1.雨樋ってどんなもの?:はじめに
雨が屋根を伝って(つたって)流れたとき、そのまま雨が落ちると、屋根の外から全て落ちてしまいます。
そこで、屋根から落ちた雨水を雨樋(「あまどい」、単に「とい」とも呼びます)がキャッチして、家の地下にある排水溝に雨水を流してくれるのです。
では、雨樋(あまどい)とは、どういったものなのでしょうか?
2.雨樋ってどんなもの?:樋は軒樋と竪樋からできている
雨樋(あまどい)は雨水を受けて、決められた排水溝に雨水を入れるものです。
そして雨樋は大きく分けて、軒樋(のきどい)と竪樋(たてどい)に分かれます。
空から降ってきた雨は、屋根をつたって、軒樋に流れます。
軒樋は、少しですが傾きが付いているので、屋根から流れてきた水は軒樋をつたって、竪樋に流れるのです。
3.雨樋ってどんなもの?:軒樋と竪樋の組み合わせは決まっている
(積水化学工業株式会社、住宅用総合カタログ 2017年3月版より抜粋)
雨樋は、以前は銅や鉄などが主流で、板金工事店が自分で加工して作っていました。
ですが、今は価格が安くなったため、既製品を使うことが多くなっています。
既製品ですので加工はできません。
ですので、雨樋工事をするときは、軒樋にあった竪樋を使うことが求められます。
例えば、積水化学工業(このメーカーの樋の商品名は「エスロン」なので、業界では「エスロンの樋」と呼ばれています)のユニシェイプという商品の場合、このように推奨される軒樋と竪樋の組み合わせがあります。
4.雨樋ってどんなもの?:樋の材質はプラスチックが主流
(積水化学工業株式会社、住宅用総合カタログ 2017年3月版より抜粋)
現在の雨樋は、プラスチック製が主流になっています。
昔は金属屋根工事店が金属の板(鉄や銅)などをコの字型に折って、雨樋を作っていましたが、高度経済成長の時代からプラスチック製の雨樋が主流になってきました。
プラスチック製の雨樋は、ひとつひとつを金属屋根職人の手で作る昔の雨樋よりも寸法にブレが少なく、また大量生産しているので値段を安くできるというメリットがあります。
一方でプラスチック製の雨樋は、プラスチックが熱で伸び縮みする性質を持っているので、伸縮に対応できる施工方法が求められます。
もちろん、今でもガルバニウム鋼板(鉄の板に溶融亜鉛メッキを掛けたもの)からできた雨樋も販売されており、見た目が綺麗なこともあり、人気があります。
5.雨樋ってどんなもの?:まとめ
いかがでしたでしょうか。
雨樋(あまどい)は軒樋と竪樋からできていること、軒樋と竪樋の組み合わせが決まっていること、現在の雨樋の主流はプラスチック製であること。
雨樋工事が必要な際に、少しでも参考になれば幸いです。
参考・引用:積水化学工業株式会社、住宅用総合カタログ 2017年3月版
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