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「塗装工事」について

2019.06.07 塗装工事と材工価格

塗装工事に使う塗料の設計価格ってなに?

1.塗装工事に使う塗料の設計価格:はじめに

 

「塗装工事」や「塗料」についてインターネットで調べたときに出てくる
塗装メーカーのホームページ。

そのページにたまに塗料の設計価格が書いてあります。

その「設計価格」ってなんでしょう?

ただの価格?それとも定価?
なぜこんな価格を出しているの?


そこで、今回は設計価格について取り上げてみたいと思います。


2.塗装工事に使う塗料の設計価格:設計価格の意味

 

塗料の主要メーカーであるエスケー化研株式会社によれば、
設計価格は以下のように定義されています。

・設計価格は新築下地で同一淡彩色300m2以上を(特に指定がない場合)基準とする材工共の価格です

・この設計価格は、法定福利費を含んでおりません。

・この設計価格は、消費税を含んでおりません。

(引用:http://www.nyg.gr.jp/toha/index.html


エスケー化研株式会社、設計価格表|製品情報|エスケー化研株式会社
(検索日:2018年12月3日)

また、同じく塗料の主要メーカーである日本ペイント株式会社の
ホームページにも設計価格表があります。


・設計価格は1㎡あたりの材工共の価格を記載しております。

・設計価格は原則として施工面積300m2以上の場合を基準としております。(以下略)

・設計価格は原則として白および標準色、または調合した淡彩色の場合にて
 算出したものです。

・濃彩色および特殊鮮明色については、割高となる場合があります。

・設計価格には足場代、下地調整費代、養生代、諸経費、法定福利費、
 消費税は含まれておりません。

(引用:https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/building/pdf/pricelist.pdf?=1509
日本ペイント株式会社、塗料分野/建物・建材:日本ペイント(検索日:2018年12月3日)


材工共の価格を工事価格と置き換えると、塗装工事における設計価格とは、
300m2の工事価格というように捉えると良いかもしれません
(メーカーによって細かい部分の定義は違うようです)。

ちなみに家族4人の家だと屋根の面積は80m2~100m2位、
壁は250~350m2程度ですので、
300m2の工事価格がひとつの参考になると思います。


そして設計価格を出しているのは、日頃工事に関わりがない方々に向けて、
ひとつの目安を提示するという意味があります。


3.塗装工事に使う塗料の設計価格:材料価格と材工価格


ところで、前の章で、「材工共の価格」という言葉が出てきましたね。

「材工共の価格」を工事価格と言い換えてしまいましたが、
「材工価格」とは一体どういう意味でしょうか?

実は私が調べた限り、明確な定義は見つからなかったのですが、
材工価格とは、「材料費と人件費を合計した価格」と一般的に捉えられています。

工事は材料だけではできません。

工事は材料とそれを使って作業する職人さんがいて完成するものです。

食材を調理する料理人と同じですね。


塗装工事の場合は、塗料メーカーが塗装工事の材料費に加えて
一般的な人件費も算出して設計価格を出していますが、他の工事の場合は
設計価格というと、部材の定価を示す場合もあります。

例えばタイベックという屋根工事のときに使う下葺き材のメーカーがありますが、
そのメーカーが出しているタイベックルーフライナーは
材料価格のみ提示されています。

このように、材工共の価格を出す場合もあれば、
材料のみの価格を出すこともあるので、設計価格を見るときは
材料のみの価格なのか、材料費と人件費を合計した金額かを確認する必要があります。


また、もうひとつお伝えしたいことがあります。

それは、材工価格はあくまでメーカーが決めた価格であって、実際に工事をするのは
メーカーではないため、メーカーが定めた設計価格(材工価格)と
実際の工事価格は異なるということです。


メーカーが定めた設計価格はある前提の中で計算されています。
今回の塗料メーカーの設計価格だと300m2の価格というところが前提ですね。


ですが、実際の工事は気候や立地によって工事のしやすさが変わります。

同じ大きさの家の塗装工事であっても、工事がしやすいところであれば、
工事価格は多少安くなりますし、工事がしにくいところであれば、
逆に工事価格は少し高くなります。

それは工事がしにくいところだと作業に時間がかかり、結果として
人件費も高くなるためです。

こういったことを踏まえ、メーカーの材工単価はひとつの基準程度に
捉えておくのが良いかもしれません。


4.塗装工事に使う塗料の設計価格:まとめ


いかがでしたでしょうか。

設計価格について少しでも理解が深まったなら幸いです。

もし疑問があったら、「やねいろは」の職人さんに相談してみてください。
しっかりと相談に乗ってくれると思います。


引用:https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/building/pdf/pricelist.pdf?=1509
日本ペイント株式会社、塗料分野/建物・建材:日本ペイント(検索日:2018年12月3日)


引用:http://www.nyg.gr.jp/toha/index.html
エスケー化研株式会社、設計価格表|製品情報|エスケー化研株式会社(検索日:2018年12月3日)


参考:
株式会社建築資料研究社、「積算ポケット手帳建築編2017」、2016年


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