エンドユーザー目線第一。屋根施工から雨漏り・雨樋修理・大工仕事まで対応
株式会社hagaban
新潟県見附市傍所町の株式会社hagabanは、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁の施工を中心に、瓦屋根工事や陸屋根工事、雨樋修理にエクステリア工事まで、家に関するあらゆるご相談を承っています。一級板金技能士だけでなく一級建築大工技能士も在籍し、建物全般に知見の深い代表が取り仕切る工事店です。
工事店の想い
PERSON
工事で困っている人の役に立てるのが1番嬉しい。技術を未来へ繋ぐための社会貢献も
株式会社hagaban(以下、hagaban)は、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁の施工をメインで手掛ける新潟県見附市傍所町の工事店です。屋根リフォーム・外壁リフォームのみならず、エクステリアや内装の工事も行っています。2011年に全国建築板金競技大会建築技術の部で優勝された経験も持たれているhagaban二代目代表取締役の羽賀満さん(以下、羽賀さん)に仕事への想いを伺いました。
「創業者は父で、60年ほど前にこの仕事を始めたと聞いています。自宅兼仕事場に色んな人が出入りしていたせいか、幼稚園くらいの時にはもう父の仕事をなんとなく認識していましたね。子どもの頃は何でもやりたがる積極的なタイプで、遊ぶのも勉強も好きでした。中高とバスケをやっていて忙しかったんですけど、その頃にはもう長期休み中に屋根仕事の手伝いもしていた記憶があります」
高校卒業後は家業に入り修業を開始。また並行して、建物そのものについての理解を深めるために設計事務所でも勉強し二
級建築士の資格も取得しました。板金の現場では、懇切丁寧に仕事を教えてもらうというよりは昔ながらの「目で見て(技術を)盗む」という学び方でしたが、元々器用だった羽賀さんはそれほど苦労することなく技術を習得していったそうです。
「私が一通りの仕事を自分でできるようになってから、父の引退時期と併せて代替わりを意識し始めました。2005年に代替わりしてからは受注案件の元請けの割合を増やそうと思い、チラシや広告、リフォームイベントなどに力を入れました。はじめは赤字続きだったけど、時間を掛けて直接お仕事をいただけるお客さまがおかげさまで増えてくれまして、数年でなんとか軌道に乗りましたね。この仕事の良いところは、工事を通してお客さまの困りごとを解決して喜んでいただけること。災害復旧の工事でも、自分のやっている仕事が人の役に立っているんだと実感しました」
この仕事をする上で、羽賀さんが強く影響を受けた人が先代の他にもう1人いるそう。それは羽賀さんが現在も所属する新潟県板金工業組合の前理事長の方です。多方面で「貢献」の意識が高い方で、羽賀さんが教育委員会や職業能力開発の方から依頼を受けて10年近く続けている小学校での授業も、元々はその方から引き継いだ活動だと言います。
「活動では、子どもたちに板金でレリーフや折り鶴を作ってもらい、それに将来の目標を書いてもらったり、板金の道具も安全に配慮して実際に触ってもらえるようにもしています。板金体験だけじゃなくて、もっと根本的な、仕事ってなんだろうっていう話もしていますね。どんな仕事も誰かの役に立っているという話を具体的な例を出して話すと、子どもたちはすごく興味を持って聞いてくれます。小学生なりに、買い物1つを取っても生活実感として捉え方が変わってくるんですよね。仕事じゃないから費用も掛かりますが、地域貢献も我々の役目だと思っているので、すごく意義のある活動だと思っています」
現在職業訓練校での講師や登録建築板金基幹技能者トレーナーなどを務めている羽賀さんですが、次世代への板金技術の継承をさらに進めていくため、今後もより一層周囲への啓蒙活動や人材育成に力を入れていきたいと展望を語ってくれました。
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WORK
実験結果やデータをもとに、時間経過も加味したコストも考慮の上、ベストな施工を提案
新潟県見附市傍所町のhagabanは、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁の施工を中心に、瓦屋根工事や雨漏り修理、雨樋(あまどい)修理などの屋根リフォームを行う屋根工事店です。
