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手書きの構図で分かりやすく説明。お客さま目線の屋根・雨漏り・雨樋修理店
木本板金株式会社
愛媛県
愛媛県板金工業組合
木本板金株式会社
愛媛県松山市北条の木本板金株式会社のメイン事業は板金工事。金属屋根（ガルバリウム鋼板屋根）や金属系サイディング外壁のリフォーム・修理を行います。雨漏り修理や雨樋修理も対応します。住宅外装だけではなく、厨房の換気扇フードなどの板金加工にも対応可能。フットワークの軽さに自信があり、早い対応がお客さまに喜ばれています。
工事店の想い
PERSON 父の急逝で突然の代替わり。同業の仲間や友人たちに助けられ無我夢中で仕事に打ち込んだ
仕事を始めたきっかけを伺ったところ、「父に『なくならない仕事だし、食うには困らないぞ』と言われてね。それを鵜呑みにしてこの仕事に就きました」と、にこやかに答えてくれた木本板金代表取締役の木本健さん（以下、木本さん）。
「木本板金は父が創業したので、工場を持ったり機械を揃えたり、資金繰りは大変だったと思います。僕に継ぐよう促したのは、苦労してつくった会社を一代限りで終わらせたくなかったのが本音ではないかなと……」
木本さんは、中学１年生の頃にはお父さんの会社を継ぐと決めていたそうです。お母さんに強く勧められ、工業高校の建築科に進学。高校時代は、学業はあくせくすることなく、部活にも励み、楽しく過ごしました。しかし高校３年生の夏、木本さんに青天の霹靂が訪れます。
「父が突然、夜間の大学への進学を勧めてきたんです。実は、父は中学を出て丁稚奉公で働き、少し経ってから夜間高校、夜間短大で勉強をした人なので、息子にも学ぶ機会をと考えてくれたんでしょうね。慌てて担任に相談したら、推薦枠があるから受けてみるかと。夏休みに小論文と面接の特訓をしてどうにか合格できました。自分で言うのもなんですが、わりと勉強は好きだったんですよ」
昼は板金の仕事、夜は学校。忙しい毎日でしたが、個性的な教授や友人に出会い、充実した学生生活を送りました。お父さんから渡された４年間は、とても貴重な社会勉強の機会になったそうです。
しかし、木本さんが職人として一人前になる前に、お父さんは市議会議員として市井へ。多忙な生活になり、１年の３分の１は現場を木本さんに任せるようになりました。
「父が留守のときは、元請けの業者さんや大工さんが親切に仕事を教えてくれたんです。それでもまだ技術を磨きたくて、大学卒業後は職業訓練校へ通いました。そこでの出会いも貴重で、今も皆で『次世代研究会』なる勉強会を開催し、若手職人の育成問題など、板金業界の懸念を話し合っています。定期的に顔を合わせているので、職人同士、よい関係性が生まれています。人手不足の現場には応援に行き来ができますしね」
そして２００５年に代表に就任。しかしお父さんの急逝による代替わりで、経営に関する引き継ぎはほとんどありませんでした。
「父の信用のおかげで、亡くなった後も安定して仕事がいただけたんですが、目の前の仕事に必死だったのか、代表就任当時のことを何も覚えていないんです。ですが確実に、まわりの仲間や先輩に助けられてこれまでやってきて、今があります。会社の現況としては、地域密着でお客さまとの距離が近く、ありがたい状態なので、現状維持しながら、この土地でずっと仕事を続けていきたいですね」
WORK 見積もりや点検の打ち合わせで、図なども用いて工事内容をお伝えし、安心感をお届け
木本板金の強みは木本さんの丁寧な説明。見積もりや点検の打ち合わせでは、図解を用いて施工内容を詳しくお話しています。また、フットワークの軽さにも自信あり。かつては同業者にお願いされて北海道で工事したこともあるそうです。
「お客さまや同業者との縁や繋がりは大切にしています。とくに同業者とは、持ちつ持たれつです。かつて手が足りないと言われ、北海道までヘルプに飛んだこともありました。それくらい、迅速な対応を大切にしています」
また、見積りや説明の時に、手書きの構図や模型を作っている木本さん。
