雨漏り・雨樋修理は勿論、金属屋根の新技術も導入。熟練者から若手まで揃う
有限会社エムエス工業
有限会社エムエス工業は茨城県水戸市の2001年創業。金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事、その他雨樋修理や外壁工事を行うリフォーム店です。近年は新しい防水素材のエコラミを取り入れた金属防水に力をいれています。新素材への造詣を深め、積極的に施工に取り入れていく意欲的な会社です。
工事店の想い
PERSON
大学中退で選んだ屋根工事業の世界。きつい修行時代を乗り越え、一生の仕事に出会った

有限会社エムエス工業(以下、エムエス工業)は、茨城県水戸市に拠点を構える金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事店です。金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事、その他屋根リフォームや雨漏り修理、雨樋・外壁工事を行い、近年は新素材を取り入れた金属防水加工にも力を入れています。2代目代表取締役の笹島征太郎さん(以下、笹島さん)は、前代表取締役の父が立ち上げたエムエス工業の創業時から、父の片腕として勤務しています。そんな笹島さんに、幼少期からこれまでのあゆみをお伺いしました。
少年時代の笹島さんはサッカー少年。サッカーを始めたのは1989年の小学3年生の時で、Jリーグ設立の4年前でした。「サッカー人気が上がり始めた頃でしたね。小学生の子供が、野球をやるかサッカーをやるか、そんな風に選択できるようになってきた頃じゃないでしょうか。私も友人に誘われてなんとなく始めたんです」
そして高校時代に熱中したのが、なんとバス釣り。その時に始めた釣りは、25歳くらいまで続けていたそうです。自動車免許を取ってからは、人が寄り付かないような名前のない池を目指し、そこへ辿りつくまでの冒険のような過程も楽しみました。バス釣りにコツはあるんですか、というこちらの問いに、笹島さんの声がワントーン高くなります。
「コツ?ありますよ。隠れていそうな場所を探し当てるんですよ。そして、場所を決めたら魚の好奇心を煽るんです。ブラックバスは餌を食べにくるわけではなくて、こちらへの威嚇で食いついてきます。駆け引きするのが面白いんです」と、熱のこもる話しぶり。しかし、直後に大学進学についての質問を投げかけると、笹島さんは急に真面目な顔になりました。
「私の今までの人生の失敗は『なんとなく』で大学を選んだことですね。志も持たずに選んだ大学で、勉強に身が入るわけがありません。入学直後から大学生活をつまらないと感じていました。結局、私が大学2年生の時に父が独立してエムエス工業を開業するというので、大学を中退してそこで働くようになりました。ぼんやりした大学生活よりも、父と一緒に働く方が当時の私にとっては魅力的だったんです。ただ、これだけだと『親孝行息子』で良い話になりそうですが、屋根の仕事はかなりきつかったです。夏の暑さ、冬の寒さもそうですし、屋根の高さも怖かった。私、初めは足場の上にも登れなかったんですよ」
学生という気楽な身分から、一転して厳しい職人の世界に飛び込んだ笹島さん。仕事を教わり始めた当時、叱られることは少なかったものの、父の屋根仕事の早さに驚き、それについて行くことで精いっぱいだったそうです。
「父は、何をするにも手が早い人なんです。段取りも早い。父のスピードについていかないと、それについては注意されました。必死さとか、そういうのを見られていたのかもしれません。3年くらいでやっと1人で現場に出られるようになって、その時は達成感より安堵感が強かったですね」
そして、2017年12月、36歳で笹島さんは父からエムエス工業を引き継ぎ、代表取締役に就任。ただ、先代社長である父は職人としては引退しておらず、現在も現場に出ているそうです。
「実は、いまだにスピードも技術も父にかなわないんです。もしかしたら、そこだけは一生追いつけないのかもしれませんね」
職人として尊敬する父の背中を追いながら、経営者としては会社全体の指針を見据えなければならない笹島さん。今後の展望について伺うと、次のように答えました。
