施工はもちろん瓦にも耐震対策。メーカーとして屋根材の確保に配慮

マルスギ株式会社(仙北営業所)

宮城県 松島・塩竈

マルスギ株式会社(仙北営業所)

マルスギ株式会社は、大正2年創業の陶器瓦の屋根材製造会社です。その後、瓦製造、販売と事業形態を変え現在の瓦メーカーに。昨今は、各営業所でお客さまの幅広いご要望に応えるため、宮城県や福島県などの屋根工事店、瓦販売店と連携をとりながら、瓦屋根工事や樋工事なども請け負っています。

工事店の想い工事店の想い

PERSONマルスギ入社は運転手採用。しかし東日本大震災をきっかけに工事業への責任ポストへ

マルスギ株式会社仙北営業所(以下、マルスギ仙北営業所)は、三州(愛知県)の瓦メーカーでマルスギ株式会社の拠点の一つであり、宮城県松島市に拠点を構えます。業務の軸は瓦製造・販売ですが、近年はお客さまのニーズが幅広くなり、瓦屋根、太陽光発電装置の設置などの屋根工事も請け負うように。所長の亀井俊司さん(以下、亀井さん)は、自社のメーカー企業としての顔の広さを生かし、地域の工事店と協力しながら、お客さまの大切な住まいを守る「屋根」のために奔走する毎日です。そんな多忙な毎日を送る亀井さんに、幼少期からここマルスギ仙北営業所に入社するまでのお話を伺いました。

「出身は宮城県です。中学高校はバレーボールばかりやっていましたね。始めたきっかけは、母親が町内会のバレーボールに参加していて、小さい頃から練習を眺めていたからかな。スポーツやっていて良かったのは、諦めない気持ちや負けて悔しい気持ちを味わえたことですね。ポジティブにもネガティブにも、様々な感情に対する免疫がついたんじゃないかと思います。あとは、良い仲間に会えたこと。練習や試合で四六時中一緒にいたので、当時の絆の強さは、良い思い出になっています」
高校生まではバレーボール漬けの毎日だった亀井さん。青春時代に打ち込んだスポーツの経験は、大人になった今も良い思い出として残っているそうです。
高校での専攻は土木科を選択。普通科ではなく土木科を選んだのはなぜですか?というこちらの質問に、亀井さんはこう答えました。
「お恥ずかしながら、何かを志して土木科を選んだわけではありません。ただ、やはり今までやってきた仕事を思い返すと、高校での環境は仕事の選択にかなり影響していると思います」
そして、高校卒業後の就職先は宮城県の大手の建設会社。そこで、東北新幹線のレールを敷く仕事に携わりました。
「実は、国鉄に入りたくて採用試験を受けたんですが、ダメだったんです。ですから、建設会社に入社して鉄道関係の仕事に携われたのは嬉しかったですね。新幹線の工事が終わってからも、当時の国鉄在来線関係の仕事をやりました。ただ、社内でもその業務は特殊だったので、そこで取得した資格はその業務以外では全く役に立ちませんね」と、苦笑する亀井さん。建設会社に8年勤めた後は、運送会社でトラック運転手として勤務していました。
「その運送会社で知り合った人に、マルスギの運転手の仕事を紹介してもらいました。マルスギの営業所責任者には、わりと運転手出身が多いですね。入社後の私の仕事は、トラックで各工事店の都合に合わせて瓦の配送をすることでした。ある程度は自分の裁量で仕事ができる仕組みで、とても働きやすい環境でした」

マルスギ仙北営業所は、本来、瓦製造・販売のメーカーです。亀井さんはトラック運転手として採用されたので、もちろん仕事は瓦の配送。のちに営業職を経て現在に至ります。しかし、亀井さんの仕事がこれまでのものだけでは済まなくなった大きな出来事が起こります。平成23年の東日本大震災です。
震災で、ここ宮城県では瓦屋根に甚大な被害がありました。ただ、マルスギ仙北営業所は「瓦のメーカー」。屋根工事業へ参入すると地元の屋根工事店の仕事を奪ってしまうのではないかと、会社としてはかなり葛藤があったそうです。しかし、あの震災での屋根瓦損壊の被害は、とても地元の屋根工事店だけで対処できるものではなかったと亀井さんは言います。
「瓦屋根の注文をしたい、けれど、作業できるだけの屋根職人が揃わない。そんな嘆きが宮城のあちこちから聞こえました。私たちは、メーカーとしての組織力をここで使わなければならないと考え、地元の屋根工事店と話し合いながら、少しずつ震災の屋根工事を受けるようになりました」
そうしてマルスギ仙北営業所が屋根工事をするようになってから、亀井さんは主に現場監督として作業に関わり、現在に至ります。