「見積書を眺めるだけでは、一般のお客さまは自分の家の屋根にどんな工事をされるのかピンときませんよね。似たような施工例の写真を用意したり、図を書いたり模型を作ったりしてご納得ゆくまで丁寧に説明します。図解は、どの部分に手を入れなければいけないのか、不具合部分を断面図にすることが多いかな。高校の建築科で学んだので、慣れているんです」
「具体的には、お客さまと話すときには現場の写真を撮影して、その写真を基に『こういったものが付きます』と最近は写真の上からスマートフォンで書いて説明しています。また、最近多いゲリラ豪雨に対応するには屋根の面積に対する軒樋やたて樋の容量が足りなくて、雨樋の修理やリフォームを依頼されることも増えてきています。そんなときに、新たに雨樋を設置するんですが、ただ単に雨樋を付けることだけの説明ではなく、『雨樋を付けたら、雨の水がこのように流れていきます。そうなると、雨樋からも雨水のあふれがなくなりますよ』などと図や写真を用いて分かりやすく説明しています。お客さまからは『説明通り、今まであふれていた雨水が地面に落ちてこなくなった。ありがとうね』と言われるので嬉しいですね」と木本さん。
屋根の雨漏り修理は、これまでの経験と独自の視点を活かして対処。軒先のつかみ（※１）の角度は木本さんならではの工夫で水漏れをおさえます。
「屋根の軒先で、勾配がなだらかであればあるほど水が浸入しやすい部分があるんです。９０度に曲げたものを補強で取り付けたり、軒先の水が入りそうな部分は先に切ってよけておいたりします。ちょっと手を入れるだけで、ずいぶんと雨漏りが改善するんですよね」
愛媛県松山市は温暖で雨の少ない地域ですが、強風の日が多く、風を受けやすい建物の端の方はビスを多めに止めています。夏の日差しも年々強くなり、職人の体力や体調に配慮し、屋根の上での作業はこまめな休憩を入れるようになったそうです。
「真夏の屋根の上は、下葺きのルーフィング（※２）の状態で表面温度が７０度くらいまで上がるんですよ。屋根材を乗せると４０度くらいになるかな。白っぽい色の屋根材だともう少し低くなりますね。どうしても温度を下げたいという場合は白い屋根材を使いますが、雪山と同じで照り返しが大きくて、職人は目が焼けるのでサングラス必須。何にせよ真夏の作業は過酷ですね」
※１ つかみ・・・金属板の端を折り曲げて締め込むこと
※２ ルーフィング・・・屋根材の下に敷く、防水シート
MESSAGE 問い合わせにはできる限り迅速な対応を。自社の現場にはいつまでも責任を持っていたい
「お客さまの家の近隣で現場があると、つい回り道してでも完工後の様子を見に行ってしまいます。自分の手掛けた現場はいつになっても気になるものです。不具合があったら、いつでも電話をくださいね」
最後に「やねいろは」をご覧になっている、屋根の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォームや屋根修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「おかしいなと思ったら、何でもご相談ください。お話を聞いて緊急性が高いと感じたときは、特にすぐに点検に参ります。屋根のリフォームなど、お客さまの要望と家の状態に合った施工の提案をさせていただきたいと思っています」
「建築は一般の方にとってはよく分からないもの。打ち合わせでも、お客さまにできるだけ分かりやすく工事内容をお伝えできたらと思っています。工事が不要なときもあるので、そういった場合もしっかりと説明しますし、工事が必要な時はなぜこういった見積りになったかもしっかり理解していただいた上で進めていけたらと思っています。安心な住まいをつくるお手伝いができたらうれしいです」
木本さんは取材中も本当に朗らかで、謙虚ながらに、お客さまの視点に立って動かれていることがしっかりと伝わってきました。これからも地元の屋根や雨樋の修理をしっかりと担っていかれると確信した取材でした。
（２０２１年４月取材）
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取材後記
木本板金株式会社
取材中の優しく朗らかな態度も、安心感に