「やはり、元請けの屋根工事を増やしていきたいです。今は大規模な建物の屋根工事や屋根リフォームが多いので、ゼネコンさんを挟んでいますが、元請けだとお客さまとじっくり話ができるので、ご要望にダイレクトにお応えできます。中規模な建物や一般住宅などで、直接私たちが施工できる仕事を増やしたいですね。実は、元請けを増やしていきたいと考え始めたのは、2011年の東日本大震災の後からなんです。茨城県は家屋倒壊の被害戸数は相当な数でした。被災したお客さまも、誰か知り合いに頼むなんて悠長なことはせずに、ご自身で調べて直接屋根工事店に電話をしてくるんです。当時の悲惨さと大変さはもう思い出したくはないんですが、たくさんのお客さまと直にやりとりして生の声を聞く中で、会社全体で仕事をする上での意識が変わってきました。それは、主に気配りの面です。施主さんの生活だけを見るのではなく、近隣の環境にも配慮するようになりました。屋根工事によって発生する騒音やホコリ、あとは開始時間などですね。あとは、もっと新しい屋根材について勉強して、お客さまにとって画期的な提案ができるようにもしていきたいです。ただ、価格競争はしたくありません。『安いから』ではなく『技術と信用』で私たちとお付き合いしてもらえるように精進していきます」
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WORK
強みは屋根職人の頭数。大所帯だからこそ、仕事や技術に加えて安全にも真摯に取り組む

有限会社エムエス工業は、茨城県水戸市で金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)工事を専門に行う屋根工事店です。その他、屋根リフォーム・屋根修理や雨漏り修理、雨樋・外壁工事にも対応可能で、近年は新素材を積極的に屋根防水工事に取り入れるなどして、会社の技術向上にも意欲的に動いています。
エムエス工業の会社としての強みは、金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)職人の数が多いことだと笹島さんは言います。「現在、社員の職人が9人、下請けの職人さんが8人います。会社の規模に対して、この人数は多い方だと思います。お客さまへの直接の利点としては、職人の人数が多くチームワークが良いので、施工がスムーズに、そして施工期間が短くなることですね。これだけいると、一般住宅はもちろん大型の建物にも対応できるので、社屋や店舗、倉庫など大きめの建物の屋根工事も直接お受けできます。大型店舗の屋根材になると4~50mになるものもあるので、資材の移動だけでも頭数が必要になってくるんです」
技術面に関しての強みは、新しい防水素材エコラミを使った屋根防水に対応できること。「これを扱う屋根工事店はまだ少ないと思うのですが、これは一般住宅向けにこれからどんどん普及する防水資材だと思います。自信を持ってお勧めできますので、屋根防水工事をお考えの方がいらっしゃいましたら、気軽にお問い合わせください」と、とても自信のある話しぶり。笹島さんの様子から、強い防水効果が期待できる材料だとわかります。
また、実際に屋根修理や屋根リフォームをする上で大切にしていることは、何よりも作業中の安全対策だと笹島さんは言います。「技術よりも納期よりも安全第一。これに尽きます。事故や怪我を防ぐために、私たちは基本的に足場のない現場での作業はしません。足場を組むと費用がかさむし工期も延びてしまいますが、そこは譲れません。これはお客さまと私たちのお互いのためだという考えです。まれに、足場設置の費用を削りたいから足場無しで工事を、という依頼がありますが、そういう場合でも『事故でご迷惑をかけたくないので、足場を組ませてください』とお願いして、必ず足場を組んでから作業に入らせていただきます。職人にもその意識は徹底するようにしていて、現場では朝一番に必ず安全ミーティングをしてから作業に入っています」
さらに、笹島さんは職人たちに「やり直しをしない仕事を」と指導しています。屋根工事は必ずといっていいほど高所作業。二度手間三度手間は自分たちだけではなく、お客さまにも迷惑がかかるのです。
「作業がある程度まで進んだところで、チェックし合う習慣をつけています。例えば外壁へのビス打ちですが、下の段の足場に降りる前に、今の段で打ち忘れがないか確認するように言っています。あとは、材料や既存の資材に傷をつけないように気をつけること。挨拶や時間厳守、それから…」
「工事をする上で、大切にしていること」。こちらのこの質問に対して、次から次へと話が続く笹島さん。仕事への真摯な姿勢がうかがえました。
「今、会社には、私がびっくりするくらい真面目な職人ばかり揃っています。挨拶は気持ち良いし、遅刻はしないし、ホウレンソウも習慣化している。とても人材に恵まれていて仕事がしやすい環境です。もしかしたら、一番助かっているのは私かもしれませんね」と、最後に出てきたエピソードからは、社内の雰囲気が感じられ、チームワークの良さが目に浮かびました。
