ものづくりが好きで技術探究に邁進する職人が行う高品質な屋根・雨樋修理
有限会社西嶋板金工業
山口県下関市豊田町の有限会社西嶋板金工業は、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)や金属系外壁を中心とした住宅外装の板金工事を行う会社です。全国建築板金競技大会で毎年入賞するほど技術研鑽に熱心で、その磨き上げた腕でお客さまが満足する高品質な施工をお届けします。
工事店の想い
PERSON
若い頃から「ものづくり好き」。この想いを板金工事へ活かして、丈夫な屋根をつくっていく
有限会社西嶋板金工業(以下、西嶋板金工業)は山口県下関市豊田町に拠点を構える板金工事店です。創業は1973年。代表取締役の西嶋拓也さん(以下、西嶋さん)にこれまでの歩みや仕事への展望についてお話を伺いました。
西嶋板金工業は、西嶋さんの祖父が創業した板金工事店です。西嶋さんにとって、板金の仕事は、とても身近な存在で、お父さんの朝から晩まで忙しく働いていた姿を記憶しているといいます。
「父の仕事はわかっていましたが、なんかがちゃがちゃやってるなあと思っていた程度で、仕事の内容までは理解していなかったです。ずいぶん忙しくしていたのか、いつも家にいなかった印象ですね。今思うと父は仕事を頑張っていたんだなと思います」と西嶋さん。
西嶋さんはここ山口県下関市で育ちました。小学校2年生から6年生までソフトボールに打ち込んだ活発な少年だったそう。しかし、練習は厳しいものの試合ではなかなか勝てないチームだったため、あまり楽しい思い出がなかったと西嶋さんは苦笑します。
「子どもの頃はソフトボールをやっていて、練習は大変だったのに、なかなか思うような成績は残せなかったかな。あとは幼少期からずっと続けていたピアノを楽しんでいました。ピアノの練習って大変を思われがちだけど、イヤになることがなかったんです。高校の時の発表会でね、エレクトーンの人とセッションする予定で練習をしていたんですが、当日その子が来れなくなって、急遽先生に代役してもらってセッションしたんです。ぶっつけ本番だったので音を合わすのが難しくて、それが強烈な思い出として残っています。今は小学生の頃に学校の行事でした和太鼓の活動もしていて、みんなで集まって練習をしたり、地元のお祭りにも参加させてもらってます。ピアノもそうですが、音楽は色んな表現ができて本当に楽しいです」
西嶋さんは高校生の時、家業を継ぐことよりも、自動車整備士になりたいという気持ちが強く、大学の交通機械工学科へ進学しました。
「学生の頃は毎日が楽しくて、勉強を大変と思いませんでした。サークルでフォーミュラカーを作って大会に出たりしていましたね。大会に出るにも自動車を作るにもお金がかかるんですが、学生だからお金なんてないんですよ。資金調達の為、エンジンを作っている会社にスポンサーになってくださいとプレゼンをするんですが、自分が理解していることを何も知らない相手に伝える技術が未熟で、資料作りに苦戦しました」
大学卒業後は5年ほど自動車メーカーで設計士として勤めました。世の中の車に自分のデザインした部品が使われるのが本当に嬉しく、その会社ではものづくりの楽しさを存分に味わったそう。しかし、家業を継ぐと決めた時はその仕事に未練はなく、思いのほかすがすがしい気持ちだったといいます。
「ほんの5年ですが、何かその仕事をやり切った感じが生まれたんです。思う存分楽しんだというか。このあたりで決心しないと、もう実家に戻るきっかけがなくなるかなという懸念もあったので、気持ちの変化は良いきっかけでした」
そうして、西嶋さんは2015年に西嶋板金工業へ入社。2024年に代表取締役に就任しました。入社当初、板金の仕事は想像以上に難しく、初めは「仕事を教わる」というそのこと自体にも苦労しました。大学の時のプレゼン同様、「自分のわかっていることを言葉で人に伝える」というのは、本当に難しいことなのだと再確認したそうです。
「職人さんに仕事のことを色々聞いたんですが、言葉の説明じゃわからないんです。誰でも人に説明するってすごく難しいですよね。だから現場で職人さんの動き、作業をしっかりみて、自分で実際に作業してみることで、だんだんと仕事を覚えていきました。昔からものづくりは好きだったので、慣れたらこの板金の仕事を楽しいと思えるようになりました。やっぱり楽しく仕事ができるのが一番かなと思います。僕、会社を大きくしたいという気持ちはあまりなくて、フットワーク軽く、お客さまのご要望にさっと応えられる職人でありたいんです。今は新築の仕事を多く頂くことが多いですが、今後はお客さまと直接やり取りできる、リフォームの元請けの仕事をもっと増やしていけたらいいですね」
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WORK
