自分1人で屋根仕事はできない。人と関わることの大切さを実感した32年

鵜澤瓦工業

千葉県 東金・茂原・長生

鵜澤瓦工業

鵜澤瓦工業は、1985年創業の瓦屋根工事・板金屋根工事を主に行う屋根リフォーム店。代表の鵜澤さんは地元で剣道の指導者として多くの生徒たちと向き合い、屋根工事では、お客さまの依頼に合わせて丁寧な対応を心掛け、地元の頼れる屋根屋さんとして日々地域を見守っています。

工事店の想い工事店の想い

PERSON剣道で得た長生郡・茂原との強い繋がり。世代が変わっても頼りにされる会社でありたい

千葉県長生郡一宮町に拠点を構える鵜澤瓦工業は、主に瓦屋根・板金屋根の工事を請け負っています。近年は板金折り機を導入し、既製品では難しい箇所の屋根工事も迅速に対応。その他、お客さまのご要望があれば、塗装や内装工事についての窓口にもなります。また、屋根工事に関する木工事、庭木の伐採や草刈りなど、住まいのお悩みに幅広くお応えできる頼もしい工事店です。

「お茶、飲んで。長いからね」
こちらがこれから始まる生い立ちインタビューの段取りや時間を説明していたところ、鵜澤瓦工業の代表、鵜澤好伸さん(以下、鵜澤さん)から投げかけられた素朴で温かみのあるひと言。それまで伺っていた会社概要の話も、ユーモアをまじえながら、誠実に丁寧にお答えくださいました。事務所に出入りする従業員の方が取材スタッフに「暑いねー」と声をかけてくださったり、「椅子、使ってね」と促してくれたり、とても穏やかな雰囲気の中で今回の取材はスタート。
そんなアットホームな鵜澤瓦工業を切り盛りする代表の鵜澤さんに、幼少期からこれまでの歩みをお伺いしました。

「どんな子どもだったか?そりゃあおとなしくて可愛い子でしたよ。あ、母がいるので、こういうのばれますね」と、近くにいる自分の母の姿を気にしながら冗談を飛ばす鵜澤さん。
どういうものが好きでしたか?というこちらの質問に、「好きだったものというか……。小学4年生から中学まで剣道をずっとやっていました。そんなに続けたってことは、剣道が好きだったんでしょうね。剣道は、数年前まで指導者として関わっていたんですよ」と、懐かしそうに答えてくれました。中学生時代は部活で剣道に打ち込み、千葉県長生地区の大会で優勝、関東大会への出場など、華々しい戦歴を重ねました。しかし、中学卒業後は心機一転、「他のことができなくなる」と剣道から離れる生活を選んだそうです。父の勧めで高校へは進学せず、当時長生にあった左官技術専門学校へ入学しました。
「この辺りは、昔は屋根瓦の工事を左官屋さんがやっていたんです。父からの勧めと、私の職人への憧れもあり、中学卒業後にその学校へ行きました。私は小学校の頃から、当時勤め人だった父の現場に付いて行って瓦上げの手伝いをしていましたが、それが嫌ではなかったです。むしろ職人さんの姿を見上げて、わくわくしていましたね」
そして1984年3月に専門学校を卒業し、左官会社へ入社。その後、地盤調査会社を経て、1986年に独立した父が経営する設立2年目の鵜澤瓦工業へ入社しました。

実は鵜澤さん、鵜澤瓦工業入社の年に剣道の腕を買われ、かつて自身も所属していた一宮尚武会(一宮町体育協会の少年剣道の部)から指導を手伝ってくれないかと誘いを受けました。それから45歳になる2012年まで、28年もの長い間、子どもたちに剣道を教えてきたそうです。剣道の指導は主に夕方からなので、鵜澤瓦工業へ入社後は、昼間は仕事に精を出し、夕方や休日は剣道の指導者として尚武会へ顔を出す生活になりました。
「忙しかったけれど、子どもが好きなので楽しかったです。教え子は数えきれないほど。当然、その親御さんとも知り合いになりますので、そこで私は地域的な信用を得た気がします。身内の方が新築するから屋根の面倒を見てくれとか、剣道繋がりで仕事をいただくこともありました。ありがたいことです」
一宮尚武会で、鵜澤さんが指導した子どもはおそらく300人以上、その中には全国大会へ出場するような猛者もいたそうです。鵜澤さんが指導者を退いてからは、教え子が指導者になるなど、繋がりはいつまでも絶えません。
「嬉しいことに、今でも教え子やその親御さんが『鵜澤先生』と呼んでくれます。自分が指導して感じたことですが、私の中学時代の剣道の恩師はすごい人だった。朝5時半から朝練、授業後に夜8時まで練習。そして全員を自宅まで送り届けていたんです。自分の時間を犠牲にして私たちに剣道をやらせてくれました。厳しい先生だったので、きつい練習、礼儀、勝負ごとに対する悔しさや楽しさ、あと、思い返すと理不尽ですが、何事にも部員の連帯責任が多かったので、そこで思いやりとか責任も叩き込まれました。子どもの特性を見極めるのもうまい先生でした。褒めて伸ばすのか、厳しくして伸ばすのか、全員に同じ指導ではなかったです。それは、私が指導する際にも、子どもの性格を見て参考にしています」
剣道の話になると、思い出話が止まらない鵜澤さん。剣道繋がりで長生郡の体育協会に所属したり、PTA会長を引き受けたり、地域との付き合いも深かったようです。

そして2010年、鵜澤瓦工業の代表に就任。会社の展望について、鵜澤さんはこう言います。
「地域の皆さんに頼られる会社でありたいです。地域に根付く会社になりたい。それにはどうしたらいいか。それは人付き合いを大切にする、そして楽しむ。これが大事ですね。仕事でも地域活動でも人と関わらなければ何も生まれません。ここのところ、この辺りに2年続けて台風がきています。瓦屋根の被害も酷かったんですが、そういう時に鵜澤に連絡しようって、お客さまの頭に1番に浮かぶ会社になれたら嬉しいですね」


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WORK屋根職人の経験値は会社の宝。専門家として長持ちする屋根修理・リフォームを提案したい

鵜澤瓦工業は、主に瓦屋根・板金屋根などの屋根リフォーム工事を請け負っています。特に瓦工事は経験を積んだ職人が多く、長い目で見た修繕提案や気候を考慮した施工など、細やかな対応をできるのが特徴です。

写真に写るのは、鵜澤さんの息子の鵜澤直樹さん。取材中、事務所の外でお話を伺っている私達を気遣って、そっと蚊取り線香を用意してくれました。そんな直樹さんは現在は屋根職人として修行中で、日々、父である鵜澤さんから屋根工事の技術を学んでいます。お仕事のお話を聞かせてくださいと言うと、「自分はまだまだなので、とても仕事の話は…」と遠慮がち。仕事は面白いですかと尋ねたところ、「技術云々に関して偉そうなことは言えないんですが、最近は、地元で建設業に携わる友人たちと、それぞれが一人前になれば、みんなで家1件を建てられるんじゃない?なんて話をしています。いつか、実現したら嬉しいですね」と明るい表情で話をしてくれました。
後継者不足に悩みが絶えない業界ですが、鵜澤瓦工業ではこのように未来の担い手も活躍しています。直樹さんは、鵜澤瓦工業の将来にとって心強い存在です。

現在の鵜澤瓦工業の強みは、若手屋根職人の成長ももちろんですが、長く働いてくれている屋根職人の経験値だと代表の鵜澤さんは言います。
「屋根職人の得意分野はそれぞれですが、例えば私の場合は、台風や強風の『風』に対して瓦をどのように施工したら強度が増すか、長年の経験を生かして作業します。あとは屋根の上の水の流れの見極め。それができていないと、修繕を重ねても雨漏りを繰り返すことになります。もう一つ、メンテナンスのアドバイスは積極的にやっています。何年か前に、新築の屋根葺きをした時に『10年くらいで漆喰を塗った方が長持ちしますよ』と、私がお客さまに伝えたんです。そうしたら『鵜澤さん覚えておいて、塗りに来てよ』って言われました。そうやって親密な感じで頼りにされるのは、嬉しいですね」
屋根リフォーム店からメンテナンスを促す。ともすれば迷惑がられそうなこの行為ですが、鵜澤さんが手がける屋根工事・屋根リフォームのお客さまは好意的に受け止めてくれることが多いようです。それは、おそらく鵜澤さんが剣道を通じて、地域の繋がりを重視してきた現れでもあるのでしょう。
「あと、もう1つの強みは、他の業種の仲間と助け合える環境を作っていますので、内装、板金、大工、塗装など、住宅全般の修繕工事やリフォーム工事に対応できます。自分の持つ技術で助っ人を派遣し合えるのは、長年人付き合いを大切にしてきた結果かなと思っています」と、鵜澤さんはお客さまだけではなく、同業や他業種の仲間との繋がりも大切にしている様子でした。

屋根修理や屋根リフォームの作業で気をつけていることは、「化粧造り(※1)の屋根の入母屋(※2)に、トンネル(水の通り道)が開いているかどうか」だそうです。それは、化粧棟と隅棟のぶつかる場所に水が流れるようトンネルをつくる作業。その部分は、枯れ葉などが詰まって雨漏りを起こしやすい場所なので、そうならないようにうまく加減した隙間を作ることが大切なのです。鵜澤さんはお客さまからの要望があれば施工後も年に一度は枯れ葉掃除に行き、メンテナンスを施しています。その一連の作業は、熟練の職人ならではのこだわりです。屋根工事の経験の浅い職人やお客さまに、枯れ葉の詰まりが原因でトンネル部分に雨漏りを起こしている写真を見せて、説明する機会も多いとのこと。

また、仕事をする上で大切にしていることを尋ねたところ、ここではお客さまへの配慮が感じられました。「隣人の方への気遣いですね。屋根工事は、すごくホコリが舞うんです。お客さまはご自身の家のことですが、近隣の人たちにはかなりご迷惑をかけることになります。先日もお隣の家から『ホコリが流れてくる』と言われまして……。どうしてもホコリはゼロにできないので、その時はお隣の屋根の上に登らせていただいて掃除をしました。私たちは作業が終わればそこからいなくなりますが、お客さまはそこに住み続けます。トラブルになってはいけないので、細やかな対処を心掛けています。あとは、安全対策。怪我をしないように注意しています。怪我や事故は当事者の職人よりも、お客様のほうが堪えますから。『この場所で人が怪我をした』なんていう負い目を感じさせてはいけません」

実際に屋根修理や屋根リフォームに至った雨漏り対処事例を尋ねたところ、台風後の処理について教えてくれました。
「台風後、棟が飛ばされて平瓦がめくられていました。現時点では雨漏りはしていなかったけど、放っておくと近いうちに必ず雨漏りする事態です。のし瓦(※3)を撤去して、丸(※4)1本葺せに変えて、確実に屋根に固定させる作業をして対処しました。他には、天窓のあたりから雨漏りをしているので、窓をふさいで欲しいという依頼です。現場をよく調べてみると、窓枠の周りだけではなく、周囲の瓦にも水の筋がついていて瓦の下地が腐っていました。そうなると、私たちはプロとして見て見ぬふりができません。どこまで屋根の下地が腐っているかを検証しないと、雨漏りを確実に修繕できない状況だったので、瓦をはがして雨漏り範囲を確かめました。そんな風に、屋根の修繕は瓦をはがしてみないとわからないことが多いので、見積もりを出すのがとても難しいですね。今回のように、天窓をふさぐ作業に、瓦屋根葺き替え作業がプラスされてしまったので、お客さまが思うより大ごとになってしまう事例も珍しくありません」

最後に、気候による屋根修理の特性です。ここ千葉県長生郡は、海が近いため台風の風が直撃しやすい地域だと鵜澤さんは言います。屋根工事に関して、強風や激しい雨に合わせた工夫はありますかと尋ねたところ、以下の回答でした。
「まず、私はこの家はどこから風を1番受けるのかを見極めます。それによって、瓦の丸をかぶせる向きが変わってくるんです。風の向きと水の流れを考えて施工します。ただ、もしかしたら職人によっては、そこは気にしない、必要ないと言う人もいるかもしれません。こだわりは職人それぞれです。私は『長持ちする瓦屋根』を目指すと、風向きに配慮するのは大切だと思っています」と、瓦葺き歴32年の熟練職人ならではの考えを聞かせてくれました。

※1 化粧造り…昔ながらの造りの日本家屋
※2 入母屋…屋根の形式のひとつ。棟取り囲む庇屋根が特徴
※3 のし…屋根の最上部に使う瓦。丸瓦の下に使用されることが多い
※4 丸…瓦の一種。屋根の棟部分の最上段に用いられることの多い瓦。竹筒を縦に割ったような形状をしている

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MESSAGEプロの目利きを忘れない。雨漏り修繕・リフォームは、職人が『家』を知ることから始まる

鵜澤瓦工業のアフターサービスは「何かあればいつでも連絡を」と、柔軟な対応です。
また、アフターサービスとは別ですが、鵜澤さんからは次のような提案もあります。
「雨漏りは、雨が降っている時に確認するのが一番です。『ポタン、ポタン』と音がしたら、何時でも良いので電話をいただけたらと思います。私たちが家の造りを理解しないと、根本的な修繕はできませんので、連絡をいただいたら、雨漏り調査として、天井裏に上がらせていただくと思います。工事の見積もりは、それからですね」

最後に、「やねいろは」をご覧になっている、屋根の不具合でお困りのお客さま、そして屋根リフォームを検討中の方へメッセージです。
「私たちは、雨漏りであれば修理方法を、屋根リフォームであれば経年劣化をふまえてあと何年もつかなど、説明できることはすべてお話して理解していただいてから、屋根工事に入ります。十分な調査をしていますが、もし追加の工事が発生する場合も、理由を説明して納得していただけるよう伝えることも大切にしています。他社の見積もりとの比較も、遠慮なくおっしゃってください。修理として『直す』ことが目的でも、屋根工事業者によって施工方法がたくさんあります。わからないことはどんどん質問してくださいね」

鵜澤瓦工業は、信用と技術、企業に必要な最強の二本柱を備えている信頼できる屋根工事店です。
それは、会社として誠実な仕事をしてきた事実はもちろん、鵜澤さんが地域活動に長年参加することで、会社代表の人間性が地域に周知された結果でもあります。そして、鵜澤さんの屋根工事に対する自負とこだわりは、聞いていてほれぼれするほど。話せば話すほど、これほど信用できる職人さんはいないと実感する取材でした。

(2018年5月取材)

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工事種別: 屋根工事(取替)

価  格: 0~5万円

施工長さ: 0~25m

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屋根工事店プロフィール屋根工事店プロフィール(鵜澤瓦工業)

一番の強み 仲間(同業者)と助け合い、つながりを大切にしてきたからこそ、様々な工事に対応できるところ
会社名 鵜澤瓦工業
対応工事
  • 屋根工事
  • 樋工事
  • 太陽光工事
  • 塗装工事
  • 瓦屋根
  • 金属屋根
  • 陸屋根
  • その他
  • 外壁塗装
  • 屋根塗装
従業員数 社員:4名 外注:2名(大工)
建設業許可 屋根工事業(国土交通大臣許可(特―24)第6747号)
タイル・れんが・ブロック工事業(国土交通大臣許可(特―24)第6747号)
保有資格者 ・足場の組立て等作業主任者:1名
・木造建築物の組立て等作業主任者:1名
・高所作業車運転者:1名

特徴 屋根工事業
樋工事業
上棟・とび工事業
大工工事業(屋根材に付随する木工事)

対応エリア

千葉県

  • 東金・茂原・長生
  • 佐倉・八街
  • 九十九里・銚子
  • 館山・南房総
  • 勝浦・鴨川
  • 千葉・市原
アフターフォロー体制 雨漏りの修理後に、大雨が降った場合には顔を出させてもらいます。
代表者 鵜澤 好伸
代表者経歴 鵜澤瓦工業 代表 鵜澤好伸
1983年3月:長生高等技術専門校(左官) 卒業
1984年4月:小塚左官業 入社
1986年3月:小塚左官業 退社
1986年4月:早川地盤調査 入社
1986年9月:早川地盤調査 退社
1986年10月:鵜沢瓦工業 入社
2010年4月:鵜沢瓦工業 代表就任
所在地 〒299-4301
千葉県長生郡一宮町一宮8068 大きな地図で見る
営業時間 毎週月~土曜日 8:00~20:00
定休日 日曜日、お盆、正月、大型連休

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