次に、実際に屋根リフォームや屋根修理に至った雨漏り修理事例について伺いました。
「先日、特殊な事例なんですが外壁からの雨漏りがありました。散水試験をしても中々原因が特定できなくて手こずりました。結局、それは屋根や壁ではなくサッシ自体からの雨漏りでした。窓枠とサッシの突付け(※1)の不良だったようです。窓枠の縦と横の部材の接合部分から雨漏りをしていました。古い建物だったので、窓枠の取り付け時の施工不良なのか経年劣化なのかはわかりませんでした。それには、接合部分に防水シールを入れて対処しました」
その他、よくある事例としては、立平葺き(※2)の屋根に付ける唐草(※3)が取り付け不良だったことによる雨漏り。唐草を取り付ける際は、掴み込み(※4)できつく絞め過ぎると毛細管現象で雨水が吸いあがってしまいます。しかし、唐草は「どの程度絞める」と言葉や数値で表せるものではなく、現場の屋根資材や屋根の角度、職人の経験値による力の加減で決まるもので、まさに熟練の技です。
次に、ここ茨城県水戸市ならではの屋根工事の特性について尋ねました。この辺りは、笹島さんの目からみると穏やかな気候の土地だそうです。しかし、近年は想定外の積雪に戸惑うことも多いと言います。
「この地域ならではの屋根工事の施工方法というのは、特にありません。ただ、ここ数年は突然の積雪に驚きますね。この辺りの住宅は積雪対策をしていない家もありますので、屋根から雪が落ちて隣家の何かを傷つけてしまったという話をよく聞きます。そのため、最近は新築屋根や屋根リフォームの際に、雪止め金具の取り付けをお勧めしています。必ず毎年積雪があるわけではないのですが万が一のトラブルにならないための安心料ですね」
※1 突付け…2つの材料の平らな部分を突き合わせる接合方法のこと
※2 立平葺き…縦に長い板金で構成された屋根のこと
※3 唐草…軒先(屋根の端)やケラバ(屋根の斜めになっている側の外壁からはみ出ている部部分)に取り付ける水切り用の板金のこと
※4 掴み込み…板金工事用語、板金の端を他の端に折り曲げて絞め込むこと。または、折り曲げて留めること。
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MESSAGE
安全・安心・確かな施工。私たちの熱意と技術で、お客さまの大切な「屋根」を守ります

エムエス工業のアフターサービスは、工事後1年の点検です。笹島さん自らお客さまの元へ出向き、目視と聞き取りで不具合がないか確認しているそうです。
「どうですかって顔を出すってことが大事ですよね。1年経つと屋根工事業者の顔なんて忘れてしまいますから、点検をしに行くことで『あ!あの時の』と思い出してくれたらいいなと思います。あと、アフターサービスとは別ですが、雨漏りや屋根の不具合の連絡をいただいた場合は、すぐに駆けつけますので、いつでもお電話ください」
最後に「やねいろは」をご覧中の、屋根不具合でお困りのお客さま、そして屋根修理や屋根リフォームを検討されているお客さまへメッセージをお願いしたところ、「安全・安心・確かな施工でしょうか」と言いながら、やや苦笑する笹島さん。
「いえ、ふざけているわけでありません。本当に今まで話した全部がお客さまへのメッセージなんですよ。短くまとめようとしたら、こうなってしまいました。具体的に言うと、例えば見積書でしたら、不明な点があれば、とことん相談にのります。あと、私たちはお客さまへはもちろん、近隣への挨拶も欠かしません。屋根工事はどうしても近所に迷惑をかけるので、どうしたらトラブルなしに円滑に進めていけるかを一番に考えています。施工期間など、何かあればいつでもご意見ください。そして、最後になりますが、エムエス工業は、元気な若者から冷静沈着な熟練者まで揃っている、情熱溢れる職人集団です。仕事に対して熱い男たちが揃っていますので、ぜひお気軽にお問合わせください」
笹島さんはとても滑舌がよく切れの良い話し方をします。発言に迷いがなく、会社としての理想と目標が明確。また、新しい資材や知らない事柄に対する好奇心も億することなく相手に表します。エムエス工業に真面目で熱い職人が集まるのは、この笹島さんの屈託ない人柄のためかもしれません。従業員が生き生きと働く雰囲気の良い会社には、自ずと仕事が舞い込みます。
「この会社に、屋根工事をまかせたい」
1度、話をしてみるとわかります。この情熱的な職人集団は、お客さまの大事な住まいの屋根を、丁寧にしっかりと直してくれるに違いありません。
(2018年6月取材)
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特集(有限会社エムエス工業)