「中越地震があって以降、この辺りでは瓦から金属屋根に葺き替える人が増えたように感じています。瓦自体はすごく長く持つんですけど、防水シートの方が先に劣化してきちゃうという問題があるので、耐震性も加味して金属に替える人が多いんだと思います。金属だと重量が15分の1くらいになりますから。あと昔の板金屋根は風に弱いイメージがあったけど、今の板金は強いですね。うちは屋根を試験機に入れて強風に対する実験もしているので、耐久性に関しての詳しいご説明も可能です」
瓦から金属への葺き替えの場合は、まずは瓦をすべて撤去し、傷んでいる下地を交換、断熱ボードを施工し防水シートを張って、最後にガルバリウム鋼板屋根を葺いていきます。雪の降る地域なので、ほとんどの場合で雪止め金具を設置しているとのこと。メーカーから金具の強度テストのデータをもらい、それをもとに専用ソフトで荷重計算をしていると工夫を教えてくれました。
「最近あった雨漏り修理の相談は、キッチンの屋根からの雨漏りでした。築40年くらいの家で老朽化が原因でしたね。うちは現地調査の時にはドローンを使っています。屋根に上らず全体を把握できるし、下からでは撮れない写真が撮れてそれをお客さまにお見せすることもできるので好評ですよ。この時のお宅は金属屋根だったので、まず屋根を剥いでから腐った下地を交換して、防水シートを張ってから新しいガルバリウム鋼板の屋根を葺きました。他の部分も一緒にきれいにしたいというお客さまの意向で、最終的には全葺き替えになりましたね」
新潟県見附市の屋根工事の特性について尋ねました。見附市は降雪が多く、hagabanはリフォームメインのため冬は施工ができないそう。雪止め金具を付けている屋根はその周辺に錆が発生しやすいので、部分的なメンテナンスや掃除が必要だと教えてくれました。雨樋は雪の重みで破損するケースが多く、修理の依頼が多いとのこと。また海沿いの地域では塩害にも要注意。なるべくメンテナンスが少なくなるよう、高耐久・高性能な材料をお勧めしているそうです。
「良い材料を選べばその分コストは上がりますが、工事はもっと長い目で見た判断が大事だと思っています。その時の金額ではなく、20年、30年を通した中でライフサイクルコスト全体を見て、1番費用がかからず、かつ1番安心してもらえる、1番適したタイミングでの工事の提案を心掛けています。腕の良い職人が施工しますし、安いだけが重要じゃないと思っているので、色んなことを考えた上での適正価格でやらせていただいていますね。提案書もすごく作り込んで、目に見えない部分の工事内容もお客さまが納得できるまで丁寧にご説明しています」
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MESSAGE
古いものも適切に修理し長く使うことで良い暮らしを。自社職人の技術にも絶対の自信
「建築っていうのは動物で言えば巣を作るっていうことですよね。人が生きていく上ですごく重要なところです。我々がいなくなったら家を守る人がいなくなる。社会が成り立たなくなってしまうんです。絶対なくなることはない仕事だと思うし、この考え方を若い人に伝えていって、そういう職人を増やしていかなければいけないという使命感があります」
家を守るという仕事をする上で、良いものや直せば使えるものはしっかり直して使い、無駄なお金を掛けずに古いものを大事にしながらやっていくのが大事だと羽賀さんは言います。家族の形やライフスタイルが時代と共に変化していく中で、これからはストックされている住宅を有効的に使う、つまり使われていない家を新たな住人にとって住みやすいようにリフォームしながら活かしていく時代になるはずだと話してくれました。
最後に「やねいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォーム・屋根修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「職人・スタッフ一同、新しい施工方法やより良い方法を取り入れて、それを後世に残す取り組みをしています。私自身、全国建築板金競技大会建築技術の部で優勝した経験もありますし、うちの職人たちの技術力は日本一と言っても過言じゃないと自負していますよ。修理のタイミングや金額も含めて現地を見た上でベストな方法をお伝えできますので、『今すぐ修理したい』というわけじゃなくても何か気になっているのであればご相談いただければと思います。施工内容によっては完工後の点検も永年無料でやっていますので、その点もご安心ください。ご連絡お待ちしています」