カラーサンプルや写真を豊富に用意。「目で見てわかる説明」でお客さまに安心感を
山口県下関市豊田町の西嶋板金工業は、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)と金属系外壁をメインに扱う住宅工事店です。下関市で50年にわたり地域密着で住宅工事に携わってきました。
屋根リフォームの工事は、お客さまにとって大きな出来事です。西嶋さんは大切な家を預かる職人として、施工の説明を丁寧に行います。屋根材のカラーサンプルや過去に施工した写真などを見せて、わかりやすい説明を心掛けています。
「屋根にどんな工事をするのかが見てわかると安心だと思うので、説明時にはできるだけ写真やサンプルを用意します。見積りは基本的に1パターンです。お客さまから違う屋根材や工法のリクエストがあれば3パターンくらい作りますよ」
西嶋板金工業の専門は板金工事です。金属屋根のリフォームや修理の相談が多く、様々な対応をしています。築年数の古い家は昔ながらのトタン屋根である場合も多く、錆で劣化した屋根の工事を引き受けることが多々あるそう。
「昔はガルバリウム鋼板屋根ではなく瓦棒(※1)のトタン屋根だったので、築年数の経っている家は錆が進んでいることが多いです。屋根全体が錆で茶色くなってしまっているのも珍しくありません。その場合は、カバー工法(※2)をお勧めしています。張り替えと違ってゴミが出ないし、下地をやり直さなくてもいいので費用負担が軽く済むんです。あと、裏張りのある屋根材を使えば、断熱効果も期待できるのではないかと思います。カバー工法で気を付けているのは、既存の屋根を傷めないようにカバー材を貼っていくことですね、リフォーム工事が原因で雨漏り修理が必要になるなんて大変ですから」
雨漏り修理の相談で多いのは、銅板を使っている屋根。銅板は古くなると色味の良さが出てくるものの、素材自体はボロボロと崩れるようになってしまいます。その場合、西嶋さんは見た目を保ちつつ屋根材のみを新品にする工事をするそうです。また、水の流れが悪くなった雨樋修理の相談もあり、状況に合わせて全交換するか、もしくは部分修理するかを判断します。
「昔、銅板を使うのが流行った時期があったようなんです。でも銅板は劣化が進むと朽ち果てたようなボロボロの状態になってしまいます。カバー工法をすると金属同士が化学反応を起こしてさらに錆びてしまう恐れがあるので、そっくり付け替える工事が必要ですね。銅板の色味が好きなお客さまもいらっしゃるので、深い緑色や同じような色味の屋根材を使って、見た目は変えずに違和感なく一新する方法を取っています。部分工事になるんですが、下地もきれいにしてから仕上げました。雨樋は傷みが進み過ぎて水が流れなくなっていることがよくあります。雨樋を止めている金具等もチェックして、うまく水が流れるように修理や調整をします」
山口県下関市の金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事の特性について尋ねました。山口県下関市は海に囲まれた地域のため、海に近い地域は錆に強い高耐久の材料を勧めています。
「海沿いは塩害による錆の心配があります。多少割高になるんですが、長持ちのためには耐久性の高い屋根材で工事をした方が良いですね。もちろん、工事のご予算に合わせます」
※1 瓦棒・・・数十年前に主流であった縦葺きの一種であり、縦に長い木材の上に板金をかぶせた屋根。瓦とあるが、瓦は使用しない
※2 カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法
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MESSAGE
美観にまでこだわってこその板金工事。フットワーク軽い職人が、美しく丈夫な屋根に
西嶋板金工業のアフターフォローは、施工内容により板金組合の保証書発行があり、その他、完工後の不具合等には臨機応変に点検を行っています。また、大型物件の屋根の点検にはドローンを使うことも。ビフォーアフターの写真が撮れるため、現場の規模によってはドローン使用のリクエストがあるそうです。
「万が一、完工後に気になる箇所を見つけたら連絡をしてくださいね。すぐに点検に伺います。状況によってはドローン点検をすることもあるんですが、広い範囲で屋根以外の色々なものが映ってしまうので、住宅密集地で使う場合は近隣への配慮が必要ですね」
最後に「やねいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォーム・屋根修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「フットワーク軽くいつでも動ける体制にしているのが強みです。お問い合わせいただいたら、迅速に現地調査ができるように努めています。見積りはお客さまのご都合や予算に合わせて数パターン用意することも可能です。施工前には、近隣の方にもご挨拶させて頂き、ご迷惑が掛からないよう心掛けしています。美しさにもこだわり、責任を持って雨漏りしない屋根に仕上げますので、安心してご依頼くださいね」
