創業半世紀以上の屋根工事店。難しい和形瓦から金属屋根まで知りつくす

有限会社高橋瓦屋根工事店

福島県 いわき・双葉

福島県瓦工事組合連合会

有限会社高橋瓦屋根工事店

福島県いわき市の有限会社高橋瓦屋根工事店は、1955年創業の屋根リフォーム・屋根修理全般を行う会社です。高橋昇代表取締役は、瓦・金属を問わず屋根全般の修理が得意ですが、「本当は和形瓦の屋根仕事が大好きです」と、和形瓦屋根への愛情が溢れる生粋の瓦屋根職人です。

工事店の想い工事店の想い

PERSON稼ぎにつられて継いだ父の会社。気がつけば、一級かわらぶき技能士を取得する腕前に

有限会社高橋瓦屋根工事店(以下、高橋瓦屋根工事店)は、福島県いわき市の屋根リフォーム・屋根修理を行う屋根工事店です。会社の前身はセメント瓦の製造販売会社。先代がセメント瓦の需要が減り始めたのをきっかけに瓦葺(ぶ)きの技術を身に付け、業務を屋根工事業のみの体制へ移行しました。セメント瓦の製造・塗装をしていた経緯から、塗装の知識も豊富で、屋根塗装の相談窓口となることも可能です。

現在の2代目代表取締役、高橋昇(以下、高橋さん)さんは、1993年、40歳の時に父から高橋瓦屋根工事店を引き継ぎました。生粋の瓦葺き職人で、一級かわらぶき技能士の審査員を12年も務めた腕前を持つ高橋さんに、子どもの頃からこれまでの話を伺いました。

「とりたてて何か秀でていたって記憶はないなあ。普通の子どもでしたよ」と、静かに話し出した高橋さん。穏やかな口調に取材スタッフものんびりした心持ちになりました。
高橋さんは、中学・高校時代は柔道部に所属し、6年間部活動に励んでいました。
「励んでいたというか辞めるタイミングがなかったというか……。先輩からのシゴキが厳しくてね。時代が時代ですから、部活しかすることがなかったのかもしれません。部活の他にもアルバイトをしていて、中学では新聞配達、高校生になってからは酒屋で配達。アルバイト代で友達と映画に行ったりレコードを買ったりしていたから、部活は厳しかったけれど、他に楽しいこともありました」と、子どもの頃から今と変わらず働き者だった様子。また、自分で探したアルバイトの他に、実家の瓦屋で手伝いをする機会もあったそうです。しかし、その頃から家業を継ぐ覚悟があったわけではなく、「単なる小遣いほしさですよ。父の会社については何も考えていませんでした」と高橋さんは笑います。

高校卒業後は、住宅設備の販売会社へ勤務。4年間、サラリーマン生活を送りました。
「仕事は忙しかったけれど面白かったです。ある時、ふと父と給料の話になりました。当時、私の残業代は確か1時間で500~1000円くらいのものでした。そうしたら父が『瓦屋根の工事なら、命がけになる分お給料は今より良くなるぞ』って私に吹き込んできましてね。そんなことを言われたら、家を継いだ方が稼げるか?と考えてしまいまして。会社を辞めて父と仕事をするようになったのは、それから間もなくだったと思います」と、高橋さんは苦笑いをしながら家業を継いだ経緯を話します。

前職では営業と配達が主な業務だった高橋さん。高橋瓦屋根工事店の屋根仕事は、最初はかなりきつかったそうです。
「屋根リフォーム・屋根修理の仕事をするようになって、夏の屋根の上の暑さに驚きました。そして冬は風にさらされて寒い。手はしびれて痛くなるし、自分で飛び込んだ世界とはいえ辛かったですね。ただ、会社員時代の人脈はものすごく役に立ちました。住宅の設備販売会社だったので、配達で現場の大工さんや内装屋さんとも顔見知りになりました。家業に入ってから、その方たちのおかげで仕事をいただくことも多かったです」
屋根リフォーム・屋根修理工事の仕事を覚え、瓦屋根技術の奥の深さに魅了された高橋さん。しかし、一級かわらぶき技能士を取得し瓦屋根職人として1人前になった矢先、40歳の頃に父が病に倒れました。心の準備ができないまま代表取締役に就任し、現在に至ります。
「父は急病だったので、会社に対して私は心積もりがありませんでした。屋根仕事そのものに関してはそれなりに技術も身についていたので不安はなかったのですが、心配だったのは経理の面ですね。お金の細かい流れは教わっていなかったので、帳面とにらめっこしていましたよ」と、就任当時の苦労を振り返ります。