取材中、周囲の環境によって自然とこの道に入ろうと思ったという羽賀さんに、他の仕事に就きたいと思ったことはなかったのか尋ねた際、「考えたこともない」と言い切る姿が印象的でした。建築の仕事に一直線で突き進んできた方だからこそ信頼できると感じました。
(2025年1月取材)
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取材後記
株式会社hagaban
自分が辞めた後でも地域全体に良い影響を
「目の前の仕事についてだけではなく、自分が辞めた後のことまで考えられる人材を育てていかなければならない」と羽賀さんは言います。hagabanでは、敷地内に板金を勉強したい人へ向けて工場(hagabanジョイントファクトリー)を開放したり、子どもからお年寄りまで地域の人が集えるコミュニティ(くずまきBASE)を運営したりと、地域に根差した活動も精力的。業界の未来を明るく照らす羽賀さんの活躍に今後も注目ですね。
人材育成の環境も万全
羽賀さんは、子供たちや板金組合の活動に積極的に参加し、幅広く板金を知ってもらうため日々邁進しています。hagabanでは、将来スタッフが独立することも視野に入れた技術向上のため、資格取得のサポートや、先輩スタッフと一緒に現場作業の模型を作って予習をしています。そして、冬の仕事減少対策として、除雪作業に関する資格取得もサポートしたり、知り合いの除雪会社の人を紹介したりと、生活面まで安心できるようにと考えています。羽賀さんの面倒見の良さに脱帽です。
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工事店プロフィール(株式会社hagaban)
一番の強み |
住宅から外構まで幅広く対応可能でエンドユーザー目線を徹底しており、例えば工場内で模型を作りユーザーに説明、そして社内で施工確認することで、高レベルでの施工が可能なところ |
会社名 |
株式会社hagaban |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:5名 |
建設業許可 |
建築工事業、屋根工事業、板金工事業(新潟県知事許可(般―5)第45581号) |
保有資格者 |
一級建築板金技能士:1名
二級建築板金技能士:2名
一級建築大工技能士:1名
二級建築士:1名
一級エクステリアプランナー:1名
高所作業車運転者:3名
職長安全衛生責任者:2名
建築物石綿含有建材調査者:1名
石綿取扱作業従事者:3名
足場の組立て等作業主任者:4名
玉掛作業者:4名
ものづくりマイスター(建築板金):1名
職業訓練指導員:1名
登録建築板金基幹技能者トレーナー:1名 |
特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
金属屋根工事業
雨樋工事業
太陽光工事業
屋上防水工事業 |
対応エリア |
中部地方
|
アフターフォロー体制 |
日新火災海上保険株式会社の第三者賠償責任保険に加入済です。
施工内容に応じて保証書を発行します。
気になるところがあればご連絡ください。迅速に対応いたします。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
羽賀 満 |
代表者経歴 |
株式会社hagaban 代表取締役
見附商工会 所属
見附市倫理法人会 所属
1990年3月:見附市立西中学校 卒業
1990年4月:新潟県立見附高等学校 入学
1993年3月:新潟県立見附高等学校 卒業
1993年4月:羽賀板金 入社
2012年4月:株式会社羽賀板金 代表取締役 就任
2025年1月:株式会社hagaban 社名変更 |
所在地 |
〒954-0071
新潟県見附市傍所町1103
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|
営業時間 |
毎週月~金曜日 8:00~18:00 |
定休日 |
土曜日、日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
備考 |
2011年2月:第33回全国建築板金競技大会建築技術の部第1位 優秀施工者国土交通大臣顕彰 受賞
2023年8月:関東甲信越ブロック板金競技大会指導員 |
外壁工事の依頼も可能です。株式会社hagabanの「かべいろは」掲載記事はこちら