雨漏りしない屋根にするのはもちろん、屋根の美観やバランスにもこだわる西嶋さん。屋根の形には意味があるのです。西嶋さんが手掛ける左右上下のバランスが取れた屋根はきっと丈夫な屋根に違いありません。
(2022年12月取材)
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取材後記
有限会社西嶋板金工業
今でも父にはかなわない
「父は職人としての引き出しが多くて、いまだに技術でかなうことがひとつもありません」と西嶋さん。悔しそう、でもちょっと誇らしげな西嶋さんが印象的でした。一度は大きな企業でエンジニアとして勤めたにもかかわらず家業へ戻ったのは、きっとお父さんとの関係性が良好なのも影響しているのではないでしょうか。仕事の話を聞いていて、「父にかなうことがひとつもない」は謙遜のような気もしました。西嶋さんは、それくらい熱心な職人さんです。
道具へのこだわりは相当なもの
西嶋さんは毎年全国建築板金競技大会へ出場しています。お話をする西嶋さんは、大会の面白さに没頭し、心待ちにしている様子が伺えました。それゆえに道具の手入れにはこだわりがあり、他の誰よりも道具はピカピカだと言い切ります。本当に板金の仕事が大好き、そして情熱を持って取り組んでいるん感じたと瞬間でもありました。職人は道具を大切にしてこそ一流、この道具へのこだわりと愛情が競技大会の成果に繋がり、西嶋さんが満足のいく成績が残せるよう、応援したいです!
屋根修理・屋根リフォーム事例(有限会社西嶋板金工業)2件

屋根工事(取替) / 雨樋工事(取替)
M.M様 (山口県美祢市)
更新日 2025.05.02
before
after
- 建物種別
- 一戸建て
- 価格
- 30〜40万円
- 施工期間
- 0〜1日
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工事店プロフィール(有限会社西嶋板金工業)
一番の強み |
フットワーク軽く迅速に対応し、細部まできめ細やかにこだわった金属屋根・外壁をお客さまに提供できるところ |
会社名 |
有限会社西嶋板金工業 |
対応工事 |
|
従業員数 |
社員:5名 |
建設業許可 |
建築工事業、屋根工事業、板金工事業(山口県知事許可(般―4)第16202号) |
保有資格者 |
一級建築板金技能士:4名
高所作業車運転者:4名
職長安全衛生責任者:2名
足場の組立て等作業主任者:2名
玉掛作業者:4名
金属屋根工事技士:1名
アーク溶接作業者:3名
小型移動式クレーン運転技能講習修了者:4名
フォークリフト運転技能講習修了者:1名
登録建築板金基幹技能者(建築板金):1名 |
特徴 |
リフォーム業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業 |
対応エリア |
中国地方
|
アフターフォロー体制 |
工事後、ご連絡いただければすぐに伺います。お気軽にご連絡ください。
AIG損害保険株式会社の事業総合賠償責任保険(STARs)に加入しております。 |
やねいろはケア |
未対応 |
代表者 |
西嶋 拓也 |
代表者経歴 |
有限会社西嶋板金工業 代表取締役
2002年3月:下関市立豊田東中学校 卒業
2002年4月:山口県立下関中央工業高等学校 入学
2005年3月:山口県立下関中央工業高等学校 卒業
2005年4月:久留米工業大学 交通機械工学科 入学
2009年3月:久留米工業大学 交通機械工学科 卒業
2009年4月:株式会社ホンダテクノフォート 入社
2014年12月:株式会社ホンダテクノフォート 退社
2015年1月:有限会社西嶋板金工業 入社
2019年1月:有限会社西嶋板金工業 専務取締役 就任
2024年1月:有限会社西嶋板金工業 代表取締役 就任
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所在地 |
〒750-0442
山口県下関市豊田町稲光476
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営業時間 |
毎週月~土曜日 8:00~18:00 |
定休日 |
日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
外壁工事の依頼も可能です。有限会社西嶋板金工業の「かべいろは」掲載記事はこちら