これからの高橋瓦屋根工事店の展望は?という質問に、高橋さんは次のように答えました。
「私はこれまで通り、真面目に雨漏り修理をしていくだけですね。今は3人の職人が高橋瓦屋根工事店で働いてくれています。彼らと共に正直にお客さまとお付き合いをして、『高橋さんにまた頼もう』と思われる会社でいることが目標です」と、平穏を望む高橋さんですが、ふとこぼしたエピソードから、次のような想いも話してくれました。
「年々、一級かわらぶき技能士の腕が生かせる和形の瓦屋根リフォーム・瓦屋根修理の仕事が減っています。もっと和形瓦屋根の仕事に関わって、昔のような情熱を取り戻したいと考える時もありますね。平板の瓦は、メーカーさんの技術で施工が簡単、かつ耐久性も高くなってきていますが、和形瓦の施工はそう簡単にはいかなくて奥が深い。時間を忘れて瓦屋根に向かったり、最後の納めに職人同士で意見交換したりしたことが懐かしいです。昔は『あの職人は腕がいい』と現場で噂になると、それで引く手あまたになって仕事が途切れなかったなあ。職人は、腕を見込んでお願いするなんてと言われると、やる気がみなぎってきます。でも今は会社の営業力の時代ですからね。弊社も、屋根リフォーム・屋根修理の仕事に忙しいですし、売り上げも従業員を雇えるくらいはある。それは有難いことですが、もしかしたら心の元気というか熱量は昔に負けるかもしれません。でも、『職人気質』という言葉が、死語になりそうな屋根業界ですが、私は私のやり方で、瓦屋根修理・屋根リフォームの技術を磨き続けていきたい。次世代を担う若手も育ててみたいですね」と、決して現状に満足せず、再度自らを鼓舞するような表情が伺えました。

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WORKお客さまの言葉が、職人の大きな励みになる。屋根技術が変移しても、感激は昔と同じ

有限会社高橋瓦屋根工事店は、福島県いわき市の屋根リフォーム・屋根修理を行う屋根工事店。太陽光パネルの設置も可能。さらに塗装技術の知識もあり、窓口となって請け負うことができる屋根仕事がたくさんある間口の広い会社です。

高橋瓦屋根工事店の強みは、何よりも和風の瓦屋根の施工技術。
「和形の屋根瓦葺(ぶ)きに関しては、技術の高さとこだわりは他に負けません。また、屋根一筋でやってきたので、その他の平板瓦や金属屋根のリフォーム・修理に関しても、弊社の職人たちには高い技術があると自負しています。その技術を生かし、お客さまの細かな要望にそって、満足いただける屋根に仕上げます」
また、大規模な屋根リフォーム・屋根修理の際には、高橋瓦屋根工事店から独立した屋根職人仲間が集まり、一致団結して屋根工事に取り掛かります。そのような繋がりも、高橋瓦屋根工事店の大きな強みのようです。

そして、実際の屋根リフォーム・屋根修理の現場で気をつけていることは、何よりも安全第一だと高橋さんは言います。
「屋根の仕事は本当に危険です。高所作業ですし、そして自分が高いところにいるという意識を持ちながら、手元では細かくて危険な作業をしなければなりません。少しの気の緩みが事故に繋がります。職人たちにはいつも『気を抜くなよ、怪我をするなよ』と言っています。あとは、格好つけないことですね。いつも通りに仕事をする、それが何よりも大切です」

さらに、高橋さんが仕事をする上でいつも心に留めているのは、お客さまの立場と気持ちを慮ること。
「職人たちによく言うのは『自分の家を建てる気持ちを持て』ということ。これは、私も若い頃にまわりから言われ続けた言葉です。『やらされている』という気持ちが先に立つと、どうしても作業が雑になりますから。あと、昔馴染みのお客さまや問屋さんにいまだに言われるのですが、私の父は正直で誠実、丁寧な仕事をする人だったそうです。今、一緒に働いている職人、そして高橋瓦屋根工事店から巣立った職人たちも、皆さまからそう言われるような職人になってほしいと願っています」

次に、実際に行った雨漏りの対処事例を伺いました。
「最近は、銅板の谷(※1)に穴が空いて雨漏りしている事例が多いです。酸性雨のせいという説もあるようですが、もしかしたら単なる銅板の寿命のせいかもしれません。一時期、銅板の谷が流行ったので、その経年劣化が一気にきている可能性もありますね。そういった状態の雨漏りは、ステンレスかガルバニウム鋼板に差し替えて対応します」
また、東日本大震災の揺れで壊れなかった築年数の浅い住宅の屋根が、最近になって崩れてきている事例もあるそうです。
「それは単なる劣化なのか、東日本大震災の揺れの影響なのか定かではありません。ただ、築年数を考えると、あの大きな揺れが影響しているのではないかと思います。あ、そういえばこの間、嬉しいことがありました」と、高橋さんの声が少し大きくなりました。それは、最近手がけた瓦屋根葺き替えの現場で、お客さまから「ああ、きれいな屋根になった」としみじみと言われたことだそうです。
「雨漏りが原因で葺き替えをしたお客さまなのですが、屋根の見た目にとてもこだわる方でした。劣化による色あせをとても気にしていらしたので、塗りもプラスして仕上げました。お客さまが屋根を見上げてとても嬉しそうにしていたので、私まで明るい気分になりました。雨漏りを止めるのは屋根職人としてもちろんですが、見た目も重視する仕事はやはり楽しいですね。職人冥利につきます」と、「直す」一辺倒ではない屋根仕事に満足気な高橋さんでした。

最後に、ここ福島県いわき市の屋根リフォーム・屋根修理に関する地域の特性を伺いました。
「いわき市の辺りの気候は穏やかですね。台風の被害も少ないし、雪が降っても積もらないのでガイドラインの標準工事でOKです。ただ、海沿いはやはり塩害があります。それはさびにくいステンレス釘を使って対策します。昔の瓦は、塩害対策をしないと瓦と瓦の設置面が塩風の影響で劣化していました。その間に塩が蓄積されていくのか、設置面からもろくなって崩れるのです。今の瓦は丈夫なので、そんな酷い状態になりません。あと、東日本大震災後に、この辺りはハクビシンなどの小動物が増えました。屋根葺きの際は、無駄な隙間を作らないようにしています。屋根裏が動物の住みかになっている場合も多いので、屋根の崩れを直す時は、まずバルサンや線香をたいて動物を追い出します。屋根屋なのに害獣駆除業者みたいですよね」

※1…谷 屋根面と屋根面のつなぎ部分の、文字通り「谷」になった部分

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MESSAGE写真を用いた説明で、独りよがりにならない親切・丁寧な屋根リフォーム・屋根修理をしたい

高橋瓦屋根工事店のアフターサービスは、新築や屋根修理後のお客さまの住まいの近くへ行った際の訪問です。
「不定期になってしまいますが、かつて屋根リフォーム・屋根修理をしたお客さまのお宅の近所で仕事がある時は、訪問をさせていただいています。でも、アポを取って何度も訪問することはしていません。もし、屋根に不具合が起こったらいつでもお電話をいただければと思います。ご不在の場合は、名入れのタオルを置いてくる場合もありますね。それを見て、高橋にいつでも連絡できると安心してもらえたら嬉しいです」

最後に、「やねいろは」をご覧になっている、屋根の不具合でお困りのお客さま、そして屋根リフォームなどを検討中の方へメッセージです。
「私たち高橋瓦屋根工事店は、親切丁寧に、そして正直に屋根リフォーム・屋根修理の仕事をします。屋根修理方法について、写真を用いてわかりやすく説明するようにしているので、屋根リフォーム・屋根修理の方法でわからないことは、打ち合わせの際に何でもご質問ください。写真は『崩れている状態』『瓦をはがした状態』『修理後の状態』を細かく記録します。東日本大震災の後、保険金申請の時に屋根損壊の写真が無くて困っていたお客さまがいました。写真は住宅の保険金申請への対策にもなりますので、ぜひ保管していたけたらと思います。雨漏りや崩れ、見た目、ささいなことでもかまいませんので、屋根のお悩みがあったらいつでもお問い合わせしてくださいね」

高橋さんには、和形の瓦屋根への強い思い入れがあります。一級かわらぶき技能士の資格に誇りを持ち、この手仕事の素晴らしさをもっと世の中へ伝えたいと考えています。しかし、時代はスレート屋根や金属屋根に移行。もしかしたら高橋さんにとって、今は一番苦しい時代なのかもしれません。……と、取材スタッフが同情の念を抱いたのも束の間、「ドローンを飛ばして屋根の撮影するのも、やってみたいです。あれは面白そうですよね」と、高橋さんは少年のような顔で新しい機材に対する好奇心を表しました。その表情は、屋根仕事が好きでたまらない、生き生きとした現役職人の顔。
高橋瓦屋根工事店は、伝統ある巧みの技と新技術の間でジレンマを抱えながらも、お客さまの満足を第一に考え、これからも屋根リフォーム・屋根修理の仕事に打ち込み、屋根職人集団としての新しい喜びを見つけ出していくでしょう。


(2018年8月取材)

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屋根工事(取替)/ 樋工事(取替)

工事種別: 屋根工事(取替)/ 樋工事(取替)

価  格: 275~300万円

施工長さ: 200~225m²/ 100~125m

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屋根工事店プロフィール屋根工事店プロフィール(有限会社高橋瓦屋根工事店)

一番の強み お客さまに写真をお見せしながらご説明したり、保険が使えそうな場合はご案内したりするなど、「親切・丁寧・正直」を念頭に、雨漏りしない屋根工事を行うところ
会社名 有限会社高橋瓦屋根工事店
対応工事
  • 屋根工事
  • 樋工事
  • 太陽光工事
  • 塗装工事
  • 瓦屋根
  • 金属屋根
  • 陸屋根
  • その他
  • 外壁塗装
  • 屋根塗装
従業員数 社員:3名 専属外注1名
保有資格者 ・一級かわらぶき技能士:2名
・二級かわらぶき技能士:1名
・巻上げ機運転者:1名
・丸のこ等取扱従事者:1名
・職長安全衛生責任者:1名
・玉掛作業者:3名
特徴 屋根工事業
樋工事業

対応エリア

福島県

  • いわき・双葉

茨城県

  • 北茨城・奥久慈・日立
アフターフォロー体制 全瓦連第三者賠償保険制度に加入しています。
屋根リフォーム・屋根修理後、不定期で点検に伺います。
代表者 高橋 昇
代表者経歴 有限会社高橋瓦屋根工事店 代表取締役
1974年3月:いわき市立四倉中学校 卒業
1974年4月:福島県立四倉高等学校 入学
1977年3月:福島県立四倉高等学校 卒業
1977年4月:株式会社クラシマ 入社
1981年3月:株式会社クラシマ 退社
1981年4月:高橋瓦屋根工事店(現・有限会社高橋瓦屋根工事店) 入社
1993年4月:有限会社高橋瓦屋根工事店 代表取締役 就任
所在地 〒979-0201
福島県いわき市四倉町字東2丁目164-28 大きな地図で見る
営業時間 毎週月~土曜日 8:00~19:00
定休日 雨の日、日曜日

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