「怖い職人が伺うわけではないので安心してください」と、微笑みながら取材を締めくくった木本さん。
私たち一般人は、住宅工事店や職人に対し「押し売りされたらどうしよう」「寡黙で怖い」というイメージを持ちがち。でも、自信を持って言えます。木本板金は決してそんなことはありませんのでご安心を。取材中、木本さんはこちらの質問をゆったりと待ってくれました。おそらく、これはお客さまへの態度と変わらないでしょう。
頻繁にはない住宅工事だからこそ、焦らず検討してほしい
数年に一度であろう、決して安価ではない住宅工事を「検討する時間」はお客さまにとって不可欠です。工事店に施工を急かされては、必要な工事もやりたくなくなってしまいますよね。取材中の木本さんの雰囲気から、打ち合わせでも丁寧な工事内容の説明と優しい雰囲気で、じっくり話を進めてくれるだろうと感じました。
私の町にも、こんな風に気軽に相談できる木本さんのような板金屋さんがいるかな？…そんなことを思いながら進めた取材でした。
屋根修理・屋根リフォーム事例（木本板金株式会社）1件
屋根工事のクチコミ評価（木本板金株式会社）1件
総合評価
5.00
| コミュニケーション |
5.00
|
|---|---|
| 工事の技術 |
5.00
|
| アフターフォロー |
5.00
|
| 提案力 |
5.00
|
| 価格の満足度 |
5.00
|
| マナーの良さ |
5.00
|
| 清潔感 |
5.00
|
新着クチコミ
5.00
ユーザーからのコメント
迅速、丁寧にご対応いただき、ありがとうございました。また、困りごとがありましたら、依頼させていただければと思います。
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工事店プロフィール（木本板金株式会社）
| 一番の強み | お客さまの視点に立って、図面を書いたり模型を作って、お客様が納得できるまで丁寧に説明するところ |
|---|---|
| 会社名 | 木本板金株式会社 |
| 対応工事 |
屋根
瓦屋根
金属屋根
その他
雨樋
太陽光
塗装
屋根塗装
外壁塗装
屋上防水
雨漏り
|
| 従業員数 | 社員：２名 |
| 建設業許可 | 屋根工事業、板金工事業（愛媛県知事許可（般―２）第１７６７１号） |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：２名 高所作業車運転者：２名 職長安全衛生責任者：２名 石綿取扱作業従事者：１名 足場の組立て等作業主任者：２名 玉掛作業者：２名 職業訓練指導員：１名 |
| 特徴 | リフォーム業 金属屋根工事業 その他屋根工事業 雨樋工事業 |
| 対応エリア |
四国地方 |
| アフターフォロー体制 | ＡＩＧ損害保険株式会社の事業総合賠償責任保険に加入しています。 気になる箇所がございましたらお気軽にご相談ください。 |
| やねいろはケア | 対応可 |
| 代表者 | 木本 健 |
| 代表者経歴 | 木本板金株式会社 代表取締役 １９９３年３月：北条市立北条北中学校 卒業 １９９３年４月：愛媛県立松山工業高等学校 建築科 入学 １９９６年３月：愛媛県立松山工業高等学校 建築科 卒業 １９９６年４月：愛媛大学法文学部総合政策学科 夜間主コース 入学 １９９６年４月：木本板金工業所 入社 ２００0年３月：愛媛大学法文学部総合政策学科 夜間主コース 卒業 ２００0年４月：松山共同高等職業訓練校 入学 ２００2年３月：松山共同高等職業訓練校 卒業 ２００５年９月：木本板金工業所 代表就任 ２０１４年７月：木本板金株式会社 設立 代表取締役就任 |
| 所在地 |
〒723-2431 愛媛県松山市北条２５５－２ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～土曜日、祝日 ８：００～１７：００ |
| 定休日 | 日曜日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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