓦技術専門学校 中退
2001年4月:有限会社池田瓦店 入社 |
所在地 |
〒399-8303
長野県安曇野市穂高2956
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|
営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 8:00~17:00 |
定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |