先代と自分の強みを融合し、より良い屋根・雨樋リフォームを。雨漏り修理も
有限会社高木瓦工業
福島県いわき市の有限会社高木瓦工業は、1989年創業の瓦屋根・金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)リフォーム、雨漏り修理、雨樋修理を手掛ける工事店。その他、太陽光発電や塗装工事などの窓口も可能。お客さま第一の精神で、「屋根修理のついでにここも直して」という住宅のお悩み全般に幅広く対応できる会社です。
工事店の想い
PERSON
21歳から現場一筋。瓦屋根リフォームは、お客さまの声が直接耳に入るのが嬉しい

有限会社高木瓦工業(以下、高木瓦工業)の事業の柱は瓦屋根・金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)リフォーム、雨樋修理ですが、太陽光発電や塗装工事などの窓口も可能です。丁寧な施工・完工をモットーに、会社全体で屋根リフォームに真摯に取り組むのはもちろん、清掃や挨拶にも力を入れています。
緑川徳也さん(以下、緑川さん)は、この高木瓦工業の3代目代表。2018年5月に代表に就任しました。そんな緑川さんに幼少期からこれまでのあゆみをお伺いしました。
「スポーツの好きな子どもでした。野球とバスケットボール、18歳で始めたゴルフは今も続けています。ただ、ゴルフを始めた当時は一緒にプレイする友達がいなかったですね。同年代で競う機会がなかったので、それが少し残念でした。だけど今は仕事仲間と一緒に楽しめるのでやっていて良かったなと思います。子どもの頃は、体を動かすばかりで勉強はさっぱりでした。高校は機械科だったのですが、何かに興味を持ってとか将来を考えてとかで機械科を選択したわけではなく、自分の学力に見合うところに入っただけです。でも、それもゴルフと同じですね。大人になってから『その道で良かった』と実感しています。今、こうやって働いて生活できているのもそれが糧になっているのだと思います」と、人生に無駄なことはないと熱く語る緑川さん。高校卒業後は、ゴルフ場に勤務しコース整備などの仕事に携わりました。
「ゴルフ場の仕事は、高校の機械科とは全く関係ない分野です。知人の紹介で働き始めました。コースの整備が主な仕事で、グリーンの芝を刈ったり、カップの位置やティーグラウンドの位置を決めたりしていたので、コースを造り上げる面白さがありました。もちろん、ゴルフを覚えたのもその会社です。退勤後にコースを使わせてもらって好きなだけプレイをさせてもらいました」
そして21歳の時に友人に誘われて建設業へ転職、鍛冶工兼とび職に就くことになります。
「その当時、顔見知りが何人も建設関係で働いていました。ゴルフ場の仕事も好きでしたが、若くて体力もあったし、何か他の仕事をしてみたい時期だったのでしょうね。あれこれ考えずに2つ返事で転職を決めました。そこでは仕事に必要な、足場の組立て等作業主任者や高所作業車運転者、フォークリフトなど実務に必要な資格を取りました」
軽い気持ちで勤めた建設会社に10年ほど勤務。働きやすい職場だったのですかという質問に、緑川さんはこう答えました。
「仕事はきつかったですよ。楽しいとか面白いとか考える間もなく、毎日くたくたでした。それでも私は内勤よりも外仕事で体を動かしている方が向いていると思っていたし、何より同僚に恵まれていましたね。だから10年間も同じ会社に勤められたんだと思います」
そんな矢先、緑川さんが瓦屋根に携わるきっかけになった大きな出来事が起こります。2011年の東日本大震災です。
「あの時は……、ここ福島県いわき市の瓦屋根はどれもこれも崩れていました。人手なんていくらあっても足りなかったので、私にも声がかかったのです。その時声をかけてくれた知人が、当時の高木瓦工業にヘルプに入っていた人でした」
そのような経緯により、高木瓦工業で働くことになった緑川さんですが、鍛冶工兼とび職と瓦屋根職人ではやはり勝手は違ったそうです。
「作業をするのは、前職も屋根職人も建物相手です。作業についていけないということはなかったのですが、ただ、棟の修理と違って屋根瓦のサイズや施工の細かい寸法を覚えるのが大変でした。でも、終わった後にお客さんに気に入ってもらえると嬉しいですね。『この瓦にして良かった』『見違えた』なんて感想を直に聞くと疲れも吹っ飛びます。私は、雨漏り修理の連絡が来たらなるべく早く現場へ駆けつけるようにしていますが、『早くて助かった』と言われると、自分がお客さまの役に立っているのだと実感できます」
最後に、緑川さんが抱く会社の展望についてお伺いしました。
「2018年に代表になり、当時はまず前代表の理念を引き継いで仕事をしていくことを第一に考えていました。前代表の素晴らしいところは、お客さまへの対応に柔軟性があったこと。会社として売上が大切なのはもちろんなのですが、前代表は基本的に『お客さま第一』の考えでした。お客さまの要望を頭から突っぱねるのを見たことがないですね。あと、従業員に対してもすごく思いやりがありました。例えば猛暑の最中、休憩のタイミングとか仕事の切り上げ時とか、従業員の健康と安全を第一に考えてくれました。そういうところは私も真似しています。経営については、前代表のやり方を大きく変える気はありません。私は、工務店さんやハウスメーカーさんとの付き合いを大事にしながら、雨漏りや屋根リフォームにお困りのお客さまから、直接仕事を依頼していただけるよう、努力していきたいと思います」
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WORK
数ミリ単位のこだわり。職人として、屋根リフォームの仕上がりの美しさへ執着し続けたい

有限会社高木瓦工業は、瓦屋根・金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)リフォーム、雨樋修理を手掛ける工事店です。太陽光発電や塗装工事の窓口にもなっており、幅広いご要望に柔軟にお応えできます。
緑川さんは建設会社勤めの時に溶接を経験しています。溶接の作業はミリ単位の世界。誤差が許されることがほとんどなかったので、その時に身についた最終チェックのくせが今も体に染みついているそうです。
「今の私たちの強みは、もしかしたらミリ単位で仕上がりにこだわるところかもしれません。前代表も丁寧で細かい仕事をする人でしたが、細かさに関しては私の方が執着していますね。これは多分、溶接の経験によるものだと思います。納めのズレなんかはもちろん、調達した屋根瓦の形や欠けも1枚ずつチェックしてしまいます。職人たちには細かすぎて煙たがられている可能性がありますかね。いえ、そんなことはないはず……」
このように、数ミリの仕上がりにこだわる緑川さん。高木瓦工業の強みは、この屋根修理の仕上がりへの執着だと言えそうです。
「美しい屋根を納めて、お客さまにもっと満足してもらいたいんです」
この言葉は、高木瓦工業が『実際に仕事をする上で大切にしていること』へ繋がります。
「屋根工事そのものの仕上がりもそうですが、完了後の屋根や下回りの掃除にもこだわっていきたいです。お客さまの完全な満足を目指したいですね。下回りの掃除などは、屋根工事職人の仕事ではないと考える人もいますが、私はそう思いません。最後の仕上げにも手を抜かずに丁寧に掃除して、お客さまはもちろん、次の作業に来る大工さんにも『この現場はきれいだな』と感心されるようになればいいですね。これは建設業時代の親方からの教えでもあります。若かった当時は親方の言うことが理解できませんでしたが、今は掃除や資材の整理整頓がどんなに大切かわかります。散らかっている現場は事故の原因にもなりがちです。現場で働く職人の安全のためにも、今以上に徹底していきます」
次に実際に屋根リフォームや屋根修理に至った雨漏り修理事例についてお伺いしたところ、捨て谷(※1)がないために水が漏れていた住宅があったそうです。
「その住宅は、捨て谷がなく雨押さえ(※2)しか付いていなかったのです。そこには、壁際の瓦を何列か外して、ルーフィング(※3)を貼って新たに捨て谷を作りました。ただ、20~30年前の住宅は捨て谷を作らない施工方法が一般的だったので、しょうがないことかもしれません。最近葺いた瓦屋根ならそんなことはないと思いますよ」
また、スレート瓦(※4)が劣化して薄くなったために、雨漏りをしている事例もありました。
「薄くなるほどの経年劣化は、葺き替えが一番の解決策ですね。中に板金を貼ってコーキングして水を止められますが、それは応急処置にすぎません。それだけだと数ヵ月後、もしかしたら数日で雨漏りするでしょう。そこまでの劣化には、屋根材自体を取り替えるリフォームをお勧めしています」
最後に、ここ福島県いわき市の気候による屋根修理の特性です。この辺りは、強風によって瓦がはがれてしまう被害が多いとのこと。
「強風で浮いた屋根瓦は、その住宅で暮らしているお客さまからは見えないので、中々気が付きにくいものです。ゆるんだ瓦が庭に落下して気が付くとか、下地が丸見えになっていると近隣の方に指摘されて修理に至るケースが多いですね。浮いた瓦や剥がれた瓦には、釘打ちをして部分的にコーキングを打って対処します。ただ、コーキングはうまく使わないと雨漏りの原因になるので注意が必要です。和型の瓦は山(※5)も縦も埋めてしまうと、水の逃げ場が無くなるので、コーキングは山の部分のみ、縦には打ちません」
※1 捨て谷(すでだに)…屋根の表面から見えないように作られた集水加工された部分
※2 雨押さえ…屋根と壁のつなぎの部分
※3 ルーフィング…屋根材の下に敷く、防水シート
※4 スレート瓦…モルタルやセメントの素材でできた瓦。似たものとして、化粧スレートも存在する
※5 瓦の山…表面から見て、ふくらんでいる凸の部分
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MESSAGE
屋根修理はより丁寧に、相談はより親身に。お客さまの満足度を今よりもっと高めていく

