新幹線の窓から外の景色を眺める方はいらっしゃいますか?
東海道新幹線「のぞみ」に乗っていると、富士山が大きく見えるときがあると思います。
富士山を見た後はぜひ視線を下に移してみてください。
富士山の麓とはいえ、意外と家があることに気づきます。
注目してほしいのは屋根です。
どんな形の屋根が多いでしょうか。
また、沖縄に行かれたことのある方は、沖縄の屋根との違いに気付かれるかもしれません。
環境が違えば家も違い、屋根も違ってきます。
そこで今回は「屋根の形状と種類」を調べてみました。
日本の屋根の種類は20種類ほどといわれています。
今回はそのうち、代表的な5種類を紹介します。
・切妻屋根(きりづま)
二つの傾斜面からなる屋根で、単純な屋根形状であるので雨漏りの心配が少ないこともあり、住宅では切妻屋根が多く見られます。
また切妻が単純な形であるため、施工手間も他の屋根形状より安く済むため経済的です。
・寄棟屋根(よせむね)
台形の形と三角形の形の屋根が、屋根のてっぺん部分(棟)で合わさったかたちをしています。
切妻屋根に比べてやわらかなイメージになります。
・片流れ屋根(片流れ)
一方向に傾斜した屋根のタイプで、店舗によく使われています。
また、最近は太陽光の普及に伴って住宅の屋根にも普及してきました。
太陽光を最も受ける南側に屋根をできるだけ向けたいときは、切妻屋根や寄棟屋根よりも片流れ屋根が向いています。
・入母屋屋根(いりもや)
伝統的な家屋でみられます。
切り妻と寄棟を合わせたようなかたちです。
いわゆる純和風で、戦前の日本住宅の典型でした。
重厚感があり、高級感のある外観になります。
ただ構造が切妻屋根や寄棟屋根よりも複雑なためメンテナンスにお金がかかります。
・陸屋根(りくやね)
マンションで多く見られます。
屋根面の勾配が無いもしくは非常に緩くなっています。
そのため雨じまいがしづらく、雨漏りに注意が必要です(定期的なメンテナンスが必要です)。
また、最近は箱型のモダンな木造住宅が多くなってきており、その屋上は陸屋根となっているときが多いです。
いかがでしたか?
少し屋根観察してみたくなったでしょうか。
文字だけではイメージが沸きづらいかもしれません。
興味のある方は、ぜひやねいろは専用ページを覗いてみてください。
参考:『瓦屋根工事技士 研修用テキスト第七版』 一般社団法人全日本瓦工事事業連盟、屋根のかたち P114-116
参考:http://www.kawara.gr.jp/05_mame/kk.shtml 愛知県陶器瓦工業組合、三州瓦の豆辞典(検索日:2018/1/26)
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