最後に、「所長として、今後の会社の展望は?」という質問に亀井さんはこう答えました。
「自分が施工した屋根を見て、『良かった』と思える仕事をしていきたいです。後世に残る仕事というと大げさですが、そうなるためには、言われたことだけをロボットのようにやるだけではいけませんね。従業員や職人には、自分の家を直すように丁寧に、そして後々のことを考慮した工事をと言っています。例えば、太陽光パネルを設置する場合、取り付けるだけはなく、下の板金の状態も見極めるということです。何十年も経ってから、私たちが工事をした場所を再度工事が必要になったとき、職人さんに『以前の修繕をした人は、丁寧な仕事をしているな』と思ってもらえたら嬉しいですね」

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WORK耐震対策は宮城県の営業所ならでは。屋根工事はもちろん、資材の瓦を守ることも忘れない

瓦メーカーであるマルスギ株式会社仙北営業所の業務の軸は、瓦の販売です。しかし、近年はお客さまのニーズが幅広くなり、地元の屋根工事店や瓦販売店と協力し、瓦屋根、太陽光発電装置の設置などの屋根工事も請け負っています。

マルスギ仙北営業としての会社の強みは?と尋ねたところ、「迅速な対応です。私たちは屋根瓦メーカーなので、資材の調達が早いです。材料が早く揃えば、それだけ早く屋根工事に取り掛かれます。また、屋根工事やリフォームの予算に合わせて、相談にのれるのも強みですね。マルスギが会社全体として掲げている言葉ですが、『旨く、早く、安く』はそうした意味なんです」と、亀井さんは答えてくれました。
さらに、マルスギ仙北営業所の独自の取り組みがあるとのこと。
「ここ宮城県松島市のあたりでは、平成15年と18年、そして23年の東日本大震災。ここ10年で大きな地震が3回きているんです。瓦のパレット(※1)は一般的には3段積みにしますが、ここマルスギ仙北営業所では1段か2段にしています。実際に、地震が起きて瓦屋根工事になると、瓦の注文も殺到します。被害をゼロにするのは難しいですが、パレットが崩れて瓦が使いものにならなくなっては元も子もありませんから、お客さまへお出しする瓦を守るための工夫ですね。また、私たちは『耐震』を基本に瓦や必要な資材を考えているため、もしかしたら他の地域より見積もり金額が高いかもしれません。しかし、宮城県の屋根工事には、耐震は絶対に必要です。私たちは土地柄、耐震へ対策が他の地域よりも早かったと思います」

次に、マルスギ仙北営業所として、屋根工事の際に大切にしていること、気をつけていることを伺うと、亀井さんからは「現場の整理整頓です」と迷いのない返答。それには、こんな理由がありました。
「以前、決定的な出来事がありました。。私が作業終了した現場を通りかかったところ、お客さまがゴミを拾っている姿を見かけたんです。ただでさえ、足場のせいで部屋の中が暗くなったり、家の中への出入りがしづらくなったりして不便をかけているのに、掃除までさせてしまったと反省しました。それからは、今まで以上に屋根工事の作業だけではなく、整理整頓・掃除も仕事なのだと口酸っぱく言って、職人たちにそれを徹底させています」

実際の雨漏り対処事例については、凍害による漆喰の劣化が棟の雨漏りを引き起こしている住宅があったそうです。
「瓦の割れやずれ、劣化ではなかったので、屋根の表面を見ただけではわからない雨漏りでした。お客さまに協力していただいて、暗い小屋裏に上がったところ、隅棟(※2)のところに少しだけ光が漏れている箇所があったんです。そこをよく調べてみると漆喰が劣化しているのがわかりました。それは、漆喰の凍害によるものでした。凍害とは、冬場の夜に漆喰が水を含んで水分が凍る、そして昼になって凍った水分が溶ける、その繰り返しで漆喰が氷に何度も引っ張られて小さな亀裂ができてしまう、そんな感じですね。あと、そこは隅瓦(※3)にも問題がありました。下の瓦よりも上の瓦の方が大きくなっていました。瓦屋根は上の瓦が下の瓦を隠す状態になってしまうと、雨水がうまく軒先まで流れていかなくなってしまうんです。それは、隅瓦のカットをして水が流れていくよう対処しました」