有限会社エムエス工業は、
「やねいろはでクチコミのある工事店」
の特集に取り上げられています。
屋根修理・屋根リフォーム事例(有限会社エムエス工業)3件

屋根工事
(取替)
T.M様 (茨城県桜川市)
更新日 2022.05.10
before

after

-
建物種別
-
一戸建て
-
価格
- 50~75万円
-
施工期間
- 3~4日
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お客様の声・インタビュー記事(有限会社エムエス工業)
屋根工事のクチコミ評価(有限会社エムエス工業)
3件
新着クチコミ
ユーザーからのコメント
約束以上の工事対応で満足しています。家に関する事で何かあればまたお願いしたいです。ありがとうございました。
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屋根工事店日記(有限会社エムエス工業)
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屋根工事店プロフィール(有限会社エムエス工業)
一番の強み |
熟練者から若手まで、仕事に対しての情熱と責任感をもつ職人が揃っているところ
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会社名 |
有限会社エムエス工業
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対応工事 |
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従業員数 |
社員:8名 専属外注:9名
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建設業許可 |
大工工事業、左官工事業、石工事業、屋根工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業(茨城県知事許可(般―27)第31393号)
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保有資格者 |
一級板金技能士:1名
二級施工管理技士:1名
ものづくりマイスター(建築板金):1名
建設マスター(屋根工):1名
建設ジュニアマスター(板金工):1名
二級板金技能士:3名
足場の組み立て等作業主任者:1名
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特徴 |
リフォーム業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業
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対応地域 |
茨城県
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アフターフォロー体制 |
専門工事業総合保障制度(全板連グループ)に加入していますので、ご安心ください。
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代表者 |
笹島 征太郎
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代表者経歴
(名称は当時のもの) |
有限会社エムエス工業 代表取締役
1997年3月:水戸市立石川中学校 卒業
2000年3月:茨城県立緑岡高等学校 卒業
2000年4月:獨協大学 入学
2001年10月:獨協大学 中退
2001年10月:有限会社エムエス工業 入社
2017年12月:有限会社エムエス工業 代表取締役 就任
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所在地 |
〒311-4144
茨城県水戸市開江町2074-10
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営業時間 |
毎週月~土曜日 8:00~18:00
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定休日 |
日曜日、祝日、正月、お盆、GW
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