そろそろ家を建てようかな‥
そんな新築を建てようというときや屋根リフォームを検討するときになって初めて、瓦の原料のことを考える方が多いかもしれません。
実は、多くが「粘土」でできているんです。
旅先などで一度は制作体験されたことがあるかもしれないお皿や壺と同じなんです。
なので、製造工程はなんとなくイメージがつくかもしれませんね。
今回は、その粘土が原料の瓦、粘土瓦の「形状」での分け方をご紹介したいと思います。
実は5つも種類があるんですよ。
・J形瓦(和型瓦)
伝統的な和瓦のデザインです。
JapaneseということでJ形と呼ばれているようです。
社寺・城郭・茶室などの、いわゆる日本建築の伝統美が感じられます。
最近は店舗などの「和モダン」な雰囲気に合わせるために使われたりしています。
・S形瓦
欧米諸国からもたらされたスパニッシュ瓦の改良版です。
スパニッシュ瓦は和瓦よりも凹凸が明瞭で、立体感や高級感のある洋風建築に適していました。
山と谷が別々の瓦で構成されていましたが、その山と谷を一枚の瓦で形成したものがS形瓦です。
・F形瓦
平板状の瓦で、J形瓦の基本である山と谷の凹凸をなくした平板状のデザインが特色です。
近年、日本建築様式の洋風住宅で多く採用されるようになってきたようです。
・本葺き瓦
飛鳥時代から造られている瓦で、平瓦と丸瓦の組み合わせで葺かれる形状の瓦です。
主に寺院やお城の屋根に使用されています。
・飾り瓦
建物の意匠や風習、実用性を兼ねながら、荘厳さ・重厚さ・勢いなどの表現力を助長する瓦です。
いかがでしたか?
外壁や内装だけでなく、屋根も家の風格や雰囲気を決める要素となるのではないでしょうか。
一度、屋根や瓦のデザインも考えてみるのをおすすめします。
参考:『瓦屋根工事技士 研修用テキスト第七版』 一般社団法人全日本瓦工事事業連盟、粘土瓦の種類 P120
参考:http://www.kawara.gr.jp/02_syurui/jkata.shtml 愛知県陶器瓦工業組合、三州瓦の特徴 J形(検索日:2018/2/9)
参考:http://www.kawara.gr.jp/02_syurui/skata.shtml 愛知県陶器瓦工業組合、三州瓦の特徴 S形(検索日:2018/2/9)
参考:http://www.kawara.gr.jp/02_syurui/fkata.shtml 愛知県陶器瓦工業組合、三州瓦の特徴 F形(検索日:2018/2/9)
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