ここ宮城県松島市は、積雪、そして地震の多い地域です。マルスギ仙北営業所では、それらの被害対策のために、瓦の補修に漆喰の代わりにモルタル(※4)を用いることがあります。ただ、モルタルは強い代わりに水を吸い上げる素材なので、使う箇所と面積に細心の注意を払うそうです。また、積雪時の落雪対策には屋根に雪止め瓦や雪止め金具の設置を進めています。
「雪止め瓦や雪止め金具は、積雪量によって付け方も瓦や金具の数量も変わってきます。横1列、坪あたりいくつとか、適度な金具量があります。あと、雪を落とせる敷地があるかどうかも取り付けの決め手ですね。やみくもに取り付けてはいけないんです」と、雪止め瓦や金具については、積雪地域の屋根工事会社ならではの専門的な説明もありました。

※1 パレット…瓦をフォークリフトで運ぶための荷役台。
※2 隅棟…屋根の隅で斜め方向に傾斜している棟部分
※3 隅瓦…隅棟に使う瓦
※4 モルタル…セメントに砂と水を混ぜて練りあわせたもの。樹脂を混ぜて防水性を高めたものもある。漆喰よりも強度がある。

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MESSAGE自社・お客さま、共に合理的。屋根瓦の調達から提案、施工まで一括でご提供

マルスギ仙北営業所のアフターサービスについて伺ったところ、屋根工事・屋根リフォーム施工後のお客さまの自宅近くへ回った際に、できるだけ顔を出すようにしているとのこと。また、マルスギが会社として掲げる「旨く、早く、安く」の通り、不具合の連絡があれば、迅速に対応するよう心がけているそうです。

最後に「やねいろは」をご覧中の、屋根不具合でお困りのお客さま、そして屋根修理や屋根リフォームを検討されているお客さまへメッセージです。
「私たちマルスギ仙北営業所は、瓦メーカーだからこそ瓦の品質に自身があります。また、雨漏りの具合によって、最適な屋根資材の調達・施工内容の提案・実際の工事、それらすべてを責任施工(※5)します。安心してお任せいただけたらと思います。見積もりだけでも結構です。気軽にお問合わせください」

宮城県にも拠点を置く会社として、地震対策に余念がないマルスギ仙北営業所。実際の屋根工事はもちろんですが、瓦メーカーとして、災害時でも屋根工事店が材料調達できるように配慮しています。パレットの積み段数を工夫するなど、いつ何時起こるかわからない災害に、できる限りの対策を講じている様子が見えました。瓦メーカーとして、そして地域を見守る屋根工事店として、2つの顔を持つマルスギ株式会社仙北営業所。取材をする中で、亀井さんのお話からは、2つの大きな責任を深く受け止め、そして一つひとつの仕事に誇りを持っている様子が感じられました。

※5 責任施工…材料だけを販売するのではなく、施工も含めて一式で行うこと

(2018年5月取材)

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屋根工事店プロフィール屋根工事店プロフィール(マルスギ株式会社(仙北営業所))

一番の強み 後世に残る、責任施工・安心できる工事を提供するために正直に伝えるところ
会社名 マルスギ株式会社(仙北営業所)
対応工事
  • 屋根工事
  • 樋工事
  • 太陽光工事
  • 塗装工事
  • 瓦屋根
  • 金属屋根
  • 陸屋根
  • その他
  • 外壁塗装
  • 屋根塗装
従業員数 社員:4名
特徴 屋根工事業
太陽光工事業
対応エリア

宮城県

  • 栗原・登米
  • 白石・蔵王
  • 松島・塩竈
  • 石巻・気仙沼
  • 鳴子・大崎
  • 仙台
アフターフォロー体制 施工後に、異常などあれば迅速に対応します。

代表者 杉浦 英行
代表者経歴 マルスギ株式会社 代表取締役 杉浦英行
2006年4月 マルスギ株式会社 入社
2010年4月 マルスギ株式会社 常務取締役就任
2013年12月 マルスギ株式会社 代表取締役就任
所在地 〒981-0501
宮城県東松島市赤井字寺48 大きな地図で見る
営業時間 毎週月~金曜日 7:30~18:00
定休日 日曜日、お盆、正月、大型連休

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