高木瓦工業のアフターサービスは、お客さまへの不定期訪問です。なぜ不定期かというと、雨漏り修理を終えたお客さまに関しては、修理後、強い雨が降った日、もしくはその近日中にお客さま宅を訪ねるようにしているためです。
「昨日の雨では、雨漏りしませんでしたか?」。このような細やかな心遣いに感激し、高木瓦工業を頼りにしてくださるお客さまが増えてきている様子です。
「顔を出した際に、ついでに物置を見てもらえる?なんて言われて、お仕事をいただけることもありますね。そうやって頼られるのは、屋根リフォームをしている身としては本当に嬉しいです。最近は、お客さまからの紹介で仕事になる機会も増えてきたので、とても励みになっています」
最後に、「やねいろは」をご覧になっている、屋根の不具合でお困りのお客さまへメッセージです。
「私たちは丁寧できれいな仕事を心掛けています。屋根リフォームや屋根修理はもちろんですが、工事とは関係ない部分にも気遣いできる会社だと自信を持って言えます。これからも、お客さまに気軽に問い合わせしていただけるような、親しみやすくそして頼りになる屋根工事・屋根リフォーム店を目指して、精一杯仕事をしていきます」
2018年に会社を引き継いだ緑川さん。前代表の方針と自身のやり方を統合させ、経営も、そして屋根リフォーム・屋根修理も軌道にのせていく……、当初は日々試行錯誤していましたが、今ではお客さまへの説明も分かりやすくできるようになり、信頼が積みあがっているのを感じるそうです。それでも緑川さんの話しぶりは、その多忙な中にやりがいや喜びを見つけ、お客さまの満足第一に屋根仕事をこなしていると、そう感じさせるものでした。
高木瓦工業には、繊細な気配りができる代表・緑川さん、そしてその想いを受け止めながら屋根工事、そして屋根リフォームに励む職人がいます。この会社は、親身にお客さまの相談にのり、また屋根の不具合を丁寧に修理してくれるに違いありません。
(2018年7月取材)
(2021年10月加筆修正)
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屋根修理・屋根リフォーム事例(有限会社高木瓦工業)1件

屋根工事
(取替)/ 雨樋工事
(取替)
H.S様 (福島県いわき市)
更新日 2018.09.13
before

after

-
建物種別
-
一戸建て
-
価格
- 100~125万円
-
施工期間
- 15~20日
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屋根工事店プロフィール(有限会社高木瓦工業)
一番の強み |
屋根工事の仕上げはミリ単位で確認し、工事中、工事後の清掃を徹底的に行うところ
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会社名 |
有限会社高木瓦工業
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対応工事 |
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従業員数 |
社員:3名、専属外注4名
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特徴 |
リフォーム業
瓦屋根工事業
金属屋根工事業
その他屋根工事業
雨樋工事業
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対応地域 |
福島県
茨城県
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アフターフォロー体制 |
雨漏り修理後には、不定期で点検に伺います。
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代表者 |
緑川 徳也
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代表者経歴
(名称は当時のもの) |
有限会社高木瓦工業 代表取締役
1995年3月:いわき市立田人中学校 卒業
1998年3月:福島県立勿来工業高等学校 卒業
1998年4月:大成観光開発株式会社 入社
1999年3月:大成観光開発株式会社 退社
1999年4月:クレストヒルズゴルフ倶楽部 入社
2001年4月:クレストヒルズゴルフ倶楽部 退社
2001年5月:株式会社三プラント 入社
2011年8月:株式会社三プラント 退社
2011年9月:有限会社高木瓦工業 入社
2018年5月:有限会社高木瓦工業 代表取締役就任
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所在地 |
〒971-8101
福島県いわき市小名浜字林ノ上19-57
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営業時間 |
毎週月~土曜日 8:00~19:00
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定休日 |
日曜日、年末年始休業、夏季休業(お盆休み)
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